さるタジラのブログ

怪獣の写真とかを上げていく予定…。

酒井ゆうじ造形工房 84ゴジラポスターバージョン製作記

2023-01-18 07:51:00 | 日記

 

どうも、ブログでは年明け1回目の投稿となります。
明けましておめでとうございます。

今年は昨年以上に個人での活動と、会社での企画で精力的に動くことになりそうです。ガンバリマス…。
 
さて、今回は先日製作しました「酒井ゆうじ造型工房 84ゴジラポスターバージョン」の製作レビューとなります。




こちらはご依頼品の製作で、年末年始で一気に気合を入れて製作させて頂きました。
 
特に年始はニューイヤー駅伝、箱根駅伝を見て余韻に浸りながらすぐに塗装、という数日間を過ごしていました。
今年も充実の年明けでした。
 
箱根での推しの東洋大は1区17、2区19位と想定以上に流れを失いながら、なんとか10位まで盛り返してくれました。
7区終わってシードと3分近く差をつけられていた時はあわやと思いましたが、最後は意地の走りをしてくれました。
ただ、地力と走力のある4年生と爆発力のある2.3年世代が揃って、しっかり走れば3位争いぐらいまでは出来たチームだっただけに悔しさが残ります。
来年は他校の大エース級がごっそりと抜ける中、エース松山や主力の九嶋佐藤熊崎らが最終学年、石田や梅崎らスカウトの良かった世代も上級生になる勝負の年。
三大駅伝上位はもちろん、あわよくば先頭争いをする姿をまた見せて欲しいです。
 
…と、駅伝の話はこれくらいに。
 
大学駅伝の話になると急に早口になってしまうオタクです。
来年がまた楽しみですね。
 
 
さてさて、それでは改めてキット製作の過程に移りたいと思います。
 
 
 
まずは仮組みの段階。
酒井さんのレジンは本当に質が良く、ピンバイスを押し込んでいるとついつい穴を深くし過ぎちゃうぐらいなんですよね。
 
台座は統一感のある塗装にしたいので、この段階でどのビルは接着したまま塗るか、どのパーツはバラして塗るか仕分けしていきました。



まずは赤い龍になってもらいます。
今回は発色を良くしたかったのと、レジンの地を爪などで出したかったので造形村の透明サーフェイサーを使用しました。
プライマー入りなので昔から重宝しています。



さて、赤くくるんだゴジラが、



こうなりました。
今回はいつものような汚し塗装などはあまりせず、基本的に説明書付属の酒井さんのペインティングアドバイスに従っています。
爪の根元や部分的なハイライトなど、ところどころは自分好みな色にしていたりもします。
 


さて、別で進行していた台座もある程度ベース塗装が完了。
中央を黄色く、周りに炎が広がっていくイメージです。
ただこの段階だと…



造形作品集の作例の写真に対して赤みが少ないですね…。
生で見るともっと赤く見えてはいたんですが、やはりレンズを通した時に同じにならないといけません。
もしかしたら実物の作例も意外と黄色いのかもしれないですが、この写真に似せる以上この色と同じにしなければ。



ということで、赤みをプラスしました。
蛍光塗料も使いつつ、生で見ると目がビクッとするぐらいの明るさを目指します。



実際に雑誌と並べてみます。
同じぐらいの赤みが実現できています。
後はメインのビルを組み立ててから。
 
本体の塗装は一旦止め、ビルの塗装に入ります。
作例を見た時から感じていましたが、やはりこのビルが最難関でした…。



ビルのマスキング。
線が細く塗装が持っていかれるのが嫌なので、弱粘着の方を使います。
後はひたすらテープを貼っては吹いて剥がし、貼っては吹いて剥がし…を3色12面行っていきます。
ぼざろを繰り返し見ながら手元でひたすら作業していきました。
 
 


そして出来上がったビルのマスキング。
この時点で、「(あれ?なんか違うな。。。)」という違和感を感じていました。
というか、違和感から目を逸らしていました。



ちょっとビルの灯りが規則的過ぎる感も抱きながら、黒の窓枠が入れば変わるだろ!という楽観的観測を抱いて続行します。



黒い線が入りました。
うーーーーん。
悪くはないけど綺麗過ぎるか…?



