未来時計工房ブログ

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逆回転 目覚まし時計を作ろう(ムーブメント改造編)

2010年09月19日 | 作ってみよう

準備ができたら、ムーブメント(駆動体)の改造に入ります。
中学生でもできるように説明したいと思います。
作業そのものは、ステーターという部品をひっくり返すだけです。

マイナスドライバーでムーブメントの裏蓋(輪列受け)を止めているフックを少しずつこじ開け、裏蓋を外します。
4箇所ありますので、各箇所を少しずつです。
ちなみにウチの小学生の子供は、フックを1箇所折ってしまいました。慎重に、、、。
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なお、透明なケースをそのままムーブメントの置き台として使っています。

ピンセットで各歯車を取り出します。
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コイルブロックを取り外します。
コイルワイヤーが繋がっていますので、切らないように気をつけて下さい。

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コイルが巻きつけられている銀色の「Uの字」板状のものがステーターです。

次に、コイルからステータを引き抜き、ひっくり返して組み込みます。
ワイヤーを切らないように、慎重に。
組み込むコイルの位置に注意して下さい。
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上の写真と比較して、コイルの位置は同じままで、右下にあった切り欠き部分が右上に変わっています。

ここで、コイルブロックを組み込もうとしても、第二輪列受け(白い板状の部品)のガイドピンがステーターと干渉してしまいますので、除去しなければ組み込めません。
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このピンをカッターナイフで根元から除去します。
わかりにくいのですが、こうなります。
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ガイドピンを除去したら、組み込みます。
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歯車も元の位置に組み込みます。
(場所を忘れた場合は上の方の写真で確認して下さい。)

輪列受けを組み込んで完成です。が、ここで注意する点が一つ。
アラームつまみを「ON」側にした状態で組み込みましょう。
「OFF」の状態ではスイッチが壊れてしまいます。

さあ、緊張の一瞬。
秒針を付けて、電池を入れて逆回転しているか確認してみて下さい。




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1 コメント

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逆転の発想に恐れ入りました (ToyDr.わたなべ)
2022-10-05 16:58:56
当方では、おもちゃ修理「電子カルテ」ブログで、目覚まし時計スタンドの分解(逆回転の失敗例)の投稿をしたばかりですが、、、
あらためて「逆回転時計」で検索すると、10年以上も前に未来時計工房さんが「意図的に」逆回転時計に改造したブログ記事を発見、ユニークな「クイズ時計文字板」もありました。
恐れ入りました、敬意と感謝をもってシェアさせていただきます。(当方URLのコメント欄参照)
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