以前、クォーツ時計には「水晶」が使われていることを記事にしました。
その水晶は電圧を加えて振動させているのですが、その周波数が32,768Hzという、なんて中途半端な数字なのかという事について話したいと思います。
数学や計算の得意な人にはピンときたかも知れません。
入社した当時の私にとっては、全くなんのこっちゃレベルの話でした。
水晶の周波数から、1秒の信号を取り出すために、ICの中に「分周回路」が組み込まれています。「分周回路」とは、2つの信号を入力したら、1つとカウントして出力するという機能をもちます。
(この説明で閃いた人も、なかなかスルドイ人だと思います。)
32,768Hzは分周回路を経て16,384Hzに。
16,384Hzは更にもう一つの分周回路を通って8,192Hzに。
更に、4,096→2,048→1,024→512→256→
128→64→32→16→8→4→2→1と15段階で1秒の信号が取り出せるようになります。
32,768の数字には、ちゃんとした理由があったんですね。
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