こんにちは。住宅アドバイザーの三十三です。
いつもご訪問してくださりありがとうございます。
今回は、「間取りで家事が楽になる【お洗濯偏】」ということで、間取りと家事との関係にスポットを当て、洗濯が楽になる間取りを作っていきたいと思いますので、最後までお付き合いを、どうぞよろしくお願い致します。
掃除、洗濯、炊事、買物。基本となる家事はこの4つですが、育児や介護もしておられるご家庭、本当に並大抵のことではありません。決してご無理なさらず、お身体だけはご自愛くださいませ。
では、はじめに、「洗濯」の手順を一つひとつ振り返ってみます。
分類する
洗う
アイロンをかける
干す
たたむ
収納する
主に、こうした流れかと思います。アイロンがけのタイミングは、ひとまずここにしました。
これだけの工程があるのですから1日掛かりです。少しでも気がゆるむと、とたんに日常の生活に影響が・・・。そのように思います。
それでは、もっと詳しく見て、具体的にどのような負担があるか、そしてその対策を見つけたいと思います。
■分類する
洗濯機に投入する前には分類する作業があります。
そのまま洗えるもの、ネット洗いが欠かせないもの、色落ちが気になるもの、汚れ具合などを分類して、一緒に洗濯機に入れられるかどうかを判断します。
このひと手間をなくす方法のひとつとして、前もっていくつかのバスケットを並べて、洗濯物を分類できるようにしておく。という方法があります。
そうすれば、取り掛かる前に気力を落さず、ご家族皆で協力してくれるのではないでしょうか。
ポイントは、バスケットは床に置かず、洗濯機の上空のスペースを使う。ということと、バスケットをいづれ取り替えることも考えて、よくあるサイズのものを選ぶということです。
■洗う
洗濯は短時間で終わらせたいものです。
その日の汚れは、その日のうちに洗う方がより速く、スッキリ落ちます。ところが、お子さんが小学校へご進学を境に、その日の汚れであっても落ちにくい汚れが加わります。
それは泥汚れです。
泥汚れと言えば、靴下、体操服、スポーツウエアなどが中心です。
泥汚れは一般的な洗濯洗剤では十分に落ちないため、泥汚れ専用の洗剤を使い、洗濯機に入れる前に手洗いしなければ、思うように落とせません。
ただでさえ時間がかかるのに、手洗いまで・・・。
手洗いを洗面化粧台でできるのは小物類です。それでも洗剤があちこち飛び散る始末です。
そんな時、強い味方になってくれるのがこちら。
どこかで見かけたこともあるかと思います。
そうです。これは、レストランの厨房をはじめ、実験室、工場、クリーニング店などにもよく使われている業務用の流し台です。
これなら「これでもか!」という具合にじゃぶじゃぶ洗え、洗濯機に投入する前の作業は一気に短縮されます。
オールステンレスなので、サビつかず、熱湯や薬品に強く、雑巾やモップ洗い、時には汚物流しにもなり、学校で履く上履き、泥だらけのスニーカー、習字や絵の具などの学用品、ペット用品の洗浄や小型犬のシャンプーもこなせる優れものです。
使い道はまだまだあります。魚のウロコ取りやアサリの泥抜き、芋掘りや、家庭菜園で収穫した野菜の泥を落とす時にも大活躍するでしょう。
洗面化粧台やキッチンでためらう洗い物は、このシンクひとつあるだけで、かなり重宝します。
これを洗濯機の横に設置します。
■アイロンを掛ける
洗濯を終え、アイロンを掛ける衣類があります。ワイシャツやブラウスです。
ワイシャツやブラウスを洗うたびに、アイロンを出し入れする。そう考えただけでも挫折してしまいます。できればアイロンとアイロン台は出しっぱなしにしておきたい・・・。そう思えてなりません。
アイロンがけはどうしても避けられない作業のひとつであるのなら、ひと思いに、アイロンがけ専用のスペースを作っておけば、いつでもパパッとアイロンが掛けられるので苦になりません。毎回の洗濯に付き物であれば、造り込んでも後悔しないでしょう。
■干す
洗濯を終えれば今度は干す段階に移ります。
衣類乾燥機もありますが、衣類乾燥機は不可の衣類もあるので、普通に干すほうが無難とされているようです。
物干し場は、外干しと部屋干しに分かれますが、外干しであれば、天候に左右されないような透明な屋根の下がベストで、夜でも干せる明かりが灯ると助かります。
部屋干しであれば、目障りにならないエリアか、丸ごと部屋干し専用の部屋とする考え方も有りです。
気になる生乾きですが、生乾きさせないためにはパワフルな200Vのエアコンに勝るものはありません。
部屋干しの量に関係なく、余裕で乾かすエアコンを選びましょう。洗濯物を乾かす目的です。
部屋干しに好条件な部屋は、2階の南西の部屋です。エアコンを使わない日は、部屋の換気をじゅうぶんに行ない、サーキュレーターで洗濯物に風を当てるとより早く乾くでしょう。
