まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ジャックポットIIA(尚球社(現・岡崎産業)、4号機)

2016-08-31 04:25:22 | パチスロ4号機



1994年(平成6年)に尚球社(現・岡崎産業)から登場した、
改修4-1号機(Aタイプ)「ジャックポットIIA」を振り返る。


岡崎産業の代名詞的存在、「ジャックポット」シリーズの源流。
もっと正確に言えば、その源流の「改修バージョン」が本機だ。


(赤7揃い)
ボーナス図柄テンパイ時は、独特のテンパイ音が鳴る。
ビッグの香ばしいファンファーレ(赤7、BAR共通)は、
後続マシンに受け継がれた。ビッグのサウンドはどこか
チープなゲーム音楽っぽくて楽しかった。脱力系のストップ音や、
妖艶なウェイト音など、聴覚的にもジワジワくるものがあった。


1993年(平成5年)秋、同社の記念すべき4号機第1弾「ジャックポットII」
満を持してリリースされたが、翌94年2月に「フルウェイト、ストップボタン
即止め(連打)」(小役、ボーナス確率アップ)のネタが発覚。攻略プロ達の
恰好の餌食になってしまった為、急きょ、本機に改修された経緯がある。


無論、対策プログラム搭載機だが、ボーナス確率は改修前と同じ。
しかし、対策前は一般客も有利な抽選条件になる場合があった為
(「フルウェイト、ボタン連打」の早打ちスタイルなら、偶然に
確率アップの攻略条件を満たす)、対策版の本機では必然的に
機械割も下がる。その分、設定を甘くした店もあったようだが…。

なお、本機の兄弟機に、ボーナス確率や小役確率の異なる4-2号機
「ジャックポットIIIA」(1994年)が存在。パネルはオレンジ。
BR確率は「IIA」より甘めだが、その分、小役払い出し率が低い。
また、7、BAR、リプレイ(コイン)のカラーリングも変更された。
赤7の色味が濃くなった一方で、BARは緑がかった感じになった。



★当時の実戦ホール

新宿・東南口「メトロ」(現「メトロ会館」)など

(当時のメトロ)

(C)Google
(現在の「メトロ会館」)


本機は設置が多く、当時の実戦経験も様々だが、ここでの実戦も印象深い。
「メトロ」は、2号機時代からずっとお世話になった、思い出の店である。
(朝早くに着き過ぎると、2Fの喫茶「珈琲西武」(現存)で時間潰し)

本機も、改修前の「ジャックポットII」の頃から、チョイチョイ実戦。
1Fの隅っこ(通路狭い)と、2F(コチラも狭かった)がスロのフロア。
2号機、3号機の時代は、1Fがほぼ「ユニバ系」で占められており、
唯一、パチンコフロアの一角に、2号機スーバニを1シマ置いていた。
一方の2Fは、ビッグバンやセブンボンバーが、窮屈そうに並んだ。

初期4号機の頃も同じ流れだったが、ある時、3号機コンチIIIが
入っていた1Fの奥側2シマが、本機とまるまる入れ替えになった。
(同時期、2Fのセブンボンバーも消え、4号機ザンガスIを導入)

「この店の1Fでは、ユニバ系しか打てない」と常々思っていたから、
「毛色」の異なる本機を目にして、興味深く着席したのを思い出す。
(つまり、本機の初打ちもこの店だった)

ただ、私は一般ファンなので、フルウェイト&ボタン即押し(連打)の
攻略ネタを雑誌で知った時は、下パネルの証紙に「IIA」と書いてあり、
既に対策改修された後であった。今思えば、ある時期に箱を積む輩が
妙に増えた気がしたが、そんな攻略が存在したとは気付かなかった。

だが、攻略の恩恵を受けずとも、本機には大いに楽しませて貰った。
シンプルで秀逸なリーチ目群。出玉の波も意外と荒い。それでいて、
ノマレ間際にボーナスが掛かり易い、「しぶとさ」もあったと思う。
また、便利なMAXベット(3号機ミラクルから続く同社のウリ)や、
広く使い勝手の良いコイン投入口など、ハード的な長所も多かった。
そんな魅力にハマっていた私は、改修後も、相変わらず打ち続けた。



