*字数制限により四分割して記述しています。
「双六岳・鷲羽岳」山日記
夏の水晶岳を見たいと出かけた
数年ぶり???の夏山だ!
・
足を運ぶたびに
暑さがボディーブローのように効いてくる
テント場で考えた
鷲羽岳を最終ラウンドと決めた
・
体温の上昇が半端でない!!!
年齢?。それとも…… “近年の猛暑”の影響なの?
1日短縮した計画となったが
その分、1日分の行程が厳しくなった(^_^;)
2024年8月4日
家庭菜園の作業着が覆う身体からミミズが這うように汗が滴り落ちている。その感触を肌が感じながら「こんな暑さの中で重い荷物を背負って山に登れるの…… 」と、草をむしりながら問いかけている自分がいる。
夏山と言えば、登山ではトップシーズンではなかろうかと思う。若い頃は意気揚々と出かけたものであるが、還暦を過ぎると暑さが気になってしょうがない。
出かける前は「夏山はどのくらい熱かったっけ」なんか考えながらビクビクと計画を立てていたが、今回の夏山ではっきりと判った事は
標高が高いので気温はその分低く抑えられる
が
陽射しは強い
日陰ではとても心地よいひんやりとしたバリアに包まれるが
炎天下では鉄板の上を歩いているようだ
・
家庭菜園で干からびた身体が更に干からびてしまう
どうやら
身体の事を考えて行動しなければならない年齢になったようだ
平日だったので60代の方を多く見かけ、機会あるたびに話をさせて頂いたが「暑さに応えました」といった様子の方は見受けられなかったので、暑さによるダメージは私だけなのかと不安になる。私の登山計画が厳しすぎるという点もあったかも知れないと反省もしている。
初日は早立ちを取り入れた。風景を見る必要がないので下界の温度上昇が始まらない内に暗闇を歩く
登山道の傾斜がきつくなる頃には、お日様のお出ましだ
自然と口呼吸となっている自分に気付く
「犬と同じだな!」
だが
鼻呼吸などしゃれたことは出来ない
・
日焼け防止のため肌の露出も避けている
これがいけない
身体に熱が溜まる
・
大きく息を履くと……
その反動で、自然と体内に外気が“スット”入り込み肺から涼しさを感じる
体内温度は40度くらいに達しているのだろうか
外気温30度?が肺を冷やしているのだ
体内の温度がピークに達している証拠だ!!!
外気温度に対して如何に体内の温度が高いかを感じる一瞬であった
お花畑と鷲羽岳に続く稜線 Img5101
2022年9月30日に初めて水晶岳に登り、“ぐるっと360度”山並みに囲まれた異次元の世界があることを知った。「二度と来ることはないな」と、その時は思っていたが夏の水晶岳が見たくなり今回の計画を立てた。
前回と同じ2泊3日の強行スケジュールとした
違いは9/30~10/2 が ⇒ 8/1~8/3 になっただけだ
少しの違いもある
今回は初日に双六岳にも寄り道したので「ちょっとばかり厳しい日程」となったが
それは、日頃のジョギングから来る強気の現われだ
・
最初のテント場である三俣山荘に予定通りに着いた
だが、テントを張りながら身体の疲労をかなり感じた
秋とは違い、夏は体力を奪うのだろうか……
・
一般的には、初日は手前の双六山荘泊まりとなる
「季節と年齢のことも頭に入れないと」と悲しくなる
・
夜中の星空撮影時に昼間の疲れが取れていないことに気付いた
「明日もテント泊だと更に疲れが溜まる」
身体のことを考えた……
・
鷲羽岳に登り帰路につくことに決めた!
が
その為、2日目のスケジュールは厳しくなった
今回も、天候に恵まれて異次元の世界を堪能できたことは山の神に感謝しなくてはいけない。暑さで身体は疲れ果てたが無事に下山できたことも感謝である。
それでは、順番に記述していくが、先ずは「始めに当たって」
【始めに当たって】
《夏山は楽ではなかった》
夏山は持ち物が多少少なくなるので身体に一番負荷が掛からないシーズンだと思っていたが、今回は暑さにやられてしまった。
身体に負荷が掛からないと言っても“防寒着”・“アイゼン”とか不要な分、身体から水分が奪わられる分の水分を持ち歩かねばならぬ為プラスの面もある。 秋山と比較すると多分、バックパックの重さ的には夏山の方が軽いと思うが、後は、暑さを身体がどの程度の負荷として感じるかだと思う。
暑さのダメージの応え方は年齢と比例して指数が上がる物なのか?
多分そうだと思う
登山を始めた20代後半では暑さについて考えたことがない
温暖化の影響もあるかも知れないが
60代になると暑さが応える
畑作業の時も知らない内に、木陰に立っている自分に気付く!