これらを踏まえて、透明な屋根付きのバルコニー、大型エアコンの室外機を置くスペースの確保や夜の物干しに適した明るさのライト、換気扇の導入を家づくりの際に検討しましょう。
■たたむ
洗濯物が乾けば取り込んでたたみます。
たたむ作業は、先ほどのアイロンがけのエリアを使うと良いでしょう。
ご家族お一人づつの衣類を種類ごとに分けてたたみ、仮並べするまでを考えるとたたみ1畳ぶん約、180cm×90cmは欲しいところです。
それ以上のスペースが必要と感じられるのであれば、たたみ終えた衣類を、ご家族ひとり一人専用のバスケットに分けて入れておくか、ハンガー干しされ、乾けばそのままクローゼットへハンガー収納すれば、たたむスペースも手間も省け一石二鳥です。
ハンガー掛け収納の詳しい記事は収納と片付け②【収納のコツ】をチェックしてください。
■収納する
たたみ終えればクローゼットやタンスに収納します。
収納スペースは分散されているよりも1カ所にまとめた方が、仕舞う側からすれば都合がいいのですが、実際にはそうはいきません。
そこで、ご家族の方全員に協力してもらって、たたみ終えた衣類は、ご自分で仕舞うというルールを作ってみるのはいかがでしょうか。
ルール作りも洗濯がもっと楽になる秘訣です。
これらを踏まえて簡単な間取りを作りますとこのようになります。
この間取りは2階です。
脱衣室の洗濯機置き場の横にステンレスシンクを置き、その上部にバスケットを並べます。
浴室をはさんで洋室①の出入り口近くに、アイロン台とたたみ台を設けます。
室内干し用の天井吊り下げタイプのハンガーを2本、室内用の換気扇と200Vのエアコン。そして室外機を置くためのバルコニー。
このようなイメージです。
毎日することであればあるほど、もっとラクで楽しいもでなければ続けられないと思います。家事は得意、不得意というよりも、楽か苦かを考えることで解決できることは多いものです。
家づくりでは家事にも向き合って、効率の良い環境を整えることで、もっと快適な暮らしが見えてきます。
以上で終わります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
他のブログも家づくりにご参考になれば嬉しく思います。
それではまた。
ご訪問ありがとうございました。
いつもご訪問してくださりありがとうございます。
今回は、「間取りで家事が楽になる【お洗濯偏】」ということで、間取りと家事との関係にスポットを当て、洗濯が楽になる間取りを作っていきたいと思いますので、最後までお付き合いを、どうぞよろしくお願い致します。
掃除、洗濯、炊事、買物。基本となる家事はこの4つですが、育児や介護もしておられるご家庭、本当に並大抵のことではありません。決してご無理なさらず、お身体だけはご自愛くださいませ。
では、はじめに、「洗濯」の手順を一つひとつ振り返ってみます。
分類する
洗う
アイロンをかける
干す
たたむ
収納する
主に、こうした流れかと思います。アイロンがけのタイミングは、ひとまずここにしました。
これだけの工程があるのですから1日掛かりです。少しでも気がゆるむと、とたんに日常の生活に影響が・・・。そのように思います。
それでは、もっと詳しく見て、具体的にどのような負担があるか、そしてその対策を見つけたいと思います。
■分類する
洗濯機に投入する前には分類する作業があります。
そのまま洗えるもの、ネット洗いが欠かせないもの、色落ちが気になるもの、汚れ具合などを分類して、一緒に洗濯機に入れられるかどうかを判断します。
このひと手間をなくす方法のひとつとして、前もっていくつかのバスケットを並べて、洗濯物を分類できるようにしておく。という方法があります。
そうすれば、取り掛かる前に気力を落さず、ご家族皆で協力してくれるのではないでしょうか。
ポイントは、バスケットは床に置かず、洗濯機の上空のスペースを使う。ということと、バスケットをいづれ取り替えることも考えて、よくあるサイズのものを選ぶということです。
■洗う
洗濯は短時間で終わらせたいものです。
その日の汚れは、その日のうちに洗う方がより速く、スッキリ落ちます。ところが、お子さんが小学校へご進学を境に、その日の汚れであっても落ちにくい汚れが加わります。
それは泥汚れです。
泥汚れと言えば、靴下、体操服、スポーツウエアなどが中心です。
泥汚れは一般的な洗濯洗剤では十分に落ちないため、泥汚れ専用の洗剤を使い、洗濯機に入れる前に手洗いしなければ、思うように落とせません。
ただでさえ時間がかかるのに、手洗いまで・・・。
手洗いを洗面化粧台でできるのは小物類です。それでも洗剤があちこち飛び散る始末です。
