ブログではお久しぶりです。さるタジラです。
別で書いてるイリス図鑑②も順調に進んでいますので、そのうち載せれるかなとも思います。
最近はイリスのことばっかしていて、「一時期はビオランテやデストロイアの人ってイメージだったけど、またイリスの人に戻った」と言われてます。
まあ、依頼品もある程度終わり、自分の方に集中出来る様になって、ここぞとばかりにやりまくっております。
一応ガレージキットの製作依頼も継続してお受けしてますので、遠慮なくご相談下さい🤲
さて、今回はそんなイリス好きが1ヶ月を丸々使って製作した、Gミュージアムこと田中ミュージアム工房様のイリス邪神進撃の紹介となります。
これが今回僕が完成させたジオラマとなります。
その製作過程を、載せていきたいと思います。
まずはWF2020冬での画像を。
今から思うと、御本人の完成見本が見られたのはこれが最後の機会だったのでしょうか。
月をバックに、腕を十字クロスさせ、まるで戦闘機を追い回している時のシーンのような展示でした。
背景がめちゃくちゃ格好良いです。
その圧巻の存在感で、ゴチャゴチャした会場の中でも、歩いていた人も足を止め、思わず見入っているようでした。
毎回、WFでの展示が格好良いと評判のディーラーさんです。
残念ながら、この時はダイパス200番台で駆けつけましたが買えず…
飛行イリスほどの争奪戦にはならないだろうと自分も予想していただけに、このディーラーさんの人気を改めて感じた品となりました。
そして、それから半年後のトレフェスオンライン1にて、ありがたいことに再販して頂くことになりました。
そのトレフェスオンラインですが…
開始しても、アクセスが多過ぎるのかなかなか繋がりません…
ページもバグってうまくいかず、それでもなんとかたどり着き、購入することが出来ました。
ページもバグってうまくいかず、それでもなんとかたどり着き、購入することが出来ました。
その後も紆余曲折ありましたが、結局この時買えたものは、そのまま手元に来ることに。
さらに、後日の仕切り直しの日にも、ディーラー様が購入制限を解除しましたので、せっかくなのでともう1個追加で購入しました。
こうして晴れて、念願のキットを2つゲットすることが出来たのでした。ぱちぱち。
(もう1個ぐらい欲しいなあ…)
そしてそれからしばらくして…
キットが到着しました。手前のは放課後リボル部さんのイリスで、現在製作中です。
パーツチェックを兼ねて眺めます。
実は自分はこのパーツチェックが苦手?というか、あまりやりたがらないタイプでして…。
綺麗に箱に戻せすらか分からないから開けたくないとか、作るまで開ける気が起きないとかいう困った人間なのです。
説明書。
飛行イリスに続き、格好良い説明書です。表紙に関しては、ほとんど博物館の展示パネルみたいです。
飛行イリスみたいに、額に入れて完成品に並べても良いかもしれません。
触手の繋ぎ方。左上に先端までの電飾の仕方もありますね。
「そんな高度なこと出来るわけないやろがい!!」と思いながら読んでいましたw
ブログを読むと御本人は実際に作例でやっていたみたいですね…凄いです。
さて、そんなこんなでキットが手元に来ましたが、どんな風に作ろうか。
せっかくだから凄いものを作りたいなあと思い…
実は、WFで現物を見た時からやりたいなと思っていたことがありました。
それが、このシーンです。
イリスの京都降臨シーン。
手前に東寺の五重塔が見え、奥の住宅地にイリスが舞い降りる。
風景の中に怪獣がいるような、引きのアングルが好きな自分にとっては、最高のシーンでした。
後はまあ…(京都駅よりは楽そう)だなとw
いつか作ってみたいですね…京都駅。
さて、このシーンを再現するとして、大変なのはどうジオラマ台座として落とし込むかです。
明度を上げてよく見ると、手前に道路、塀、木、五重塔という順に並んでいます。
しかし、このアングルが現実とどこまで一致しているのかが分かりません。
東寺の見取り図です。恐らく、南大門のあたりから東寺駅を見た方角のアングルなのでしょう。
なので、行ってきました。
そう、このジオラマのために、埼玉(東京)からはるばる京都までです。
五重塔、大きいですねー。これが54m、イリスが99mなので、ジオコレの五重塔とそこそこ合うことが分かります。
そして、五重塔の横を歩いて行くと…
そう!!このアングルです!!本編と同じ角度になりました。
※なお、実際の本編の撮影では、塀の部分は東寺とは全く別の寺で行われ、そこに五重塔を合成していますが、今回は東寺ベースとすることにします。
まあ、ジオラマとして格好良ければヨシ!!