★ボーナス確率






★払い出し表


※通常時、JAC(リプレイではない)と聖火(トーチ)は共通フラグ(15枚)
※ビッグ時、JAC、聖火、ヨットは全て共通フラグ(7枚)
※ジャックゲーム中、JACがセンターラインに並ぶと15枚の払い出し



★リーチ目(3枚掛け、順押し)

本機は「完全告知機※」ではない為、リーチ目で「入り」を判断する。
但し、山佐「ニューパルサー」のように、あまり複雑なものではなく、
シンプルな出目が主体(私が好んだのも、まさにシンプルだったから)。

なお、本機に「小デジ告知」や「音告知」の類は存在しない。
(「キュイキュイキュイン」と腰の浮く金属的な告知音+
小デジタルが回る「スーパージャックポット」世代には、
やや意外な事実かもしれないが…)

告知音はないが、ボーナステンパイ時は、テンパイ音が鳴り続ける。
これは、2-2号機チャレンジマンAZ、3-1号機ミラクル、そして
3-2号機チャレンジマン7と、代々の機種から受け継がれた演出だ。

※(参考)「完全告知機」に関して
’92~’93年にリリースされた初期4号機は、チェリーバー、ベガスガール、
(クラブ)トロピカーナ、ソレックス(2)、ザンガスI、オリエンタルII、
ロイヤルタカシーRTなど、多くが4号機で認められた「ボーナス告知機能」を
採用。一方、本機やニューパルサーのように、リーチ目主体の4号機は
少数だった。だが、そのニューパルがグイグイと設置を伸ばすにつれて、
他社もリーチ目メインの新台4号機で対抗。「イヴX」(メーシー)や
「フリッパー3」(ユニバーサル販売)なども、初期アルゼ系4号機の
単純明快な「フラッシュ告知」から、山佐を意識して「リーチ目型」に
路線変更した事が窺える。

因みに、告知ランプ付きの台でも、モーニングサービスを入れる店だと、
ランプを断線、無効にしてしまうのが普通だった。但し、ザンガスIや
ロイヤルタカシーRTなど、音告知がゲーム性の肝だと、断線したり
音を切ったりせず、モーニングの仕込みがバレぬよう、朝イチ全台の
電源を予め落としておいて、客が着席してコインを千円分買ってから、
電源を入れる手法をとったりした。そこで初めて告知音が鳴るので、
客は「モーニング台に座った」と気付く。結構、アツイ瞬間だった。
(参考、ここまで)


おっと、肝心なリーチ目についての説明を忘れそうになった。
具体的には、以下の(A)~(D)が、典型的リーチ目となる。
(台やシマに貼られた「リーチ目表」に載っていた形も多いが、
一部、リーチ目表に載っていないものも含む)
また、(E)の大スベリについても、何気にアツかった。

因みに、変則押しすると、簡単に下記のリーチ目が出てしまう。
意地の悪い輩は、ヤメる時に変則押しで「ガセ目」を作ったりした。


(A)リプレイテンパイハズレ

(1)

左・中でリプレイがテンパイして、右ハズレなら鉄板目。
全ライン有効。ジャックポットシリーズ「定番」の形は、
ここからスタート(3号機以前は、リプレイ自体無いが)

(2)

特に、中段テンパイは2リール確定である。
これも、今やすっかりお馴染みとなった。


(B)ボーナス図柄の一直線型

(1)

ビッグ又はバケを否定する「ボーナス一直線の並び」は、
ライン、組み合わせ不問でOK。但し、以下の例外アリ。

(2)

左チェリー付きBARからの一直線は、右が
スベリを伴わないと、信頼度が下がる。


(C)左・中ボーナス図柄+右コインの並び

(1)

コチラもライン不問で有効。但し、大きな例外が2つ。

(2)

