90年代パチンコ(関連)番組レビュー
「探偵ナイトスクープ・私がデザインしたパチンコ台」
(ABC朝日放送、1998年11月放映)
出演:上岡龍太郎(局長)、岡部まり(秘書)、福井敏雄(顧問)
長原成樹(探偵)、石田靖(探偵)、桂小枝(探偵)、北野誠(探偵)、立原啓裕(探偵)
(冒頭、スタジオから)
岡部まり「…続いての方は、東京都世田谷区にお住いの桜井明子さん(漫画家)の方からの依頼です。
~探偵ナイトスクープの皆さん、こんばんは。私は21歳の売れっ子漫画家です。先日、パチンコ屋に行くシーンを描こうとして、フッと思い出したことがあります。3,4年程前、まだ美大の予備校に通っている頃、バイトでパチンコの液晶画面のデザインをしたことがありました。『OL俱楽部』とかなんとかいうベタなヤツで、私はパチンコに全く興味がない為、すっかり忘れていたのですが、果たしてこの「OL俱楽部」は、ちゃんと市場に出回ったのか知りたいのです。私は、一回もパチンコをしたことがないばかりか、パチンコ屋さんに入った事すらありません。ぜひ、その「OL俱楽部」で、初めてのパチンコ体験をし、フィーバーを出してウホウホ言ってみたいのです。パチンコ好きの探偵さん、よろしくお願いします~」
上岡龍太郎「ほほう。不思議な、でも依頼文ですよね。まずあの、『売れっ子漫画家』て、自分で言うてるとこでね。知ってますか?桜井…明子さん、売れっ子…。」
桂小枝「作品は何ですの?」
岡部「作品は…書いてないですけれど。」
北野誠「まぁ、女性漫画て、あんま知らんもんな。」
上岡「次に、『OL俱楽部』ってパチンコの、液晶のデザインしたと。で、これ探してくれってのは判るんですが、『パチンコを体験して、フィーバー出してウホウホ言うてみたい』(スタジオ、笑い)判らんのです、依頼の趣旨がね、はい。」
長原成樹「で、その売れっ子漫画家の当時、当時はですね、テレビゲームの背景とか、粗品のステッカーとかのデザインをしていたんですよ。だから、そのパチンコの『OL俱楽部』のデザインした時も、いうたら発注元が全然わかんないですよ。ごちゃまぜになって。」
小枝「で、地方のパチンコ屋に行くとか?」
石田靖「それで、沖縄行ったん?」(※当時、長原は番組で、やたら沖縄に出向くことが多かった)
長原「え、何でやねん!」
小枝「またかい!」
長原「今日、行ってへん!」(会場、笑)
長原「(気を取り直して)さぁ、VTRご覧ください、どうぞ。」
(VTRスタート。長原、依頼者の仕事場を訪問)
長原「さぁ、売れっ子漫画家の桜井さんの仕事場です。」
桜井「あ、はい。」
長原「ホンマに売れてるんですか?」
桜井「ハイ、売れて…自称。」
長原「自称?今、どんな作品があるんですか?」
桜井「あ、今ですか?(少女漫画誌を手に)『なかよし』なんですけど…」
長原「うん、『なかよし』」
桜井「『なかよし』の後ろの方にある、これ(巻末の読者欄(「スーパーちゃめっこクラブ」)にあるイラスト数点を指さす)」
長原「どれ…?」
桜井「これ。」
長原「これ…?」
桜井「これ。」
長原「これ…。」
桜井「このカット、私です。」
長原「このカット、えー、あなた。」
桜井「私。」
長原「このカット、あなた。」
桜井「そう、そう。」
長原「(呆れた感じで)キミ、ホンマに漫画家か?」
桜井「(苦笑)」
長原「で、その依頼文ですが…」
桜井「(当時の応募作を再現したイラストを見せて)なんか、こんなんです。」
長原「へー、こういうヤツ?」
桜井「そう、4枚くらい書いた覚えがあって。(最初のイラストは、少女漫画チックな女性の顔が描かれたタイトル画面。顔の周りをバラの花が囲んでいる)1枚目が、こう『OL俱楽部』って書いてあって。(次のイラストは、コピーの山を抱えたOLと、お茶を持ったOLが向かい合う)こっち側とこっち側から女の人が歩いてきて、で、真ん中でぶつかるっていう。最後、コケる…」
長原「でも、俺の知ってるパチンコでは、ないなぁ…」
(商店街ロケ。小田急線・下北沢駅脇の路地と思われる。)
長原「さぁてと、まずはパチンコ屋さんで聞きましょう。」
