12.計画的経営。
独立開店すると、月日の経過と共に顧客数も増えて行きます。
ある程度までは自然に拡大しますが、それからが正念場です。計画的に戦略を持った経営をしないと伸び悩みます。
従って、継続的な発展のために以下のことを明確にします。
◎商品力の品質向上と管理。
◎従業員の能力向上と、安定的雇用の環境整備。
◎生産性の向上と、労働分配率の向上促進。
これらに関しての、長期・中期の経営計画の策定が必要となります。
経営は「継続して発展して行くもの」でなければなりません。そのためには目標を明確にして、それを実現するための短期・中期・そして長期計画が重要です。
それらの効果的な達成のためには、「誰に対して喜んでもらいたいのか」を明確にすることが大切です。
経営には基本的な戦略事項の一つとして「ターゲティング」があります。ターゲティングとは、自店の客層について明確にすることを指します。
ターゲティングの概念には、
◎差別型マーケティング。
◎選別型のマーケティング。
◎集中型のマーケティング。の3つがあります。
◎無差別型マーケティングとは、市場全体をターゲットとするものです。簡単に言えば、老若男女の、すべてにアピールする方法で、誰を対象にしているのか分からないような、幅広い層に向けたビジネスは大企業の戦略です。
◎選別型マーケティングとは、細分化したマーケットそれぞれに対して、個別のマーケティングを構築して市場にアプローチする戦略で、セグメンテーションすることを言います。
次のような選別の仕方があります。
◆老人向けのマーケティング構築。
◆若者向けのマーケティング構築。
◆男性向けのマーケティング構築。
◆女性向けのマーケティング構築、といった選別の仕方です。
◎集中型マーケティングとは、細分化したマーケットの中で特定のマーケットに集中してマーケティングを構築し、特定の市場にアプローチする戦略です。
この3つの中で経営資源が限られ、小さく起業して成功するための戦略は、集中型マーケティングになります。
限られている経営資源の小さなサロンの経営戦略は、集中型マーケティングでなければ息切れします。つづく