昨年夏、夫が夏に義父から本を預かって帰った。
あれから数ヶ月間、
「仕事に支障が出ないの?」心配する私に
「そうだなァ」と夫は笑いながら言っていたが、
ようやく校正作業も終わり、父の本が完成した。
父は、青春時代の7年間を戦地で過ごした。
軍国主義の道を突き進む当時の日本を、一歩兵の眼で冷静に見つめていた。
そして、晩年になってから少しずつ当時のことを書きはじめた。
ワープロで書いた本は数冊にもなった。
一冊にまとめるまで、夫は色々苦労したようだが、
本の包みを抱えて帰った夫の表情は、
父の為に一つの仕事が出来た満足感で満ちていた。
あれから数ヶ月間、
「仕事に支障が出ないの?」心配する私に
「そうだなァ」と夫は笑いながら言っていたが、
ようやく校正作業も終わり、父の本が完成した。
父は、青春時代の7年間を戦地で過ごした。
軍国主義の道を突き進む当時の日本を、一歩兵の眼で冷静に見つめていた。
そして、晩年になってから少しずつ当時のことを書きはじめた。
ワープロで書いた本は数冊にもなった。
一冊にまとめるまで、夫は色々苦労したようだが、
本の包みを抱えて帰った夫の表情は、
父の為に一つの仕事が出来た満足感で満ちていた。