さるタジラのブログ

怪獣の写真とかを上げていく予定…。

2024年前半期に塗ったガレージキットたち

2024-06-30 12:40:00 | 日記

皆さんこんにちは、ブログではお久しぶりです。
今回は表題の通り、今年の1月から6月までの前半期で塗装した怪獣たちをまとめさせて頂きました!

是非ご覧ください!
それでは早速紹介になります。
 
■1月
 


・酒井ゆうじ造型工房 ゴジラVSキングギドラ
 
ご依頼品。
通称:巻きギドラの愛称で知られるキット。
酒井ゆうじさんのポスター系のキットをご依頼頂くのもこれで何回目かですね。
基本的に構図などが面白いものが多いので、僕自身とても楽しんで塗っています。
 
酒井さん原型のキットで他の方の作例などを見ると、オーソドックスに仕上げられたものが特に多い印象です。
原型がストレートに格好良いため、あまり色数を増やさない方がまとまって綺麗に見えるのかと思います。
 
そういったキットを自分が塗るとどうなるのか、どこまでオーソドックスなものから雰囲気を変えて格好良く、それでいて説得力のあるものに見せることができるか、そんなことを考えて塗っています。
この時の巻きギドラも、自分に気合を入れてそういうテイストで塗りました。
特に翼のシャドーや光沢感がお気に入りです。






製作中の時の画像。
古めのキットということもあり、合いが良い訳ではないので途中は結構苦戦しておりました。
「もう2度と作りたくない!😂」と言っていたぐらい(笑)。
 
そのうちまたこのキット、作ることになりそうなのが恐ろしいです…💦















・てんつく工芸 ゴジラ1962 ソフビキット
 
鮫順さんのソフビキットシリーズ。
元々、壊れにくく、軽くて手軽に買えて塗れるソフビキットが好きな僕には嬉しいシリーズです。
 
20cmという、大き過ぎず小さ過ぎない程よいサイズ感に、手原型ならではの味わい深いテクスチャがぎっしりと。
綺麗に作られたメーカー品とはまた別の、まさにソフビ製ガレージキットの魅力に溢れています。
 
このキンゴジも、そんなテクスチャを引きたたせつつ、嵌合を残す所は残す・埋める所は埋める、と割り切りながら仕上げました。
 



↑元のキットの画像。
「カルメ焼き色」というレジンのような成形色がまた味わい深いです。塗るのが惜しかったです…
 



 
■2月



・ススキガレージ スペースゴジラ
 
ご依頼品。
こちらはワンフェス2023冬にて、ススキガレージ(峠野ススキ)さんから販売されたガレージキット。
そのススキさんの展示見本を塗らせて頂きました。
 
詳細はワンフェスのブログ記事に掲載しているので割愛させて頂きます。
とにかく今では考えられないぐらい早く完成させていた記憶です。。
 
後日ススキさんとご飯行った時に、このスペゴジの彩色見本が届いて開けた際に「うわぁ…すっご」と思わず声を漏らしたというお話を聞かせてくれました!
想像以上のものに塗ってくれた、と言って頂けるとやはり嬉しいものがありますね…!
 
造形のボリュームのパワーもありますが、自分の塗りをそうやって喜んで頂けると本当に嬉しいですね!今後も頑張ります💪
 






・峠野ススキ 江戸龍神景
 
ご依頼品。
スカルプターズさま出版の「造形作品集DORAGON」に掲載された作品です。
こちらもススキさんからご指名頂き彩色しました。
ススキさんのCGデータ着色画像を基に、立体で塗るとどうなるのか考えながら塗って行きました。
僕にしては彩度を落ち着かせたというか、系統的には美術品の方が近いと思ったので、そういった雰囲気を意識しています。
 








↑元のデータ画像。
この2次元をどう3次元に落とし込んだら迫力が出るか考えました。
波をキレイな波ではなく、水墨画のような雰囲気にしたいと思い、墨を入れてみることにしました。
汚れてるんだけど汚くない、そんな塩梅を取れるように意識しています。
 
ここで大正コソコソ噂話。
この作品の「江戸龍神景」という名前、実は僕もススキさんと一緒に考えていたりします。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がモチーフとなっていますが、それが描かれたのが江戸時代であることと絵画名から「江戸」と「景」。
古来、日本では龍を神と崇めていたことから「龍神」。
これらの文字を組み合わせ、「江戸龍神景」という今回の作品名が生まれました。
和の龍を感じさせる、良い名前になったんじゃないでしょうか…!
 





