さて、心に残る言葉や文章を、時々載せてみようかと思うすこっち。
第四弾!最後の幸之助さんです、笑。
本領を生かす。
完全無欠を望むのは、人間の一つの理想でもあり、また願いでもある。
だからお互いにそれを求めあうのもやむを得ないけれども、
求めてなお求められぬままに、
知らず知らずのうちに、
他をも苦しめ、みずからも悩むことがしばしばある。
だがしかし、人間に完全無欠ということが本来あるのであろうか。
松の木に桜を求めるのはムリ。
牛に馬のいななきを求めるのもムリ。
松は松、桜は桜。
牛は牛であり馬は馬である。
つまりこの大自然はすべて、ここには完全無欠でなくとも
それぞれの適性の中で本領を生かし、互いに与え与えられつつ、
大きな調和のなかに美と豊かさをうみだしているのである。
人もまた同じ。おたがいそれぞれに完全無欠でなくとも、
それぞれの適性の中で、精一杯その本領を生かすことを心がければ、
大きな調和のもとに自他共の幸運が生み出されてくる。
この素直な理解があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、
人を許す心も生まれてくる。
そして互いに足らざるを補い合うという協力の姿も生まれてくるであろう。
男は男、女は女、牛はモーで馬はヒヒン。
繁栄の原理は極めて素直である。
陥りやすい部分です。
完全無欠になれるとは思ってはいなくても、
知らずにそこに向かっていることは多々あるのではないかと。
完璧でなくてもいい。
そんなことを思っていても、それでも自分に完璧を求めたり
他人に求めたり。
私がやれるから他人もやれる。
ある側面において、発破をかけるための言葉で使うことはあっても
相手には途轍もないプレッシャーになってみたり。
ゴチャゴチャ考えずに、素直に生きろと。
自分や相手を思い考えることは、人として大切な事ではありますが、
考えすぎると自分が身動き取れなくなったり、別の人に迷惑をかけたり。
とにかく、今までも気をつけていたことですが、
改めて真っ直ぐに生きることが大切だと感じたすこっちでした(^_^)