サロン経営の羅針盤

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連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-16 07:37:25 | 日記

14.美容サロンを繁栄させる「商人道」 
商人道は石田梅岩=享保年間(1685~1744年)石門理念(心学の祖)が記したもので、日本的経営の源流と言われています。石門理念は江戸中期から幕末に至るまでの、150年間、日本全国の商人の心を支えています。

石田梅岩の「商人道」に記す経営哲学は、「富の主は天下の人々なり」として、利益の公共性を重んじ、「能貯能施(のうちょのうせ)」の重要性を説いています。

能貯能施とは何か? 即ち、「よく利益をあげ、公平に利益を施すことが、商売の大道である」と説いています。

今風に解釈すれば以下のようになります。「顧客への真心奉仕によって、よく利益を挙げ、共に働く者の幸せ実現のために、公平に利益を還すこと。これこそが商売の大道である」と説く。
まさしく、「経営者としての心構えの根本」を指し、続いて次のように記しています。
「商人はモノを売る中に禄がある。人々にモノを売ることによって利益を頂き、暮らしが成り立つ。だから、農民にとって田畑に相当するものは、商人にとっては天下の人々である。
天下の人々こそが、禄を下さる我が主であると、常日頃から感謝しなければならない。
だから、農民が田畑を耕すように、商人は人々の心を耕さねばならない。人々を粗略に扱うような、不心得をするな」と教えています。
つまり、「仕事の精神は奉仕の心なり。」この精神を肝に銘じて仕事にあたれば、これこそが「お客様の心を耕すこと」につながります。
これは、経営体の大小を問わず「全ての商売に通じる鉄則」であり、顧客の信頼を獲得するためには、「客志向を貫くこと」に集約されます。
  即ち、この店は、「自分のことを大切にしている」と、顧客に思わせる具体的な行動を執ることが重要となります。そのことを疎かにして、経営体の「継続的な発展」は有り得ないということです。つづく