↑後日、東京フィギュアさんギャラリー(秋葉原)にて開催された発売記念展示会でも展示頂きました。
 
 
・T'sF'acto ゴジラVSジラ

ご依頼品。
山脇隆さまによる、FWゴジラに飛び掛かるジラの躍動感溢れるキット。
こういった名作をたびたび再販してくれるのありがたいですね。。
 
テーマとしては、「街の中で爆発に照らされながら闘う新旧ゴジラ」というイメージです。
実際に本編を見た際、FWゴジラが街を破壊し炎上させながらジラに向けて突進していくシーンから着想を得ました。
 
背ビレを熱線放射にし、ゴジラ→赤+青、ジラ→緑+黄、という色合いにすれば、原色が各所に散りばり、全体で見た時に面白いものになるかなと思いました。
 
ご依頼者さまもこの提案を面白いと快く受け入れてくださり、この塗装が実現しました。
 
 


ゴジラはまず、熱線放射として完成させそこから照り返しを加えています。
このおかげで自然な照り返しの雰囲気が出ていると思います。



口の中の発射直前の熱線は、ただ口の中が青いだけでなく、ぼんやりと光って見えるにはどうするか悩みながら塗装しました。






ジラはほぼ初めて塗る状態でしたが、劇中CGなどで分かる部分は再現し、分かりづらい所はエメゴジを参考にしています。
あくまで全体的な印象としては、エメゴジではなく、あの緑色で瞬殺された"ジラ"に近づけられたんじゃないかと思います。
(個人的にはエメゴジ好きですし、もっと激しく闘って欲しかったです!!)






 
■3月



・四畳半工房 GMKゴジラ
 
こちらは久しぶりに自分用に塗ったゴジラ。
元としては、この燃える横浜港を背に、海上にいる艦船を睨め付けて背ビレを光らせるシーンです。


作品のビジュアルとしても度々使われており、DVDジャケットなども赤い照り返しが入っていて、昔から印象の強いイメージでした。
 
ようへいさんの荒々しく美しいモールドを引き立てるには、単色ではなくこういう塗装の方が引き立てられるのではないか、その想いからこの塗りになっています。
 








明るい右半身も良いですが、左半身から見た時のぼんやり燃える雰囲気も良いです。
 





展示会の際にも足を止めてくれる方が非常に多かったです…!
なんとたまたま会場に来ていた若狭新一さんにも見て頂くことができ、お褒め頂き嬉しい限りでした。
(お写真掲載、ご本人の許可を頂いております。)
 
これからもこういう世界観というか、その作品を見ているからこそ出力できる、怪獣愛が伝わる、そんな雰囲気のものを塗って行きたいですね…!
 




■4月

 
・ススキガレージ ガメラ1999
 
ご依頼品。
数年前にススキさんより発売されたアレンジガメラです。
依頼の指定で、超全集にあるような暗めのガメラ3スーツをイメージして欲しいとのことでした。
 


実際に似た色を調色します。
基本は(面倒臭がりなので)有りものの塗料を下地にすることが多いのですが、このように必要に迫られると調色します。
 


腹甲にも体表と同じグレーをかけ、全体的に色味を統一していきました。
 


結構つや消しの質感に振りましたが、その甲斐あって上品な雰囲気もあるガメラになったんじゃないかと思います。
夜の雰囲気と、ぼんやり光るようなトラウマタイプの目が良い対比になっているんじゃないかと!