右リールのコインが、BARの3コマ手前(上の形では枠上BAR)だとNG。
当時も、ドキッとして枠上を覗き込んでは「ガックリ」の連続であった。
他ラインだと、次プレイを回した瞬間に「BARが近いか遠いか」で判断。

(3)

また、左「7・JAC・BAR」から、ボーナスが中段で
クロステンパイした場合、右のコインの下が赤7だと
NGとなる。ボーナス一直線を避けた結果、ガセ出現。
但し、クロステンパイ以外の形は、枠下が赤7でもOK。


(D)小役の平行トリプル・ダブルテンパイ

制御上、BR非成立時の小役は「平行トリプル(ダブル)テンパイ」にならない。
よって、以下の小役複合テンパイは、全て「2リール確定」のリーチ目となる。

(1)
(a)                

(b)

当時、大好物だった「トリプルテンパイ」。正確には「赤7と小役のトリプルテンパイ」。
強引に目押しで狙っても止まってくれない(当然)。で、不意を突かれて「ポン」と降臨。

(2)

コチラは、正真正銘「小役」のトリプルテンパイ。
美麗な二確目だが、中段リプテン(二確)とカブる目。

(4)
(a)                

(b)

(c)

トリテン以外でも、小役が「平行ダブルテンパイ」すれば入り。
(c)の形は左上段がチェリーでもOK (但し、BR成立後)。
上段に赤7がテンパれば、上記(1)-(b)のトリテンとなる。

(5)

こちらは小役Wテンパイの例外。「平行テンパイ」ではないので、
BR非成立の15枚時にも出現。但し、右で15枚がハズれれば入り。


(E)「スベリ」によるボーナス察知


ボーナス図柄が「ズルリッ」と激しいスベリを伴って
止まる事がある。チェリーを蹴っただけのスベリなら
アツく無いが、チェリー以外で4コマスベれば激アツ。
上例は、15枚(聖火)と7枚(ヨット)を嫌った4コマスベリ。
中段に15枚のJACがあるが、同一フラグである聖火を蹴った
4コマスベリだから、ほぼBR確定。

基本、左大スベリ時は、左枠内の何れかの小役が揃うが、
それがハズレた時点で、「入り」の可能性が高くなる。
(A)~(D)で列挙した典型的リーチ目の他、こうした
リールのスベリによって、フラグ判別できるケースもあった。




(ビッグボーナス時)

制御及び配列上、ビッグ中のリプレイハズシは不可。
但し、メインの7枚役確率が「約1/1.75」と高い。
また、ジャックインも「1/3」と高めだが、必ず6枚の払い出しを伴う。
平均獲得枚数は約380枚となるが、小役のヒキ次第では、400枚越えも
狙えた。ハズシ不可の機種にしては、そこそこ取れた方だと思う。







★★追記★★

(2016.9.3)攻防の待つさん

コメント、有難うございます。ご質問の機種は、1998年に登場した
本機の後継機「スーパージャックポット(SJP)」、又は2002年の
リメイク版「スーパージャックポットV(SJPV)」ですね。
(共に4号機。人気のSJPの検定切れに絡み、SJPVが出たと思います)
両機は外観と告知システム(デジタル告知と甲高い告知音)は同じですが、
ボーナス確率やプチストックの有無(SJPVのみ搭載)などが異なります。
リメイク版の方が、全般的にBR確率が悪くなっていましたね。また、
SJPにあったメイン小役確率の高低差が、SJPVにはありません。
仰る通り、老若男女を問わず、大変人気があった台だと思います。私も、
当時地元だったZ店で、SJPもSJPVもよく打ちました。同社の告知台では
赤パネルの「トラッド」も、同じ時期、オッサンオバサンに好評でした。
彼らは、どちらもオヤジ打ちで楽しんでましたが、我々若いファンは
ハズシを駆使して差をつけてました。告知後もBRの目押しができない
中高年も多くて、隣で代わりにボーナスを揃えてあげては、お礼の
缶コーヒーを山ほど貰った記憶が蘇ります(コーヒーは苦手でしたが…)



スーパージャックポット(1998年登場)