さるタジラのブログ

怪獣の写真とかを上げていく予定…。

【レポート】特撮のDNA 東京タワーSOS 平成ガメラ三部作展

2022-09-23 00:26:00 | 日記

 

どうも、さるタジラです。
 
今回は2022年8/11から東京タワーB1にて開催されている「特撮のDNA 東京SOS 平成ガメラ 三部作展」のレポートになります。
 
ちなみにこの会期の前にはゴジラの展示がありました。
そちらのレポートがないのは…本人のテンションによる違いなのでお察し下さい()。
 
さて、それでは早速当日のレポートです。
 
浜松町から降りて、東京タワーに向かって歩くこと15分ぐらい?
東京タワーって駅から意外と遠いんですね…初めて知りました。
あちいあちい言いながら仲間と歩いていると、増上寺を抜けたあたりで一気に東京タワーが目の前に迫って来ました。
あそこらへんでギャオスが旋回していたのかなあとか思いながらぼんやり見上げます。
 
 


寺と東京タワー、海外の人が想像する日本みたいで絵になりますね。
 
そんなこんなでタワーへと到着。
外にはハイボール酒場もあり、飲みたいなあ…と思いつつ、タワー内に入って行きました。
 
中は冷房でひんやり。その心地よさを感じつつ、11時の開場のタイミングで入りたいな〜と思いつつ待機列の方へ。
 
壁で待ち構えていたガメラパネルもきっちり撮影です。
 
 




さて、会場へ…。と思いましたが、ここで思わぬ誤算。
なんと階段を待機列が上へ上へと出来ているではありませんか。
 
蒲田の時のガメラDNAの初日以上の圧倒的な混み具合。
 
自分の想像以上にガメラが人気で嬉しいような、早く入りたいような…。
複雑な感情を胸に4階まで登って列に並びます。
 
 
そして、展示会がスタート。
 
我々は整理券組となったので、メインウォークのチケットを買いながらのんびりと待っていました。
 
やがて思いのほか早く自分達の番号がやって来たので会場へ。
 
全体的には、Cの字を逆に回るようにガメラ大怪獣空中決戦→ガメラ2レギオン襲来→ガメラ3邪神覚醒→物販という流れの展示となっておりました。
全体的には今までの蒲田・秋葉原の展示物を踏襲しつつ、クラファンの新規スーツやジオラマが追加されて魅せるという形式となっていました。
 
 
 
まずは「ガメラ 大怪獣空中決戦」コーナー。
 
 
 




入り口を入ると、ガラスケース内にズラリとG1とギャオスの貴重なプロップ達が並びます。







 
 
今回の目玉とも言える、「ガメラ大怪獣空中決戦 永久保存化プロジェクト」で蘇ったG1スーツ。








 
 
ここの個人的な目玉はやはりガメラ造形部の手によって復刻された、G1ガメラスーツと東京タワーに巣食うギャオスでしょう。
 
クラウドファンディング企画で蘇ったG1ガメラ。当時のガメラの塗料が残っており、それを参考に原口さん達が塗装したということで、色味も限りなく本物に近いという立像になっています。
FRPで構成され、まさに「保存」というキャッチコピーにふさわしいガメラとなっていました。
以前のお披露目の撮影会で見た以来でしたが、前はここまでじっくりと近くでは見れなかったため初めて見たかのように眺めておりました。
牙や爪の根本が意外とオレンジではなく緑っぽい色素が入っていたり、甲羅が想像以上にグリーン、口の色やお腹の模様をここまで近くで見る機会もあまりなく、新しい発見が多々ありました。
 
 
照明を利用してプラズマ火球発射のように撮ってみたり。
 
 
自分もクラファンに参加したので、台座に名前が載ってたりします(他はフルネーム漢字なので少し恥ずかしい)
 
 
さらに、個人的な目玉は実際に東京タワーに巣食ったシーンのこのギャオス。
今までの展示で遠景用として紹介されていたギャオスは、どこか頭も全身のシルエットももっさりとしていた為、本当にこれがあのシーンのギャオスか?と違和感を感じていました。
今回は、そんな自分の疑問を解消してくれる、まさしく本物のギニョールの展示。
あぁ、やっぱりこの顔だ!とウキウキしながら眺めていました。
 



 
 
 
 
 
 
続いて「ガメラ2レギオン襲来」コーナー。
 
 
 
ここは以前の蒲田の展示からそれほど変わってはいないかな、という印象です。
ただ、ガメラ2のスーツが照明が当たって以前よりも色が見やすくなったり、ガメラ造形部の使用していたチリトリが置いていたり。
自衛隊ヘリのチヌークは蒲田の時は確かなかったような…やはり展示会はやるごとに印象は大きく変わりますね。
 
 
特にこのガメラ2のスーツが照明が明るい所に置いてあったのが嬉しかったです。
以前は暗めの場所にあったので色がいまいち分かりませんでしたが、今回はハッキリと間近で見ることが出来ました。
 
 
結構見慣れてきたソルジャーレギオン君。毎回イベントで引っ張りだこな気がします。
ギャオスもレギオンもスーツそのままは残ってないし、イリスは運搬が大変そうだし…で役目が回ってくるんでしょうか。
ガメラ2や3の永久保存もして欲しいですが、敵怪獣もぜひやって欲しいですね!!
 
