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まずは何をしよう

八ヶ岳「積雪前の権現岳登山」2023/10/28

八ヶ岳「積雪前の権現岳登山」
山頂で突如現れた一瞬の芸術と遭遇

山頂で冷やされた上昇気流の残した物は……
それは高度を上げると共に
「広がり・大輪化していった…… 」


                      2023/10/28 登山日誌

 雪が降る前の最後のチャンスのため、天気予報は“雨が降らなければ良し”と言った気持ちで臨んだ今回は、 「先ず先ずの予報で安堵してスタート」
 “てんくら”によるとCレベル予報だったらしく相棒は「風が強いためCレベのようだ」とやや警戒気味!!!
 それ、それが、当たってしまいましたが……
 なんと、その風のお陰で凄いプレゼントを頂き最高の登山となりました。
 景色の醍醐味を見るなら“天気の変わり目”と言われますが、まさしく今回は、“季節の変わり目”も重なり素晴らしい景色を堪能することができた山行きでした。

今回の「権現岳登山」の目的は、
・積雪により断念2021/5/4のリベンジ
・雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”を見ること
・権現岳山頂から八ヶ岳を見ること
・権現岳登頂は2度目なので、前回とは違った視線で写真撮影に臨む
の4点となります。



 冬山登山突入前の土俵際……
単独登山かな……
  かなぁ……
取りあえずLineで自分の権現岳登山を匂わせたら……
早速好反応のお答えが……
結局3名様ご同伴!
皆さん、寒風で「寒い、寒い」と連呼されていましたが
私は“絶景” “絶景” “絶景”に燃え上がっていましたよ

 登山口スタート直後は、星空撮影のことで頭の中はいっぱいで……
空が白む前に「行かねばならぬ!」とばかり
好撮影ポイントまでダッシュ!ダッシュ!

 星空撮影が終われば、今度は日の出撮影のことで頭の中はいっぱいで……
日の出前まで「時間よ止まれ!」お願い
好撮影ポイントまでダッシュ!ダッシュ! うさぎさん

 三ツ頭から頂上までは“霧氷の華・華・華“で……
カメラが手から離れません!!!
カメラをバックパックに閉まって“一歩”歩いたかと思ったら……
なんと、カメラを握っている自分がいます!
この時点で亀さんに変身しましたが……
 
知らない間? あっという間? 何故か権現岳山頂に立っていました!
「あハハハハ」
夢遊病者かな


それでは、この夢遊病者の心の中を…… 
記述して行きます。

今回冒頭を飾る1枚は“本日の主役権現岳”と“風が残して行った置き土産”
「これだ!」
 権現岳山頂の写真で、霧氷が木々に真っ白な花を咲かせています。
冷たい上昇気流が高度を上げ更に温度を下げたことにより“エビの尻尾”が増殖し、冬の花を咲かせたわけです。

  “感動”しましたよ!
    “風”に感謝!
      “寒さ”に感謝!
 一瞬の芸術“風の置き土産・白い桜”
                       img4364



 さてさて、目次を書きながら書く内容をまとめていきたいと思います。

   ーーー 目次 ーーー
1. 日程
1.1 冬山シーズン前に
1.2 登山ルートの選択
1.3 交通ルート
1.4 登山日程
1.5 メニュー
1.6 装備・荷物・体重
2.メンバー
 (1)登山やらないと 「言っていたのに…… 」
 (2)何時ものつもりで 「着なくて良いよ!」
 (3)今回も三ツ頭越え 「諦め掛けていたの?」
3.今回の登山目的について
3.1 積雪により断念2021/5/4のリベンジ
3.2 雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”を見ること
3.3 権現岳山頂から八ヶ岳を見ること
3.4 権現岳登頂は2度目なので、前回とは違った視線で写真撮影に臨む
4. 私だけが“天候に恵まれたぞ!”
     と、思っていたのかなぁ……
 4.1 暗闇の中の世界
 4.2 太陽に背中を押され
 4.3 氷が張った登山道を進む
 4.4 風が強い
 4.5 霧氷の花が咲き乱れて…… 夢遊病者に
 4.6 上昇気流で山頂に雲が湧き続けるのよ
 4.7 なになに? 逆方向に歩いている?
4.8 達成感で下山はやることがない
5.登山目的は成し遂げられたか
5.1 積雪により断念2021/5/4のリベンジ
5.2 雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”を見ること
5.3 権現岳山頂から八ヶ岳を見ること
5.4 権現岳登頂は2度目なので、前回とは違った視線で写真撮影に臨む
6.山頂からの景色
  時間軸と共に
7.まとめ

