朝から夜の8時過ぎまでかかり半藤一利の「日本のいちばん長い日」を読んだ。
以前に読んだ記憶もあるが、半藤氏死去で再評価されたようで書評も載った。
文庫本で出ているようなのでアマゾンで注文したが1週間後にやっと届いた。
8月13日から15日までの政界、軍部の終戦への対応が詳しく書かれていた。
15日正午の天皇の詔勅「忍び難きを偲び、、、」を放送するまでの経緯がわかった。。
国民はそんな放送がされるまで終戦のことは知らない。
戦争を知らない世代が増えてゆく。戦争について考える作品でもある。
私は亡くなった父から「戦争は何があってもしたらあかん。人が人を殺すのだ」
と何度も聞かされた。20歳で志願兵として中国に行った父は戦争のむごさを
実感していたのだろう。「死ぬ前にもう一度中国大地に行って戦友と中国人に
詫びたい」とも言っていた。私は父を広州から桂林への旅に連れて行った。
汽車の窓から食い入る様に中国大地を見つめていた父の姿が忘れられない。
お棺の中に人民帽子と葉巻を入れてやった。父が亡くなって33年、私も70歳を超えた。