 
 
ガメラスタッフのちり取り。足元に置いてあって、なんでこんなとこに?と思ってよく見たら文字が書いてあってビックリしました。
 
 
 
 
改めて過去のM1号の3尺ガメラ2に惚れ惚れ。再販なんてあったり…しないでしょうか。
雛形がそのままキットになっていて、さらに劇中の遠景用モデルのプロップでもあったはずです。
オリジナルの持つ雰囲気、というのはまさにこういうものを指すのでしょうか。
それこそ2の永久保存化計画があったら、是非リターン品の1つに加わえてほしいですね!
 
 
 
 
 
展示の最後を飾る「ガメラ3邪神覚醒」コーナー。
 
ガラスケースにはガメラ3の撮影で使われたプロップがずらりと並び、ジオラマにはガメラとイリスが向かい合う。
まさに極楽のような光景が広がっていました。
 
もちろん目が惹きつけられるのは大迫力のジオラマ…ではなく、その横のガラスケース。
 
 
気がつけば、撮影で使われたG3とイリスの頭部の目の前へとへばりついておりました。
 
やはりこれ、これですよ。
 




 
このガメラとイリスの実物頭部は毎回ガラスケースに入るので少し写真を撮るのが大変ですが・・・非常に貴重な国宝みたいな物なので仕方ないですね(笑)
イリスの頭部は撮影時の影響で少し黒ずんでいますが、個人的にはこれはこれで好みだったりします。





ガメラ3の頭は蒲田の時は「アップ用頭部」と記載されていましたが、今回は「撮影スーツ頭部」と変更されていました。
明らかにイリスの返り血が付着してますし、頭部だけなのに「生きている」雰囲気がものすごいです。
 
 
イリスの頭部レプリカは毎回撮影しやすい所に来てくれるので助かります。
当時に45万円でアトリエG1から販売されていたレプリカと同一の物なんでしょうか…?
 
 
G3ガメラとイリスが向かい合うジオラマ。
怪獣2体分ということで、広大で緻密なジオラマになっていました。
少し前までは角川スタジオの食堂を外から覗くことでしか見られなかった2体が眼前で見られるのは、毎回感動の念を覚えます。
イリスのスーツアクターを演じた大橋さんが、雑誌で「イリスは肩に負担がかかった分、人間の重心に近くガメラ(2)よりは姿勢的に楽に感じた」と言っていたように、イリスの巨大な肩が目を引きます。
 
一応補足とすると、このG3とイリスのスーツと呼ばれている物は、厳密には当時のスーツと違うんですよね。
 
 
 
ガメラの方は、そもそもスーツではなく復元された立像に近い物。
撮影スーツと同じ物を展示用に造ろうということで、当時のガメラ造形部によって製作されたものです。
なので、今回のG1ガメラの永久保存のプロトタイプ的な物とも言えるでしょうか。
だからなのか、頭部の造形が撮影スーツとは若干異なって見えます。
トサカもそうですが、顔の長さ・太さ自体のバランスも変わって見えるような…やはり撮影スーツの頭部のバランスが1番格好良いと思ってしまうワタクシです。
 
 
 
 
そしてイリス。
こちらは撮影スーツになります。映画撮影後に展示用に仕立て直されたとか。
 
ただし、頭部は別です。
 
このイリスの頭部は、撮影当時のものとは変更されているのです。
 
実際の頭部と比べてみると、まず全体的に上から押されたかのように潰れて見えます。
頭頂部のツノの曲がり具合、傾斜も顕著です。
左右のツノと真ん中のツノの間にある小さなツノの長さも短いです。
 
本当に同じ型から作られたんだろうか?
思わずそう思ってしまうほど別物になっていますね。
 
これはこれで塗装も綺麗で格好良いのですが、やはり撮影スーツ頭部のツノの角度、単眼の高さ、横への広がり具合などは別格ですね。
 
こういった撮影頭部との違いを実際に見比べながら、ああでもないこうでもないと仲間と語り合うのも展示会の楽しい所です。
何時間でもいられそうなぐらいの、最高の展示となっておりました。
 
 
 
壁にある金子大輝さんの展示会用に書き下ろしたというイラストを。
 
 
ギャオスとソルジャーレギオンが特にスーツの雰囲気があってとても良いね、と思いました。
ギャオスのこういうアングルはあまりないので、口内の肉感や色までしげしげと眺めておりました。目の色などから幼体を参考にしたのでしょうか。
ポスターが売ってたら買いたいな、と思うぐらい良いイラストでした。
めちゃんこ格好良いのですが、イリスのシルエットが超激造のような…まあ気のせいでしょう。
 
 
 
しっかりとイリス幼体と柳星張も飾られているところを眺めつつ、樋口監督の右手でイリス、左手でレギオン、足でギャオスを潰すスーパー激つよガメラ君イラストを拝んでから物販へと向かいました。
 
