道路の位置が変わっても、同じ間取りは作れるのか

こんにちは。住宅アドバイザーの三十三です。

いつもご訪問して下さりありがとうございます。

今回は、東西南北それぞれの道路に、同じ条件の間取りをあてはめると、どうなるのか。そのお話をしたいと思います。

きっかけとなったのは、過日、土地を見つけて家を建てるご計画をお持ちの方から、「道路の位置が変わっても、同じ間取りは作れるのか」というお問合せでした。

結論から申し上げますと、同じ間取りではなく、同じ条件の間取りであれば、どの方向に道路があっても作ることができますが、南側の道路がプランしにくいのは確かです。

言葉だけではお伝えしにくいので、具体的な間取りを使ってお話を進めます。


はじめに、それぞれが比較しやすいように、間取りの条件を整えます。今回は多くの方が好まれる条件をピックアップしました。
①１００㎡以上（ここでは７．２８ｍ✕７．２８ｍの総２階建てとしました）
②４ＬＤＫ
③各部屋は６帖以上で収納付き
④対面キッチン
⑤２階にもトイレ
このような条件で、できるだけ現実的な間取りで作りました。

それでは順番に見てみましょう。

①西か、北に道路どちらでも対応できる間取りです。

玄関は北西の角です。各条件はクリアしています。スタンダードで暮らしやすい間取りですが、どこか魅力に欠けるところが少し残念です。

続いて②東か北に道路、どちらでも対応できる間取りです。

どうでしょうか？
お気付きかと思いますが、１階の間取りは、①の間取りを東西逆にしただけで、２階の間取りは一緒です。（階段の昇り降りとトイレは反転しています）

①と②の間取りから、道路は西と北と東、どの方向にあってもほとんど同じ間取りが成立する。ということがお分かりいただけると思います。

それから、北側道路は①、②どちらの間取りも使えます。北側道路のほかの利点

続いて③西側と南側に道路がある場合はこのようになりました。

これは、２階の間取りは①と②と一緒ですが、１階の間取りは玄関が南側にあるため、大幅に変更されています。
特に洋室①は、南側道路の場合、採光が確保しにくいので、仕方のない配置です。①と②の間取りと比べても１階の間取りは今一歩です。

それでは、④東か南側に道路がある場合はどうなるでしょう。

これは③の１階の間取りを東西逆にしただけです。
やはり、南側道路の時は、洋室①の採光に問題がありそうです。
どうやら、南側に道路がある場合は、理想的な間取りが作りにくいようです。

南側道路の最大のメリットは圧倒的な日当たりの良さです。
ところが、南側道路だけに、玄関が南側にきますので、そのぶんお部屋に影響が出てしまいます。

これは、③の間取りのキッチンと洋室①を反転させてたものです。南側道路限定でこの間取りが成立しそうです。
だだ、ＬＤと玄関が重なっているため、しばらく考え込んでしまいそうです。

間取りの作り方はこちら。
ローコストな間取りはこちら。


以上で終わります。

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それではまた。

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