では、目次に沿って……
1. 日程
 今回は日帰り2023年10月21日(土) ☀/☁ 強風
1.1 冬山シーズン前に
 3,000m級の山は雪が降り始めており、無雪期登山のギリギリ季節だったので無理やり権現岳に行くことにしました。1人で行くつもりが、皆さん参加してくれて嬉しかったです。

1.2 登山ルートの選択
 権現岳には、過去2回挑戦しており
 ・1回目:網笠山→青年小屋→ジブリ→権現岳→青年小屋→下山 2019/8/17
 ・2回目:天女山→三ツ頭→引き返す(権現岳積雪? 体力? で撤退)2021/5/4

 今回はリベンジを兼ねて天女山コースと決めていましたが、同伴者が現れたので民主主義でコースは決め手も良いかと考えていました。
 同伴者の中で2人が私と同様撤退者だったことなのか?それとも、私の意図を考えてくれたか……  誰とも言わずに「今回は天女山コース」となっていましたね! さすが心の会話が通じるメンバー


1.3 交通ルート
 博士の車でgo
 往路10/21 2時出発 → 4時20分着 (須走経由)
        
復路10/21 14時50分 → 18時10分着 (須走経由)
    
交通費:1,300円/人(駐車場料金¥0)


1.4 登山日程
 天女山コースで天女山登山口から権現岳往復する。
【往路】 登り1,330m
 天女山登山口4:30 → 天の河原4:45(星空撮影実施) → 
林の中(日の出撮影実施)6:06 → 前三ツ頭(富士山・南アルプスにうっとり)7:00 → 三ツ頭8:00(朝食) →(写真撮影で足が進まない)→ 権現岳9:20(昼食)

【復路】 下り1,330m 全行程距離11.2km
 権現岳10:40 →(途中落としたペットボトル拾いに戻る)→ 三ツ頭11:30 →前三ツ頭12:10 → 天女山登山口14:35

1.5 メニュー
 今回は“風の寒さ”と“霧氷の華”騒動で落ち着きがなく、食事・お茶タイムを行った感じがしませんでした。各自思い思いの時・場所で食べていましたね!
 ・朝食:新米に自家製梅干しのおにぎり1.5個
 ・昼食:新米に自家製梅干しのおにぎり0.5個(更に、おにぎりがプラス1個あっても良かった)
 ・おやつ:不二家のカントリーマム
 ・飲料:ポカリスエット500cc 2本 と使用しなかった水1リットル
  (冬場の日帰りは、1リットルで十分)

1.6 装備・荷物・体重
 (1)装備
 ・服装:歩行時はフリース含めて3枚と意外と薄着で、休憩時に1枚羽織る程度
     予備としてダウン1着、レインウエア上下
     帽子(夏用、冬用)、手袋(夏用、冬用)、予備のソックスは忘れましたが利用するケースは発生せず。しもやけ防止のために持参した冬用手袋は正解でした。
・夜間歩行:ヘッドライト、予備電池(熊除け鈴があったことに後から気付いた)
・コンロ:持参せず
・雪対策:アイゼン(使用せず)
・カメラ:本体EOS/RP レンズ24mm-105mm,15mm-35mm
三脚、リモートスイッチ2種、予備バッテリー1個


(2)荷物
 上記装備と食料で約10kg
(3)体重
 前夜の体重は61.8kg → 帰宅後体重目立った変化なし(3日ぐらい山に入っていないと体重の変化はないようだ)


2.メンバー
 4名:博士、ヒロ、はじめ、私
(1)ヒロ :登山やらないと 「言っていたのに…… 」
 今回が初登場のヒロさんは、昔むかし…… その昔、小学校体育館で登山に興味の無いことを言っていたんですよね~
     しかし
 会ったときから“顔が緩みっぱなしでした”
     どういうこと?
 今では、会社仲間と登山楽しまれているようです。
 ワークマンの登山用品は、「侮るな」らしいです。ちなみに、お勧めは衣類とか