・第五惑星製作所 バガン
 
ご依頼品。
こちらは第五惑星製作所の代表のジュピター大久保さんからご依頼頂き、展示見本として製作したバガンとなります。
原型は聖なるおでんさんによる素晴らしいバガンです。
 
実は、このバガンがここ半年で1番悩んだかもしれません。。
肩の球体を全て瞳にするというのは、以前からウルトラマンタイガの邪神魔獣グリムドのイメージからぼんやりと考えていました。
 
ただ全身を塗り出した際に、やりたい要素はあるのになかなかうまくまとまらず。
"バガン"という幻の怪獣は、逆にこれ!という固定のカラーリングがないため、しっくり来ないという悩みもありました。
 
実はシンゴジラカラーのバラン、超ゴジラカラーのバラン、といった試作の果てに、デザイン画でもある黒バガンに落ち着いたのです。
 


ただ、最初から妥協してオーソドックスな色で決め打ちすることなく、試作を繰り返したからこそ「やっぱりこれが良いよね。」と確信を持てたのは大事なことでした。
実際に出来上がったバガンも、バガンらしさを感じつつ肩の瞳が異質な雰囲気を出しているかなと。
是非イベントなどでの展示の際は見て頂けると嬉しいです!
 








・イノウエアーツ ゴジラ埋没作戦
 
ご依頼品。
こちらも過去の名作キットの1つ、通称:歩きキンゴジです。
キンゴジは何度か塗っていますが、今回はキットのシーンが夜なので、少し茶色感は抑えつつ、ベースはブルー系で立ち上げながら塗っていきました。
 
結局いつもの雰囲気に落ち着いた感じはありますが、しっとりと存在感のあるキンゴジに出来たんじゃないかなと思います。
 

キンゴジの口のピンクの淡い雰囲気も、以前は大変でしたが最近はうまく出せるようになった気がします。


 
■5月

 
・エクスプラス 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ1995香港上陸 ソフビキット
 
こちらは合間に塗ったデスゴジ。
いつもと違う雰囲気を出したいと思いましたが、結局いつもと近い雰囲気なような。






・本心楠改 ティラノサウルス
 
ご依頼品。
今までも恐竜を塗ることはありましたが、今回は初のご依頼ということで、心して掛かりました。
レクシィ基準の塗装ということで、ワールドシリーズの黄色みのある体色と、パークシリーズでの赤茶色みも感じる体色のハイブリッドを目指しました。
 





製作過程。
CGデータのレクシィを参考としています。
怪獣とは少し異なりますが、流麗な鱗の雰囲気をそのまま出せたのではないかと思います。
 





 
・ススキガレージ スペースゴジラ
 
ご依頼品。
基本的にはススキさんの作例を塗った時と同じものですが、肩のエネルギーラインはより光っているイメージで塗っています。
もう1回ぐらいは同じ色で塗る機会がありそうな。。
 
実は自分でも買った分があるので、いつか自由に塗りたいな〜とか考えてます。
ポスターに完全に準拠させても良いなぁ…とか。
 








・GORT スペースゴジラ
 
ご依頼品。
通常のスペゴジをベースに禍々しくというオーダーでしたので、肩のエネルギーラインなどかなり強調して塗ってみました。
スペゴジらしさもありつつ、光が煮えたぎっているようでエネルギーMAXなイメージで塗装しています。
コントラストの強いお腹の塗装もお気に入りです。




 
■6月


・ダイモス スペースゴジラ

ご依頼品。
「超ゴジラ」をイメージして欲しいというオーダーで、体表のグラデなどもご依頼頂いて組み込んでおります。
結晶の青い発光感、背ビレや頭部の蛍光感など、異質なスペゴジの雰囲気を出すことを意識しました。






・第五惑星製作所 チタノザウルス
 
ご依頼品。
ジュピター大久保さん原型のチタノザウルス。
これまでにない攻撃的なスタイルでとても格好良いです。
今回はもうストレートに、スーツの雰囲気と生物感ある塗装を目指しました。
 


