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結露を抑えるお得な方法 後編

2017-10-20 |   結 露 
こんにちは。住宅アドバイザーの三十三です。

いつもご訪問して下さりありがとうございます。

前回の続きです。「壁の中の結露」というテーマです。

結露と聞けば、みなさん「窓」を思い浮かべると思いますが、実は、「壁の中」でも結露は起こっています。

壁の中の結露は、カビダニシロアリなどを呼び寄せるだけでなく、家を腐らせてしまう原因ともなる怖い現象です。

エアコンのスイッチを入れると、とたんにくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が出る方もおられます。これはエアコンの中のカビによるものだとも言われています。

カビにとても敏感な方であれば、エアコンを回さなくても、お部屋の空気中に舞っているカビでその症状が出るそうです。

この空気中に舞っているカビは、壁の中の結露によるカビも含まれていると言われています。

せっかく建てた住まいが住む人に健康被害をもたらす。本当に残念なことです。ひと昔前に話題となった「シックハウス症候群」もご記憶に新しいかと思います。生涯かけて建てた家が住む人を病気にしてしまう。あってはならないことです。

最近は「健康住宅」という言葉も登場するほど、住まいと健康の結びつきをきちんと考えておられる方が増え共感いたします。

さて、壁の中の結露はどこの壁で起こるのでしょうか。それは、「結露する窓がある壁」と考えて間違いないでしょう。その結露を防ぐ有効な方法のひとつに、外壁の合板に発泡ウレタンを吹き付ける方法がございます。

発泡ウレタンは発泡スチロールと同じような断熱材で、極めて高性能。発泡スチロールのケースに氷水を入れても、よほどのことがない限り結露しないように、それと同じ状況を住まいにも作るのです。

壁の中の結露の主な原因は、部屋の床と壁との合わせ目のすき間です。そこから壁の中に部屋の暖かい空気が入り、冷え切った合板に触れて結露する。と考えられています。冷え切った窓ガラスに、暖かい部屋の空気が触れて結露するのと同じです。

温かい空気は湿気が多く、夏の蒸し暑さ、高温多湿。というイメージ。
冷たい空気は湿気が少なく、冬の乾燥肌、乾燥による火災とかよく聞きます。

そこで、その冷え切ってしまう合板に発泡ウレタンを吹き付けて結露を防ごうというのです。

断熱材は種類が豊富で、金額も断熱性能もまちまちですが、同じ断熱性能でも、施工する時に合板に密着させる方が、より断熱性能が発揮されます。

例えば、ロックウールは断熱性能が高いのですが、現場で合板に密着させるのは、どんなに腕のいい職人さんが施工しても実際は不可能です。

従って、断熱性能よりも、施工性を比較すれば、結露対策になるのです。

いちど吹き付ければ、合板と完全に密着し、メンテナンスや交換費用はいっさい掛からない発泡ウレタンの吹き付けが、壁の中の結露を抑えるお得な方法と言えると思います。


以上で終わります。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

他のブログも家づくりにご参考になれば嬉しく思います。

それではまた。

ご訪問ありがとうございました。


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