 (2)はじめ :何時ものつもりで 「着なくて良いよ!」
 これは謝らなければならない話ですが、自己責任が強い方なので…… 当人は気にしていないでしょう。
 何かと申しますと……
「少し寒いけど重ね着する必要ないよね!」と聞かれたときに、「大丈夫!」と太鼓判を押してしまった結果……
 歩き始めて暫く立ってから、寒さで調子が悪くフリーズを着込んだそうです。
帰り掛けに聞いた話によると“登山口で3枚着ていたようで”、状況を把握せずに回答したことは私自身反省しなければならないことです。


 (3)博士:今回も三ツ頭越え(権現岳頂上を)「諦め掛けていたの?」
  帰宅後の博士執筆登山記録を読んでびっくりしました。三ツ頭で心のネットワークをつなげたとき……ヒロ“絶好調” …… はじめ“寒さ対策後復調” …… 博士“何時もと変わらぬ表情” ……
       …… AI解析すると 「権現岳山頂へgoサイン」
 その場の雰囲気で迷わず頂上を目指しましたが、全員で登頂できて良かったです。
     「そう言えば、博士は寒さに弱かった!」


3.今回の登山目的について
 権現岳は割と近場でそれなりの景色を楽しめるので好きな山のひとつです。今回の登山目的は4項目です。
3.1 積雪により断念2021/5/4のリベンジ
 断念した山は頭に残る物で、天女山コースからの権現岳山頂を目指す。

3.2 雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”を見ること
 雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”とは、三ツ頭の真上に富士山が見える光景です。雑誌の写真にインパクトがあったので、実物を見たいとの思いで天女山コースを今回選んだ。

3.3 権現岳山頂から八ヶ岳を見ること
 青年小屋からの権現岳初登頂の時には雲の中で南八ヶ岳の景色を見ることが出来なく、空想の世界から脱するために目的のひとつとする。

3.4 権現岳登頂は2度目なので、前回とは違った視線で写真撮影に臨む
 感動する風景は同じ場所になるため、写真の構図が同じになってしまいます。それでは面白くないので、角度を変えて撮影したいと考えました。特に、三ツ頭からの赤岳・阿弥陀岳は意識して構図を変えること

4. 私だけが“天候に恵まれたぞ!”
    と、思っていたのかなぁ……

  今回の登山工程で“何を考えていたのか”心の動きを記述します。
 4.1 暗闇の中の世界
 天女山登山口に着いて空を見上げると満天の星が私達を迎えてくれた。
 気合いを入れて靴紐を結び、バックパックを背負い登山口方向に進む!急ぐわけには理由がある。星空の写真撮影時相棒を待たせるわけには行かないので、一足先に行って撮影時間を確保する作戦だ!
 ところが、入山早々に頭の中の構想はあっけなく崩壊した。鹿の息づかいが聞こえるぐらいの至近距離から発せられた鹿の甲高い鳴き声と、重量感あるものが動いた笹の音で私は“びびった”
暗闇の中、ヘッドライトの灯りを笹藪の中に走らせたが生き物の姿は確認出来ない。立ち止まっていたのか、再び笹の音が走った瞬間に私は後ずさりをしてしまった。熊の恐怖が頭をよぎり、後方から来る友を待つためその場で立ちすくんだ。

 そして、登山口から15分後の空が白む前に“天の河原4:45”で星空撮影実施することが出来たが、相棒達に囲まれての撮影となった。三脚を出し、速攻でカメラ設定をしたわりにはまともな構図となってくれた事が唯一の慰めとなった。

【写真解説】
中央に富士山と甲府の夜景
                          Img4240



 4.2 太陽に背中を押され
 天の河原で星空の撮影が終わった後の頭の中は日の出の写真のことで埋まっている。日の出撮影できる次の視界が空けるところは何処かと、登りながら前回登山の記憶をねじりだそうとするが……
ねじりが足りないのか、記憶その物がないのか出て来ない!
空の白みが私のお尻に火を付ける
もがき歩いたが切通まで間に合わず夜が明ける
木立がなければ雲海の世界
「残念」

