ミスタートランプ(マルホン、1993年登場、新要件デジパチ)
★大当り確率:1/239、出玉2400個(賞球:7&15)
★大当り絵柄:トランプがモチーフの15種(A、2~10、J、Q、K、Mrトランプ(顔)、Mrトランプ(全身)
★デジタル停止順:左⇒右⇒中
★保留玉連チャン:アリ(全保留玉にチャンス有り、連チャン率:約16%)
★同時期登場の兄弟機に「麻雀王」「雀遊記」
★絵柄を立体的に見せる「3Dドットデジタル」が特徴。それほど浮き上がっては見えないが、カラフルなマルホンドットのリーチアクションは楽しかった。
★リーチ期待度を表す「エキサイトメーター」搭載。リーチ時、デジタル上部のインジケーターが左から徐々に点灯。中デジが当り絵柄に達すると全灯するが、通り過ぎると全て消え、再び点灯を開始。見た目は期待を煽るものの、特に大当りを示唆する訳ではない。スーパーリーチ時は、全灯状態が続く。
★リーチアクションはノーマル、ロング、2段階の3種類。ノーマルでもそこそこ当る。リーチ時、中デジタルは必ず大当り絵柄からスタート。
・ノーマル…中デジが普通に回転。当る時は、1周目ではなく2周目で当る。
・スーパー…中デジが2周以上で効果音が変化。大当りorその前後で停止する。
・2段階…中デジが一旦ハズレた後、無音で再始動すれば100%当る。ノーマル、スーパーどちらからも発展する。
★同時期、他社が送り出した人気デジパチ
SANKYO「フィーバークイーンII」/平和「綱取物語」/西陣「ミラクルフォース」/ニューギン「エキサイトジャック2」/三洋「アメリカンドリーム」/大一「エスケープ2」/京楽「遊ぶんジャー」/三星「ポンポンガール」/豊丸「ビッグボンバー」/藤商事「えびすV」 など
本機は、どう見ても某クイズ番組で人気だった仮面マジシャン「トランプマン」がモチーフだろう。一応、「ミスタートランプ」とオリジナリティをアピールしているが、その後マルホンは本機のCR版「CRトランプマン」という、そのまんまの機種も発表している。
ゲージ、ワープルート、ラッキーナンバー用のサイドランプなど、盤面にはSANKYO「フィーバーパワフルIII」に影響されたと思われる箇所が多い。
ホール設置率はそこそこ高かったと記憶。カラフルな盤面とドットに誘われて、店に並んでいるとつい座ってしまう「不思議な魅力」があった。新宿の「日拓1」(現「エスパス西武新宿駅前店」)や「ニューミヤコ」(現・「カレイド新宿」)などが思い出される。
また、池袋西口の地下ホール「キング」には、本機が長い間設置されており、レトロ台好きの隠れた「メッカ」になっていた。