 
 
最後の物販コーナー。
 
今回も魅力溢れる物販が所狭しと並んでいます。
新作の映画が公開、といったことがない中で、これだけの会社がガメラのグッズを出し続けている。
その事に大いなる意義と可能性、というよりも喜びを感じる空間でした。
 
かくいう僕も、その中の1つに関わっていたりします。
 
今回並んでいたガメラフィギュアの中でも唯一のリアル系立体物。
CCPのガメラ達。
その展示サンプルと、新作のデコマス彩色を担当させて頂いていました。
 




「ガメラ3 飛行形態DX」
飛行形態は、久しぶりの新規造形となる噴煙台座が付属しています。
ジェット噴射の透明感、煙の質感にこだわってクリア成形に彩色をさせて頂きました。
クリア成型をどこまで活かしながら煙を塗装で表現するのか、見た目以上に試行錯誤を経ての完成となりました。
もわもわっと沸き立つ煙の表現をうまく活かせたのでは、と思います。
素材も台座はキャスト製で行く予定なので安定感も抜群です。
 
 


「ガメラ3ラストシーンver」
このラストシーンverは、シカルナ工房在籍時代に「京都決戦ver」の彩色を担当させて頂き、かなりのご好評を頂いた結果を鑑み誕生しました。
以前は彩色で照り返しを表現していましたが、さらにもう一歩踏み込んでクリア成形に塗装することでより見た目のインパクトや格好良さを引き出せたかなと思います。
メーカーをまたぎながらですが、前からやりたかった塗装をこういった形で実現させて頂きました。
このデコマスを見た方からも、格好良い!という言葉を少なくない量を頂いており、ありがたい気持ちでいっぱいです。
近日には受注開始予定とのことですので宜しければ、よろしくお願いします。
 
 





 
「ガメラ2 ポスターver」
現在各サイト等にて予約受付中です。
「ガメラ3ダメージハイグレードver」に続き、僕がデコマスを塗るようになってからの2作目のガメラです。
今まで有名なポスターの割にあの色で出しているメーカーはないな、と思って提案してみたカラーリングです。
ポスターのあの色を再現する為に調色はかなり苦労しました…。
元々は2次元の色なので、コントラストも強く通常版よりもディテールがハッキリ見えるかなと思います。
普段から僕の塗装に厳しいろman君が、これに関しては絶賛してくれたので多分間違いないんじゃないでしょうか(笑)



 
今はまだ昔の金型のカラーバリエーションを発売していますが、ゆくゆくは今後の展開もご期待頂けるものになるであろうAMCガメラシリーズ。
 
その盛り上がりを絶やさないためにも、粉骨していくつもりですので何卒よろしくお願い致します。
 
 
 
 
 
さて、完全に僕の宣伝みたいになってしまいましたが、せっかくなので購入品のレビューです。
 
 
初日で買った物販達。
平成ガメラのグッズが出るのは久しぶりなので色々とつまみ食いしておりました。
イリスTシャツはユニフォームになると思うので2枚(もっと必要かな・・・)。



このギャオスストラップは東京タワーの前でギャオスを動かせるという遊び心もあり、見た目も非常に格好良い商品でしたね!



超格好良いガメラ3がプリントされたこちらは「昇り階段認定証」。
 
東京タワー(だいたい130mぐらい?)の展望台まで階段を登るとこれがもらえるという、オタクに厳し過ぎる企画の景品となります。
 


お金をもらっても真夏にこんなところに登りたくないのに、まさかお金を払って歩くことになるとは。

 
この辺りまでは意外と楽しんでいました。



ここら辺は足が死んできました。
パネルを見て少し回復しました。



ここは死にかけでした。



記念写真。
想像よりは意外と登れるもんだなあ、というのとパネルがあったおかげでちょこちょこ楽しみながら進めて楽しかったです。



展望台の例の透明なやつ。
 
 
と、いう風に特撮のDNA平成ガメラ三部作展、とても楽しく充実した展示会となっておりました。
 
今回は2回行かせて頂きました。

2回目の方では、なんと緊急販売となったZO MODELSさんのガメラ3を購入することができました!
WFでも直販でも買えていなかったので嬉しかったですね!










金額が金額でしたので、特典のバッジがたくさんもらえました。
「全部イリスでお願いします。」と言ってしまうオタク…。

最後に、こちらのZO MODELS ガメラ3を僕の方で完成させた写真を載せて、今回はこれまでとさせて頂きたいと思います。


































こちらは後日依頼品で完成させたZO MODELS ガメラ3になります。
以前にGミュージアムさんので塗ったシルバー系の甲羅にして欲しいと言う要望に答えました
腹部にはうっすらと斑点模様も入っています。

依頼主様に大層喜んで頂いて嬉しかったです。

自分の分はまだ塗ってないので、いつか格好良く塗りたいですね!


それでは、またいずれ。

ガメラの展示会がまたどこかで開催される事を祈っております。
(映画の方も………………起きて)