【写真解説】
下記写真は木立の中で振り向いて撮った物です。差し込んだ光が笹の葉に反射して綺麗でした。

                              Img4245



 4.3 氷が張った登山道を進む
 朝日を拝んでしまった後は、お日様とのシビアな付き合いは終わりだ!
だが、それがいけない。人間は目的を失うと歩くのが嫌になる。それに追い打ちを掛けるようにこれから歩く登山道の果てしない急勾配の苦難を前回歩いた折に知ってしまっているのでなおさらである。
だが、私に目的がないわけではない。ただ、その目的は今居るところからは簡単には手の届かない“三ツ頭“にあり、遠い世界過ぎるのだ。

 樹林帯を進むと足下からサクサクと音がし始めた。一歩一歩霜柱が生長しているようで、霜柱に飽きる頃合いでパリパリの音に変わった。
氷ですかとバシリと氷に八つ当たりをするが、うっとうしい坂道が平坦になるはずがない。

【写真解説】
 前三ツ頭7:12で撮った写真で、一月前に登った仙丈ヶ岳を愛おしく見つめて撮りました。残念ながら鋸岳は雲の中ですが、前回の登山でスペシャル顔出しをしてくれたので今回はお休みですね! 日向山は何処かと探したら…… ありました!ありました! 甲斐駒ヶ岳頂上真下の中央で陰になっている天空のビーチが目印となります。(右側の陽が射している白く崖の部分は違います) 中央の稜線・黒戸尾根はきつそうですね!
 北岳は相変わらず勇者の雰囲気で惚れ惚れしてしまいます。そう、登りたくなるんだよね!来年行くか!!!
                          Img4277



 前三ツ頭まで来たが次の目的地まで後40分の急登が立ちはだかっている。漸く、目的地三ツ頭に手が届くところまで来たかと安堵したところで知らずと握りこぶしに力が入る。単純な男だと思いながら三ツ頭を目指す自分の陰を追う。


 4.4 風が強い
 やっとの事で急登樹林帯を抜けて目線を上げると、待っていたとばかりに権現岳・阿弥陀岳・赤岳がにらみつけるように立っている。私は感謝の気持ちで手を挙げ、待ちに待った目的を完遂するためカメラを掴んで写真撮影に入った。
 
 上昇気流で出来た雲は頂上付近で“留まっている”と言うよりも私の気持ちからすると“居座っている”これが正しい表現だ。雲が強風で流されているのに雲の位置が変わらず山頂に絡み付いているように見えるのは、雲が“位置を変えずに入れ替わっている”ためだ。高度を上げた水蒸気を含んだ空気は山頂で冷やされて雲になり、流されて水蒸気が消える。その繰り返しで山頂の雲が消えないので、写真を撮りながらいらいらメーターがぶち切れる。雲を撮影するのも良い物だと気持ちを変えればゆとりも出来るが、間欠泉のように一瞬でも姿を消してほしいものだと呟く。


【写真解説】
 風は西から東(左から右)へと競うように吹き抜けています。左から権現岳・阿弥陀岳・赤岳で横岳は雲の中で一瞬たりとも顔を出しませんでした。春に比べると山肌に重量感があり赤岳が筋肉隆々ですね! うっすら雪(霧氷)化粧もなかなか良いぞ! ついてる!ついてる!
                           Img4307



 4.5 霧氷の花が咲き乱れて…… 夢遊病者に
お目当ての写真も撮れたので山頂を目指すこととなるが、此処から一度下り登り返して山頂まで1時間の行程となる。歩き始めは大した霧氷で無いと思っていたが先には凄い世界が待ち受けていた。
写真を撮りながら歩いていたら知らぬ間に霧氷の世界に……
辺りは真っ白ではないか!
知らぬ間に頂上に着いたが、霧氷の世界に目を奪われて歩いた過程の記憶がない。まさしく夢遊病者になっていたようだ!
木が丸ごと真っ白になるので桜の満開よりも“これ凄い”事の始まりだ。やがて太陽の角度が上がると共に霧氷は消えていくのだろう。
今この瞬間に居られる幸福感がたまらない。

