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韓国映画「戦火の中へ」ってどんな映画?

2011年02月19日 | 管理人のつぶやき
知人からこの映画の紹介ユーチューブが送られてきた。
映画好きのぼく、早速韓国サイトで調べてみた。内容は朝鮮戦争時、祖国の危機に立ちあがった学徒兵の闘いを扱っている。

実はこの映画2010年の夏、韓国で全国上映されていた。丁度長期滞在中でもあり、至るところに巨大な看板(陳腐な表現?)がかかげられていた。しかし、戦争映画、特に朝鮮戦争をテーマにした映画は、基本的に見ないことにしている。同族の殺し合いを、どんな名画であろうが平常心では観られないからだ。

今回日本に輸入されたこの映画、近日中に全国ロードショーで上映されると言うが、正直こうなった背景が気になる。
天安艦、ヨンピョン島事件で、停戦後最大の戦争危機を迎えた隣国の平和を願っての上映? それとも「シュリ」や「太極旗なびかせ」の柳の下のドジョウを目論んでのことなのか?

ユーチューブでは、元学徒兵まで登場させ、当時家族の反対を押し切って参戦し祖国を守ったと誇らしげに語らせていた。取材記者に江華島の平和展望台から現在の北の状況を覗かせ、いかにも今日的な「意義」をチラつかせていたが、本当に朝鮮半島の平和と統一を願っての取材、もしくは今回の上映とは思えない。

参考までに2010年度上映された韓国映画の人気ランキングは
1位 アジョシ
2位 義兄弟
3位 イキ(苔)
4位 戦火の中へ

この映画、製作費、青瓦台のテコ入れも半端じゃなかった。何しろMBと奥さん、青瓦台で上映会まで行ったが、観客動員数は335万だ。同じ朝鮮戦争を扱った「太極旗
なびかせ」の1000万突破に遠く及ばない。昨年の興行成績も、やっと収支決算とんとんとイマイチだ。
そんな映画をなぜこの時期に日本に輸入したのだろうか?

2012年大選への布石? だとすれば日韓の巨大保守連合が背後で動いているのでは、と勘繰りたくなる。

因みに昨年、1位は見れなかったが、2位、3位の映画は劇場で観た。この映画なら娯楽映画としても十分楽しめますよ。namsang