せや!炎の照り返しがないだけや!
台座につけて照り返し吹けばなんとかなるやろ!
そう自分に言い聞かせて台座に組んで照り返しを塗装しました。
 


結果。「(あ、これダメだ…。)」
 


しっかりと作例と見比べると、灯りが少な過ぎるし規則的過ぎます。
なんとなくですが、おそらく酒井さんはこのビルの照明はほぼ筆で描いたんじゃないかなと。
だとすれば、よく見ると1つ1つの点が丸いのも、微妙に斜めになっていたりするのも納得がいきます。
 
さて、嘆いていても仕方がありません。
自分のキットならばともかく、人様のご依頼品です。
妥協した物を出したくはありません。
 


ですので、筆で全ての照明を描くことにしました。
最初は筆だと難しいかな…と思いましたが、酒井さんがやっているのであれば、同じ腕が2本ある自分もできるはず。
そう思って挑みました。
まずは右側のビルから書き込んでいきます。
 


左側のビルも書き込み。
やってみると意外と筆でチョンチョン明かりを増やすのが楽しいこと。
ついつい増やしまくりそうになる自分を抑えながら、作例の印象に近づけるよう灯りの位置を考えながら筆塗りします。



ビルの大きさはこのぐらい。
自分の指と大差ないぐらいでしょうか。
正直後半は目がチカチカしていましたが、後の完成したものを見るとこの部分はこだわって正解だったと感じています。



かなりイメージ通りになりました。
 
 
 
ビルの裏、ゴジラの真下ぐらいが熱源となっているイメージです。
ここもクリアカラー・蛍光カラーを多用し、肉眼で見た時の明るさを目指します。

 
引きのアングルで。
部分的に燃えているようなデスゴジ風な塗装は、黒と赤のコントラストのおかげで塗りやすいんですが、全身が赤いというのは意外と雰囲気を出しづらいんですよね。
今回は良い具合にまとめられたんじゃないかと思います。
 
 
ビルの裏も手を抜くことなくしっかりと灯りを塗っています。



これにて完成。
最後に雑誌と並べて雰囲気が合っているか最終確認を行います。
肉眼で見ても、恐らくコントラストの強くなっている作例写真と同等の発色に出来ました。
 



それでは、「酒井ゆうじ造形工房 84ゴジラポスターバージョン」完成写真をご覧ください。






そびえ立つビルと、それを遥かに凌ぐ真っ赤に燃え上がるゴジラ。
生頼典義さんの大迫力のポスターを見事に立体化していますね。



























台座単体。


どこを熱源とするか、どうしたらポスターや作例と同じ光り方になるか。

…正直ゴジラの何倍も試行錯誤し時間をかけましたが、この台座"があるからこそ"のこのキット。
そんな風に思える仕上がりに出来たんじゃないかな、と思います。










ゴジラ単体



酒井さんのアドバイスを参考に、背ビレのハイライトや爪の根本などの色をさらに強くしています。




見る角度によって84顔にも、初ゴジのようにも見えるというなかなか面白い顔のゴジラです。






以上が、84ポスターの製作レビューとなります。
 
最初にこの依頼を受けた時は、正直ビルの塗装がハードルが高いな…と思い受けるか迷ったぐらいでした。

けれども、(本当は出来るという確証がないと受けてはいけないとも思いますが、)多分2度と作る機会がないキットなんじゃないか、そしてなにより自分の成長にも繋がるんじゃないか。
そんな感情からお受けすることに決めました。

結果として、ご依頼者様にも喜んで頂けるクオリティにでき、安堵と共に嬉しい気持ちでいっぱいです。


さて、今後の製作代行の予定ですが、恐らく2月以降に製作予定していたものが、申し訳ないですが1ヶ月から2ヶ月程遅れることになるかなと思います。

理由の方が、今年いくつかある展示会に向けて自分のキットを何個か集中して完成させたい、というところです。

本来は毎月依頼品と同時に自分の方も進めていく予定でしたが、仕事やプライベートの兼ね合いもありなかなか難しくなってきました。

楽しみにして下さっている方々には申し訳ありませんが、2月からひと月かふた月ほどお時間を頂きたいと思います。
以後は再び依頼品の方を製作していきたいと思います。

こちらからも出来る限りお知らせ致しますが、もし何かありましたらDMまでご連絡下さい。



さて、この期間でメインで製作したいと考えているのが

・黒龍工房 ガメラ1999
・田中ミュージアム工房 トラウマガメラ 
・ペガサスホビー スピノサウルス

この辺りになります。

特にGミュさんのトラウマガメラは新作ホヤホヤ。
毎日のようにブログを眺めにいっては作る時を楽しみにしています。
とはいえ体調を崩されてしまっていたみたいで、届くのが遅くなっても全然良いのでじっくり治して頂きたいですね。

どれも大きい物になるので、気合と根性を入れて頑張りたいと思います。



後は2月はWFですね!
いつも通り、基本的には一応お客で会場をふらふらしておりますので、楽しく買い物とお話が出来ればと思います。
欲しいものが多過ぎてヤバヤバです。

トレフェスでもGミュさんの宇宙ギャオス対ギロンが楽しみ過ぎて待ち焦がれています。
地味にどちらもガレージキットをしっかり塗るのは始めてです。
昭和で1番大好きな対決なので格好良く塗りたいですね!


その他、今年も年間通して頑張りたいと思います。
それではまた。