製作過程。
まず斑点を1つずつ筆で乗せて行き、その後に1粒ずつクリアブラックにしてボカシています。

尻尾や背びれの皮膜も、実際のスーツにも細かく入っていた血管を描いています。
レジンの地を活かしてるので、光と透かすととてもキレイです。



こちらのチタノザウルスは、ワンフェスにて第五惑星製作所さまの作例見本として展示されます!!
東宝特撮怪獣ワンフェスにて展示予定です。
是非よろしくお願いします。




 


・工房RASEN(らせん) マガオロチ
 
らせんさんが原型を作られてる時から楽しみにしていたマガオロチ。
なかなかガレキを含めた立体化に恵まれないマガオロチが、こんな素晴らしいポージングと造形で販売されることに軽く感動致しました。
 
イベントの際には気さくに原型のこだわった部分などをお話しして下さりますます欲しくなるばかり。
らせんさんご自身の彩色見本がスーツ再現としてはベストでしたので、僕はダークめに好きなように塗ってみました。

ジャグラーによる復活シーンの際は胸の球体なども光らせているため、そのイメージで塗っています。
 






 
トゲは本来の赤→黄にするのでなく、グラデの間に白を挟むことで存在感を増しています。
久しぶりに趣味の製作だったのでこだわったマガオロチです。


以上、2024年前半期に製作したガレージキットでした。
6ヶ月で16個。1ヶ月に2〜3個は完成させている計算になります。
自分で言うのもなんですが…偉い!
平日の夜に仕事から帰ってから夜中にコツコツと製作できているのが、かなり効いていると思います。
ただその弊害もあって、3回ほど胃腸炎や風邪など体調不良を起こしてお医者さんの元へと行くことになりました…。
ちょっと生活リズムなどは見直しつつ、引き続き頑張りたいなと思います。
でもお酒は大好きなので金土日はめいっぱい飲んでカラオケ歌って発散します!
 
改めて、有り難い話ですがご依頼品が多いですね。
6月に1度製作代行の予約受付を再開しましたが、15分ほどで来年どころか再来年まで埋まるぐらいのご予約を頂き…今はまた休止とさせて頂きました。
申し訳ございません。
ありがたいことですが、ちょっと進行・スケジュール管理などが大変ですのでしっかり順序立てて製作をしていきたいと思います。
来年にある程度の完遂の目途を立て、予約を再開できれば良いなと思います。
 
現在は2023〜2024年で予約を頂いたものの9割ほどが作り終わり、半月ほど巻きながら進行できています。
ただ、この後にワンフェスでの展示品や、初めて塗るギドラ族を3連続で作ることになります。
多分ペースダウンというか逆に遅れるぐらいになるんじゃないかと。。
ただ、1人1人が僕の塗装が好きでご依頼してくれていると思うので、そこは僕も「業務」にならずに「作品」を塗る気持ちで全力で応えたいと思います。
数か月単位で遅れそうな場合はご予約頂いている方に追ってご連絡致します。
 
それとは別に、そろそろ美少女キットを作ろうかなと。
具体的にはラブライブの三船栞子さんのキットの洗浄と磨きを始めています。
怪獣を塗るのもちろん楽しいのですが、やはり別ジャンルを塗ることでまた違う一歩を踏み出せるかなと…!なんて大袈裟なものではないですが、単純にできるようになりたいよね、という話です。
このあとのワンフェスで控えている高松燈さんのキットを塗る練習にもしたいのです。
(そもそも販売はあるのだろうかあれ)

仕事で筋肉モリモリマッチョなフィギュアなどは実は結構塗ったりしているので、持ってる技術的には出来るかな〜なんてボンヤリと考えていますが、その出力の仕方がきっと難しいんだろうなと。。
後は目を描くのは完全に未知の道のりになります。(トウカイテイオー)
 
まあちょっと挑戦してますので、もしTwitterに投稿してたら温かく見守ってください。
そんな製作もしようと思うので、もしかしたら依頼消化がスケジュール通りに行かない可能性もあります。何卒ご容赦ください。
 
と、今後の流れはこんな感じになります。
 
引き続き、個人としても会社の方でも、色々と頑張っていきたいと思います。


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