若い頃は、帽子もかぶらず草刈りをしたものだが、そう言う訳にはいかなくなった
暑さ対策として曇り☁空の時に歩けば良いではないかと思われるが
「☁空なら歩かない方がましだ!」
となる
曇り☁空と共に異次元の世界が隠れてしまい山頂を目指す意味が無くなる
天気予報とにらめっこして、わざわざ快晴の日を選んで来ているのだ!
「お日様からは逃げられないし、隠れて貰っても困る」
行き着くところは“修行の世界”となる(笑い😁)
《水の補給方法について》
今回は夏山なので水の補給ポイントを何時もより意識して地図を眺めた。それと、地図上の「水マーク」意外に飲めそうな水源はないかと往路で意識しながら歩いた。何故なら、歩く山域に沢が沢山あるので復路で水補給するタイミングを増やして持ち歩く水の量を減らすためだ。
次回から役に立つ情報なので記述しておくこととする。あくまでも私に合った水分量であり、地図上で「水マーク」が記述されていない箇所は飲み水として適しているかは個人の判断だ。
勿論、各給水場では体内に水分の補給を行う。
1,新穂高温泉登山口からわさび平までの区間
スタート時:夏500cc/秋200cc
水分補給場所:笠新道登山口またはわさび平小屋⇐水分補給量(夏1000cc/秋500cc)
2,わさび平小屋から秩父沢までの区間
補給箇所はないので、笠新道での補給分を使用する。
3, 秩父沢からシシウドが原までの区間
水分補給場所:秩父沢の橋の所⇐水分補給量(夏1000cc/秋500cc)
または、秩父沢の橋通過して5分?幅1m位の沢に補給場所あり
4,シシウドが原から鏡平山荘までの区間
水分補給場所:シシウドが原休憩所通過してから2~3分?幅30cm位の沢⇐水分補給量(500cc/秋200cc)
注意:見落としやすいので注意が必要で秋に沢の水があるかは不明。山頂に向かって左側にある。地図上に記載されていないのでシシウドが原補給分を秩父沢で補給しておくと完璧
また、鏡平山荘で補給する分を此処で補給しておくのも良い考え方だと思う。
5, 鏡平山荘から双六小屋までの区間
水分補給場所:鏡平山荘⇐水分補給量(夏1500cc/秋1000cc) 鏡平山荘では500cc/100円有料(2024年現在)
6, 双六小屋から双六岳経由三俣山荘までの区間
水分補給場所:双六小屋⇐水分補給量(夏1500cc/秋1000cc)無料
7, 双六小屋から巻き道ルート三俣山荘までの区間
水分補給場所:何本か沢があり全て給水可能⇐一回の水分補給量(夏1000cc/秋500cc)
8, 三俣山荘
テント場では美味しい水が放水状態で無料
《概略登山日程》
2024年8月1日(木)~8月2日(金)
(連日快晴:予想外の猛暑との戦いを強いられた)
1日目:新穂高温泉鍋平駐車場 → 双六岳 → 三俣蓮華岳 → 三俣山荘テント場
2日目:三俣山荘テント場 → 鷲羽岳 → 三俣山荘テント場 →巻き道ルートで双六小屋 → 新穂高温泉鍋平駐車場
*1日目の高低差は、登り2,127m 下り 665m で鍋平駐車場から新穂高温泉登山口までの約1時間の行程は含まれていない。(山のサイトを参照した計算値)
《メンバー》
単独
《持参した服》
歩行中の服装は、一日中Tシャツと日焼け対策の物(手っ甲、アームカバー、帽子、タオル)を着用した。
夜に備えてバックパックの中は
*ソックス1 *レインスーツ1 *長袖シャツ1 *フリース1 *手袋1
《撮影機材》
Canon eos/レンズ2本(15~35)(24~105)/三脚/予備電池2本(1本使用)/予備ディスク1個
撮影機材合計3kg(バックパック荷重16kg)
《ウオークマン》
帰路、腹ポケットに収納してなかったために、わさび平小屋から新穂高温泉までの長い登山道で使用できず。
《熊除け鈴》
熊情報もなかったので持参せず。登山道に熊除け一斗缶も設置されていなかった。
《携帯電話》
今回はテント泊で初めて携帯電話を持参したが、電源も入れることなく駐車場まで戻ってきた。初めて持参した訳は、「単独登山だし何かあったときのために」と、その気になった。恐らく、日頃から気になっている“年齢から来る身体の変化”がそうさせたのだろうと思う。
《体重の変化》
出発時:62.1kg 帰宅時:61.0kg
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