イリスが降りる住宅街も見ます。本当はもっと奥に降りるんですが、台座にする都合上、手前に来てもらいます。
この時彼女と一緒に関西旅行してたんですが、東寺周辺をうろうろして写真撮るだけのオタクにちゃんとついて来てくれてました。
ええ子や
ちゃんとお守り買って帰りました。
家に戻ってから、道路の資料が全然ないことに気づき、Googleマップ先生の出番です。
なんとかビューを使うと車線数や道路脇の様子まで見ることができます。うーん、文明の利器!
さて、資料も集まったことですし、製作開始といきましょう!!
まずは台座の準備を。
ジオコレシリーズのベースがサイズ的に良いので、それを使います。
イリスをどこに置くか、寺をどう処理するか、ベースを横に使うか、縦に使うか、配置はかなり迷いました。
最終的に、道路を斜めに横断させることにすれば、絵的に面白く出来るかなと思い、その方向で行くことに。
同時にイリスのパーツも洗浄しておきます。
いつも通りレジンクリーナーで落とした後、鍋で煮込みます。
沸き上がるレジン臭。臭いと怒る親。いつもの光景です。
ベースに道路の白線を引き、ペーパークラフトの塀を組み立てます。
寺の部分には薄い発泡スチロールを敷いた後に土を撒き、薄めたボンドで固めます。
初めてのジオラマで四苦八苦です。
さあ、道路が片面出来ました。マスキングして塗りましたが、なかなか綺麗に平行な線にならず、難しかったです。
道路の脇には街路樹を立てるとそれっぽくなりました。
次に、寺に木を植えます。台座までピンバイスで貫通させ、そこに突き刺しながら固定するという感じです。
こちらも薄めたボンドで固めていきます。
使う木の素材によって結構見た感触が変わるので、さらにパウダーなのを上に接着し、統一させました。
ボンドが乾いて色がなじみ、水路や柵も出来上がりました。
道路はドライブラシで少し汚し気味に。これでひとまず寺側が出来たので、ジオラマは止めます。
さて、ジオラマの街を作るには、イリスを組み上げて大まかな位置を決めなければいけません。
まずはイリスの軸打ち・仮組みです。
ドライヤーで熱しながら触手を変形させます。
それぞれが干渉しないように、ジオラマからも大きくはみ出さないように、絵的に面白くなるように、考えながら組み立てていきます。
着地後の反動で触手がうねりまくっているようにしたいので、右の触手には大きく弧を描いてもらうことにしました。
非常に触手の長いキットなので、とても作りがいがあります。
イリス頭部。顔回りが以前の頭部よりもディテールアップされており、さらに格好良くなっています。
肩。こちらの棘も、以前のキットよりも遥かに巨大になっています。格好良い。
触手の先端も組んでいきます。今回は、2つを開かせ、もう2つはデフォのこの状態にします。
大まかに体の下地を塗り分け、先に発光体の塗装です。
今回は、京都降臨の夜のシーンをイメージし、青色ではなく緑色にしています。
クリアパーツにクリア塗料なので、なかなか色が乗りづらいですが、根気よく。
腹の下側もしっかり光るか確認です。
同時に、各部の塗装も進めていきます。普段は組んでから塗ることが多いですが、流石に今回はパーツからです。
頭部をつけ、各部の電飾も仕込みました。これで胴体はほぼほぼOKです。
イリスも目処が立ったので、もう一度台座製作です。
今度はイリスの足元の、壊れた家屋を作っていきます。
ジオコレの家を実際にペンチで破壊し、スチロールを家の中に敷き、ぐさぐさと大雑把に削るとそれらしくなりました。
このあとさらに、エナメル塗料や水性塗料で汚したりし、瓦礫を散りばめていきました。
家の面影がほとんどなくなったものも…。
この佃煮の看板は何かというと…
降臨したイリスの手前にあるお店です。せっかくなのでジオラマにも置くことにします。
このサイズで綺麗に字描くのむずいです…