 幸い夢遊病者になっても転倒しなかったのは足下が滑らなかった為ではないだろうか。
 霧氷の良いところは、周りは銀世界だが足下は土の世界なので歩くことに支障が出ないことだ“これも良いね!”と実感する。

【写真解説】
 写真は、権現岳山頂に咲く霧氷の花です。残念ながら強風を表現する被写体がなかったので強風を写し込むことは出来ませんでしたが、風は強く吹いています。
                          Img4364



 此処三ツ頭から先はやりたいことが目白押しなので“心が躍る!踊る!”まさしく「人間は目的を持たなければいけない」のひと言だ!
更に夢遊病者に追い打ちを掛けたのは目的のひとつである“三ツ頭越しからの富士山を見る” これが実現できたのだ。単純に三ツ頭の上に富士山が重なっているだけなのだが、不思議と実物を見たい欲求が湧いていたので満足した。
なになに、付け合わせに“粉糖”降りかけて頂いたのですか!季節感でましたよ!

【写真解説】
 権現岳山頂手前で撮りました。

                         Img4374



 4.6 上昇気流で山頂に雲が湧き続けるのよ
 山頂に着いて平常心に戻った私は最後の目的である八ヶ岳稜線の撮影に臨むため、山頂を通り過ごして権現小屋分岐点に足早に向かう。私を急がせたのは雲の湧く量が増えて、赤岳山頂が雲に覆われ始めたからである。

【写真解説】
 雲が流されて無くなる瞬間を待たせて頂きましたが、此処までが精一杯でした。
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 下山前に全員写真を撮りました。此処では全員透明人間
【写真解説】
 頂上は非常に狭く背面は断崖絶壁なので、写真を撮って直ぐに下山しなければならない環境でした。単独登山者で撮るのが上手い方が強風下わざわざ撮ってくれたのでこの頂上での全員写真が存在した訳です。良い記念写真だと思います。
                          Img4435



 4.7 なになに? 逆方向に歩いている?
 おまけの話であるが、下山を開始して三ツ頭まで戻ったときに、最後尾の2人を待つこととなったが……
 来ない……
   いくら待っても来ない?

そこで降りてきた単独登山者に2人のことを尋ねると
「男女2人の方なら山頂の方に歩いていました」
  なに…… ??????

白いウエアを着ていましたか?
「2人の服装は覚えていない」との応え
道を間違えるような2人でないし、間違える分岐点もない
不安を抱えながら待つこと15分?
こちらに向かってくる2人の姿を見て安堵する。
バックパックに差し込んでいたペットボトルを無くした話を聞いたことが尾を引いて拾いに戻ったとのこと
“ゴミは持ち帰る!”大切な心構えに頭が下がる。

4.8 達成感で下山はやることがない
 三ツ頭まで戻る過程、振り返ると雲の湧く量が増えて山頂が霞(かす)んでくるし、私を取り囲んでいる霧氷の勢いは山頂を目指していたときよりも明らかに衰えている。「霧氷の角が取れているのだ」太陽が昇り温度が上昇したためで登ったときの風景を見てしまった私はただ足を進めるだけだ。
 三ツ頭からは樹林帯なのでただ高度を下げるために足を運ぶしかない。バックパックに収まっているカメラの重さを背中で感じながら“何処でもドア”がないかとバカなことを考えながら駐車場まで歩いたわけで、下山中に写真を撮るところがなかったので貼り付ける写真はもちろんない。

5.登山目的は成し遂げられたか
 此処まである程度の状況を記述してきましたが目的についてまとめてみる。
5.1 積雪により断念2021/5/4のリベンジ
 登頂に成功しました。天女山コースは登山道が全く整備されていないのと、樹林帯区間が多いため視界が悪く今回で本コースは最後かなと思っています。ただし、夏場(日陰多い)と冬場は青年小屋からのコースよりはおすすめかな?

