昨日に引き続き、仙台の旅。
仙台からJR仙石線で約40分、
松島からお届けします。
「松島や ああ松島や 松島や」
という有名な句がありますが、
これは松尾芭蕉の句ではなく、
江戸時代後期に相模国(神奈川県)の狂歌師・田原坊が作ったもの。
仙台藩の儒者・桜田欽齊著「松島図誌」に載せた
田原坊の「松嶋や さてまつしまや 松嶋や」の
「さて」が「ああ」に変化し、今に伝えられているそうです。
こちらは福浦島に架かる福浦橋。
通行料200円也。
まぁ、江ノ島みたいな感じですな。
小島があちこちに浮いていて、
遊覧船も通っている。
ちょうど引き潮だったので、
島の周りには砂浜が出来ていて、
漁師さんたちが牡蠣を採っていた。
そう、松島といえば牡蠣が名物。
ところが私は飲食関係でも特に衛生面に厳しい
学校給食の現場で働いているので、
ノロウイルスの感染が多いとされている
牡蠣や二枚貝を食する事は禁止されているのだ。
牡蠣を食べる時は、鍋物などでグッツグツに煮て
中までしっかり火の通った、縮んだ貝しか食べられない。
そんな私が「たいかん亭」という店で注文したのは、
これまた松島名物だという、あなご重 1620円也。
メニューの写真では、白焼きのような色合いで謎のトッピングが載っていて
チャレンジメニューに見えたんだけど、
ウナギのタレのような甘いタレだったので良かった。
食後に立ち寄ったのが伊達政宗歴史館。
入館料1000円也。
伊達政宗の歴史を、蝋人形で展示してあるんだけど、
小さい子は怖いかも。
私も幼少の頃、東京タワーの蝋人形館に連れて行かれた時、
拷問部屋の人形を見て泣き出した記憶がある。
伊達政宗は5歳の時に疱瘡(天然痘)で右目を失明してしまい、
折角の美男子が、片目を失って母の寵愛も失ったそうだ。
とはいえ、後に伊達政宗をはじめ、その家来達が、
揃いの黒&赤でコーディネートされた鎧、甲冑、装飾で出陣する姿が
お洒落で格好良かったので、
「男伊達」とか「伊達男」などという言葉が出来たらしい。
伊達政宗歴史館の隣にあるのが松島さかな市場。
ここの食事処では、新鮮な刺身丼、寿司、炉端焼きなどが食べられる。
鷹の爪団的な顔出しパネル。
最大5人で顔出しできるのだ。
もはや顔出しパネルに対しての羞恥心はない。
さて、松島で遊んだ後は、再び仙台市内に。
ホテルのすぐ裏にある居酒屋のクーポンがあったので、
夕食に行ってみた。
「三陸天海一家」
これまた海鮮と炉端焼きが有名な居酒屋。
80年代のヒットソングが流れているので、
アラフォー世代には大ウケですな。
お通しにエビとハマグリが出てきた。
二枚貝がダメだと言いながら、
ハマグリは食べちゃったけどね~。
ちゃんと焼いたから大丈夫。
この店の目玉は、刺身の切り落としが540円で頂けること。
店員さんが持ってきたタブレット画面のルーレットを回し、
てんこ盛りの切り落としをすくう道具が決まる。
私はラッキースコップを当てたので、
刺身大量にGET。
これはかなりお得。
イカのぽっぽ焼きなども美味しかったけど、
旬のものでお薦めなのが「月山筍焼き」627円也。
皮を剥くとアスパラガスくらいの細さになるけど、
適度な柔らかさとシャキシャキした歯ごたえもあり、
香りの良い筍なのだ。
今日も美味いものを満喫し、満腹満足。
翌日は帰京前に瑞鳳寺に行ってきた。
仙台藩主三代の墓所、霊屋(おたまや)があるお寺で、
この界隈は霊屋下という町名になっている。
長い上り坂、階段が続くので、
坂の入り口の駐車場には、無料コインロッカーもあり、
重い荷物を背負って行かなくてもOK。
皆軽装で階段を上っていき、
左側の観覧入り口で、観覧料550円を払う。
こちらが瑞鳳殿。伊達政宗の霊屋だ。
昭和20年の戦災で焼失したものを昭和54年に再建し、
平成13年の改修工事によって、創建当時の姿が再現されたらしい。
この隣に資料館があり、
藩主三代・伊達政宗、忠宗、綱宗の
貴重な副葬品などが展示されている。
霊屋再建の際の発掘記録映像は興味深いものだった。
更に奥に進み、並んで建立された
感仙殿は伊達忠宗、善応殿は伊達綱宗の霊屋。
どの霊屋も、伊達家らしい煌びやかな彫刻を施されているので、
さすが伊達男の墓所という感じですなぁ。
盛り沢山に満喫した仙台、
帰りは6日午後のバスだったので、
渋滞知らずでスイスイ快適。
話題沸騰中の羽生パーキングエリアにも寄ってくれたし。
ここは鬼平犯科帳とコラボした江戸の街並を再現した鬼平江戸処。
http://www.driveplaza.com/special/onihei/index.html
わざわざ羽生PA目当てで遊びに来る観光客が多いのも納得。
残念ながらバスの休憩時間が短く、長居は出来なかったので、
機会があったらゆっくり遊びに来たいなぁ。
因みに私の運転歴はアメリカで止まっているので、
右車線、左ハンドルの習慣が残っている。
ウインカーとワイパーは確実に間違えるだろうね。
アメリカでは時間に追われた旅をしていたので、
ゆっくりパーキングで飲み食いする暇もなく、
80日間、毎日平均400Kmを走破した
クレイジーなアメリカ旅本がこちら。
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たまには遠出して、その土地の歴史に触れるのも楽しいもんです。
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