そんな時、強い味方になってくれるのがこちら。
どこかで見かけたこともあるかと思います。
そうです。これは、レストランの厨房をはじめ、実験室、工場、クリーニング店などにもよく使われている業務用の流し台です。
これなら「これでもか!」という具合にじゃぶじゃぶ洗え、洗濯機に投入する前の作業は一気に短縮されます。
オールステンレスなので、サビつかず、熱湯や薬品に強く、雑巾やモップ洗い、時には汚物流しにもなり、学校で履く上履き、泥だらけのスニーカー、習字や絵の具などの学用品、ペット用品の洗浄や小型犬のシャンプーもこなせる優れものです。
使い道はまだまだあります。魚のウロコ取りやアサリの泥抜き、芋掘りや、家庭菜園で収穫した野菜の泥を落とす時にも大活躍するでしょう。
洗面化粧台やキッチンでためらう洗い物は、このシンクひとつあるだけで、かなり重宝します。
これを洗濯機の横に設置します。
■アイロンを掛ける
洗濯を終え、アイロンを掛ける衣類があります。ワイシャツやブラウスです。
ワイシャツやブラウスを洗うたびに、アイロンを出し入れする。そう考えただけでも挫折してしまいます。できればアイロンとアイロン台は出しっぱなしにしておきたい・・・。そう思えてなりません。
アイロンがけはどうしても避けられない作業のひとつであるのなら、ひと思いに、アイロンがけ専用のスペースを作っておけば、いつでもパパッとアイロンが掛けられるので苦になりません。毎回の洗濯に付き物であれば、造り込んでも後悔しないでしょう。
■干す
洗濯を終えれば今度は干す段階に移ります。
衣類乾燥機もありますが、衣類乾燥機は不可の衣類もあるので、普通に干すほうが無難とされているようです。
物干し場は、外干しと部屋干しに分かれますが、外干しであれば、天候に左右されないような透明な屋根の下がベストで、夜でも干せる明かりが灯ると助かります。
部屋干しであれば、目障りにならないエリアか、丸ごと部屋干し専用の部屋とする考え方も有りです。
気になる生乾きですが、生乾きさせないためにはパワフルな200Vのエアコンに勝るものはありません。
部屋干しの量に関係なく、余裕で乾かすエアコンを選びましょう。洗濯物を乾かす目的です。
部屋干しに好条件な部屋は、2階の南西の部屋です。エアコンを使わない日は、部屋の換気をじゅうぶんに行ない、サーキュレーターで洗濯物に風を当てるとより早く乾くでしょう。
これらを踏まえて、透明な屋根付きのバルコニー、大型エアコンの室外機を置くスペースの確保や夜の物干しに適した明るさのライト、換気扇の導入を家づくりの際に検討しましょう。
■たたむ
洗濯物が乾けば取り込んでたたみます。
たたむ作業は、先ほどのアイロンがけのエリアを使うと良いでしょう。
ご家族お一人づつの衣類を種類ごとに分けてたたみ、仮並べするまでを考えるとたたみ1畳ぶん約、180cm×90cmは欲しいところです。
それ以上のスペースが必要と感じられるのであれば、たたみ終えた衣類を、ご家族ひとり一人専用のバスケットに分けて入れておくか、ハンガー干しされ、乾けばそのままクローゼットへハンガー収納すれば、たたむスペースも手間も省け一石二鳥です。
ハンガー掛け収納の詳しい記事は収納と片付け②【収納のコツ】をチェックしてください。
■収納する
たたみ終えればクローゼットやタンスに収納します。
収納スペースは分散されているよりも1カ所にまとめた方が、仕舞う側からすれば都合がいいのですが、実際にはそうはいきません。
そこで、ご家族の方全員に協力してもらって、たたみ終えた衣類は、ご自分で仕舞うというルールを作ってみるのはいかがでしょうか。
ルール作りも洗濯がもっと楽になる秘訣です。
これらを踏まえて簡単な間取りを作りますとこのようになります。
この間取りは2階です。
脱衣室の洗濯機置き場の横にステンレスシンクを置き、その上部にバスケットを並べます。
浴室をはさんで洋室①の出入り口近くに、アイロン台とたたみ台を設けます。
室内干し用の天井吊り下げタイプのハンガーを2本、室内用の換気扇と200Vのエアコン。そして室外機を置くためのバルコニー。
このようなイメージです。
毎日することであればあるほど、もっとラクで楽しいもでなければ続けられないと思います。家事は得意、不得意というよりも、楽か苦かを考えることで解決できることは多いものです。
家づくりでは家事にも向き合って、効率の良い環境を整えることで、もっと快適な暮らしが見えてきます。
以上で終わります。
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それではまた。
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