【写真解説】
 権現岳山頂からこの風景を見て、ジブリ山頂から赤岳を見たくなりました。赤岳を撮っているときに隣から聞こえてきた「ジブリの山頂に人が居る」で、90度左に向きを変えると……
勇姿が1人輝いているではありませんか!
私も被写体となり写真撮ってもらいたい。
                         jpg4395


5.2 雑誌で見た“三ツ頭越しからの富士山”を見ること
 前の4.5項でも写真を載せたように、生で見ることがかないました。鳳凰三山の観音ヶ岳から薬師ヶ岳越しに見る富士山の方が良いと思いましたが、これも良し。
 葛飾北斎富嶽36景のひとつに入れてもらいたいものだ。

【写真解説】
タイトルは「甲州権現頭超え」で仲間入りできたら
                          Img4344



5.3 権現岳山頂から八ヶ岳を見ること
 雲が微妙に山頂付近に絡んでいましたが何とか満足できる風景を見ることが出来ました。

【写真解説】
 前回の仙丈ヶ岳登山で教えて頂いた「フー、フー作戦」を相棒とやりましたが効果なしでした。
                          Img4420



5.4 権現岳登頂は2度目なので、前回とは違った視線で写真撮影に臨む
 今回意識したのは、被写体の山を大きく捉えるようにしました。また、雲と霧氷が今回の特色として華やかせてくれたので前回のコピー版にはならなかった。
 まとめると
・被写体の山を大きく捉えた
・天候の恵みを強調した
・被写体深度を深くした


【写真解説】
 三ツ頭からの赤岳撮影が同じ構図になりやすい撮影地だったので特に意識しました。
                           Img4302



6.山頂からの景色
  山頂からの景色を時間軸と共に

権現小屋分岐から閉鎖中の権現小屋に行くルート
                         Img4381



 霧氷と権現岳山頂を狙いました。
                         Img4382



 編笠山、青年小屋、西ギボシ、東ギボシで、前回はこのルートを通って山頂まで来ました。こちらの方が登山道が整備されていて楽だと思う。冬場は雪崩、落下のリスクは大きい
                              Img4383



 南アルプスと霧氷の位置関係が良かったのでシャッターを押しました。霧氷が逆行で輝いていますね
                               Img4384



 これはまさしくタイトル「霧氷」で、中央の霧氷の白さが際立ちどす黒い雲・青空と対照的です。今回のベストショット3以内に入る物で気に入っています。権現岳山頂稜線を撮った物です。
                          Img4386



7.まとめ
今回は素晴らしい景色に遭遇できて大変満足している。目的が達成できたとか、出来なかったとかは別問題で、この天候、自然現象に同期して登山できたことは幸せでした。
 霧氷の華・華・華に巡り会えたのは、俗に言われる”運“
人生を変えてしまう運もあれば一時的に頭に残るだけの運もある

“運とは何だろう”と私にとって永遠の謎でしかない!


「運が良いとか♬ 悪いとか♬ 
人は時々口にするけど♬ ……♬ 」


 “権現岳に出かけた行為”をきっかけに
霧氷に巡り会えたわけである
では、今回行動を共にした相棒は“霧氷の華を見て”運が良かったと思っているか……
霧氷に関心を示さない人ならば運が良かったとは頭に浮かばないはずだ!
運とは
「自分で探しに行く物ではないか!」

運が良いと言われる人は
行動する人だと思う
行動すればいろんな出来事に遭わざるを得ない
運が良かったと思うことが自然と起こるし、運が悪いことも起こる
然るに
運に大小はあるが、運は誰もが持っている物で巡り合わせは確率的な物ではないか

また、その良い“運”に巡り会える確率を上げる要因は、
ずばり
行動する中で巡り会った人に奉仕することが始まりではないか
“人に尽くすこと”
それにより
“自分の環境が好転する”


さてさて
今回の運は何処から来たのだろうか?
「たまたま出かけて山頂で霧氷に出会った」が正解かも知れない!
が、“運”の元をたどってみると……

週末の単独登山権現岳は私自身で決めた計画だが
グループで行くきっかけを作ってくれたのは
“はじめのLine”
土曜日より日曜日の天気予報が良かったが、土曜日に行くこととなったきっかけは
“博士の都合”
集合時間についてはお任せで
“博士が寝る時間が欲しいと決めた時間”
天女山登山コースに最終的に決めたのは
“暗黙の了解”


「何だ、なんだ、“運”ではなく勝手なことをする友達のお陰かね!」

「そうですね!」


  さて

    身体を動かしに行くとするか……


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