~忘れ去られた90年代の名機を、ザックリ振り返る~
奥村遊機「エクセル2」
(1994年5月登場)
・一般電役(新要件機)
・賞球…6&13
・3穴回転体と2桁デジタルの二段階振り分け
・回転体振り分け率…クセにもよるが概ね1/3
・デジタル確率…1/21.7
・デジタルが揃ったら右打ちで消化
・出玉…3000~4000個(釘調整等で変化)
・ゲーム性(ザックリと)
(1)天下左右の命釘を通す(但し、右は潰されている事も)
(2)命釘を抜けた玉は、盤面センターのヤクモノに入賞
(3)ヤクモノは外周がクルーンで、中心が3穴水平回転盤
(4)玉はクルーンを回って回転盤の何れかの穴に入賞(即入賞もアリ)
(5)回転盤3穴のうち、当り穴は1つのみで残り2つはハズレ
(6)当り穴に入賞すると、回転体奥の2桁7セグデジタル変動
(7)デジタルが「11」「33」「55」「77」「99」で止まれば大当り
(8)右打ちで2回開きチューリップと複数の電チューが連動
(9)電チューは内臓の小デジ当選で開放(当選率は255/256と高い)
(10)但し、小デジは1/256で稀にハズれる(空振り→出玉減)
(11)出玉は釘調整等によって3000~4000個と幅がある
(12)デジタルの連チャン性は無し(連チャン規制期の台)
アナログ回転盤とデジタルの2段階振り分けが特徴の一般電役。
3つ穴回転盤の当り穴が「デジタル始動口」の役割を果たした。
1/3の回転盤振り分けに負け続ければ、デジタルすら回らない。
デジタルは、左→右の順で停止。停止パターンは以下の4通り。
(a)左、右共に通常停止(ノーマル)
(b)左がコマ送り、右が通常停止(SP1)
(c)左が通常停止、右がコマ送り(SP2)
(d)左、右共にコマ送り(SP3)
※コマ送り時はBGMが変化。
※(d)の左右コマ送り(SP3)は大当り鉄板。
(止め打ち攻略)
3穴回転盤の当り穴(デジタル始動口)を狙い打つ、止め打ち攻略が存在。
回転盤の当り穴が正面を向いた瞬間に数発打つと、ヤクモノ入賞した玉が
高確率で当り穴に入賞。投資を大幅に抑えて、デジタルを効率的に回す技。
手間はかかるが効果は絶大。店は、止め打ち禁止で対抗したが、黙認する
ホールもあった。なお、台毎にヤクモノのクセが違う為、打ち出し開始の
タイミングを前後にズラすなどして、臨機応変に対応する必要もアリ。
一方、止め打ちが面倒臭い時はあえて中途半端に止め打ちせず、ひたすら
打ちっ放しにするほう却って効果的だった。理由は、以下の通り。
・天左の命釘ゲージ構成がさほどキツくない為、立て続けに2個以上
センターヤクモノに飛び込むケースもあった。
・この時、回転盤のハズレ穴に収まった玉が、数秒間ハズレ穴を塞ぐ。
・その瞬間、追加玉がヤクモノに飛び込み回転盤にアプローチすれば、
当り穴(始動口)への入賞率は必然的にアップ。
・当り穴の狙い打ちには到底及ばないが、止め打ち禁止店などでは有効。
ただ、普通に打ち続けるだけなので、「攻略」と呼べるかどうかは微妙…。
※ネット上に詳細スペック紹介も実機動画も見当らないので
(なぜか「奥村教授の神エクセル」という記事ばかりヒット)、
「流れ」を変える為に記事作成…ザックリしすぎだったかな。
まぁ、いいか。
(奥村遊機、一般電役「エクセル2」の項、了)