家を並べ、余ったパーツを破壊した瓦礫を散りばめました。良い感じに踏み壊された雰囲気が出てきました。
このイリスは二本足では自立しないので、背中の固定用の板を、ジオラマにネジ止めします。
背板に刺した真鍮線でイリスを固定します。
さらに電飾のコードはこの板につたらせ、前から撮影した時に写りにくいようにします。
ようやく立ったイリス。
これで足元の正しい位置が分かり、さらに瓦礫を盛ることが出来ます。
イリスに踏み潰された瓦礫が、道路に溢れていくように置いていきます。
イリスに踏み潰された瓦礫が、道路に溢れていくように置いていきます。
車も、瓦礫で動けなくなったり、横転したり。
かわいそうな目に遭ってもらいます。
幼女がかわいそうな目にあう同人誌大好きなので楽しいです。
さらに、逃げる人も置いていきます。
元々はランニングする人のミニチュアなんですが、あまりにもジャージや短パン姿ばかりなので、服をリペイントしたりして街中にいるような感じにしました。
歩道を逃げる人々。実は瓦礫の中にも、電柱に挟まって動けない人や、潰されてる人もいたりします。
触手をつけ、ほとんど完成です。
各アングルから眺め、最終チェックを行います。
今回は雨のシーンということもあり、イリスが生物的ということもあり、艶出しのトップコートで仕上げています。
こうして、Gミュージアム イリス 邪神進撃 は完成致しました。
最高に格好良いイリスを、最高の空間に置きたい。
そんな思いから、なんとか完成まで漕ぎつける事ができました。
本当に再販して下さったGミュさんや、その場を設けてくれたトレフェスさんに感謝です。
また、当時の山田卓司さんの五重塔とガメラのジオラマが載っているホビージャパンを教えてくれたtakkulaさんもスペシャルサンクスです。
とても参考になりました。
それでは、完成写真をどうぞ。
今回、イリスのスピアは飛行形態ではないので短めに処理しております。
これはこれで格好良いですね。
前まではイリス腹部は黒で塗ることが多かったのですが(多くのフィギュアがそうであるため)、特撮のDNAで見たスーツは、モールドのトップにシルバーが乗っているため、最近はそれを参考に塗っています。
イリスの実際の触手は、ここまで黄色いグラデはかかっていないのですが、模型映えを意識していつも強めにしています。
↓ここからは、夜のシーンをイメージして撮影した写真です。
劇中と同じような画角を目指して撮った写真です。
さすがにイリスが大きいですね💦
これでカメラの前で霧吹きしたら雨の感じ出たかも…。
如何でしたでしょうか。
格好良い!と思ってもらえるような作品になっていれば幸いです。
製作に丸々1ヶ月ぐらいを費やしましたが、その甲斐あった物になってくれました。
個人的には触手のうねらせ方が正解だったなあと思ってます。
ジオラマも、ホビージャパンに載るような方々のを見ながら作ったので、ああいうのには見劣りしますが、それなりに作れたのではないかと思います。
まだもう1体もいますので、どう作ろうかワクワクしています。
やはり今度は腕クロスをやりたいですね…
他にもいくつかイリスを貯めているのでやらないと。作るキットが多くて嬉しい悲鳴をあげています。
最後に、自分が以前製作したGミュージアム イリス邪神降臨 です。
今も部屋の壁にいます。
この時はまだ筆塗りだけでしたので、かなりの粗がありますが…今の自分と比較して、成長したなあと思ってもらえれば…と思います。
これからも塗装スキルの成長を続けていきたいですね!!
周りの人達に恵まれているので、しっかり環境を活かしていきたいです。
それでは、今回はこの辺りで終了とさせて頂きます。
読んでくださりありがとうございました!
現地取材とかやることがプロ並みですね😵
この一月の紆余曲折がとても伝わってくるブログで読み応えありましたし、製作工程も見られて大変面白かったです( ^ω^ )
今後も楽しみにしています!