桜井「はい。」
長原「(唐突に)サングラス、持ってきた?」
桜井「な、なんで?」
長原「お前、知らんのか?」
桜井「知らん…なんで?」
長原「パチンコ屋さんに入る時は、必ず、サングラスかけなアカンねん。」
桜井「嘘やー!」
(「訳のわからない嘘で依頼者をだます長原探偵」のテロップ)
長原「ホンマ、ホンマ。」
桜井「えー、私持ってきてないですよ。」
長原「アカン、怒られるわ。キミ、退場させられるかもしらんわ。」
桜井「ウソー。」
(パチ屋に入る二人。入店したのは下北沢駅前「カレイド」と思われる。長原、男性店員にインタビュー。)
長原「(グラサン姿で)あのですね。」
店員「ハイ。」
長原「ちょっと、お尋ねしたいんですよ。」
店員「ハイ。」
長原「あのー、その昔に、3年か4年くらい前に、『OL俱楽部』というパチンコの台があったと思うんですけども…。」
店員「いや、当店では設置していなかったと思うんですよ、そのような台は。」
長原「その当時を思い出して、描いてもろたんですよ(イラストを店員に見せる)。こんな絵やねんね?」
桜井「そう。」
店員「まぁ、見る限りは、OL向けじゃないですか。」
長原「OL向け?」
店員「ええ。」
長原「あ、OLが来そうな…」
店員「ええ、(そういう)お店にあるんじゃないでしょうか?」
長原「これ、知らないという事で…」
店員「はい。」
長原「判りました。(依頼者に)そういう事や。」
桜井「あ、はい。」
長原「よそ行こう。」
桜井「(スケッチセットを手に)ちょっと、これ折角持って来たんで、スケッチだけしたいんですけど…」
長原「スケッチしたいんか?」
桜井「はい。」
(長原、依頼者の求めで、カレイド店内にてしばしパチンコ実戦。その様子をスケッチに収める依頼者。長原が打ったのは、1F設置の「CRジャマイカ」(藤商事、CR権利物)。実は、私自身、この店(カレイド下北)でジャマイカをよく打っていた。コチラの記事を参照。)
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/4678f290a90ca92b45500cdfa219a122
長原「(リーチが来るも当らず、「腹立つわー」とつぶやく。結局、玉を使い果たして)えー、終わってしまいました、私。惨敗という事で。(依頼者に)出来た?どんな?」
桜井「…(描き終えたイラストを、無言で長原に見せる。パチンコを打つ後ろ姿を描いたイラスト。)」
長原「(じっとイラストを見つめて)お前、絵ヘタやな!(景品カウンターのお姉さんにイラストを見せて)これ、ヘタでしょ?」
お姉さん「…(苦笑)」
長原「これ、どう考えてもヘタでしょ?」
お姉さん「アハハ…(否定しつつも笑い)」
長原「正直に言ってください。ヘタでしょ?」
お姉さん「(笑顔でキッパリと)ハイ!」
長原「ほら、ヘタやねんて。」
桜井「違う!」
長原「な、なんで違うねんな、お前、描いたやないか?」
桜井「モデルが悪い。」
長原「なんでモデル…俺が悪いんか?」
(二人は別のパチ屋へ。今度は先程の「カレイド」から少々歩いた南口商店街の「プランタ」。)
長原「ここは、どうや?」
(女性店員、インタビューに答える。)
店員「『OL俱楽部』、前、以前にあった事はありますけど…今は置いてませんけど。」
長原「えっ、以前に置いてあった?ちょっと、ちょっと出てきてもらえますか?(店員を店外に誘う)」
長原「あった?」
店員「はい。」
長原「今は置いてないと?」
店員「今は置いてないです。」
長原「という事は…」
店員「雑誌関係の方で聞いたら、早いんじゃないでしょうかね。」
長原「雑誌?」
店員「(設置機種は)色々な業者さん(メーカー)入ってるんで。」
(「パチンコ雑誌の出版社を訪ねることにした」のテロップ)
(次に訪れたのは、攻略誌を出版する「辰巳出版」編集部。編集者・岩井さんにインタビュー。)
長原「すいません。実はね、『OL俱楽部』っていうパチンコ台って、ありませんでした?」
岩井「えーと…はい、ありましたけれども…。」
長原「そのね、中のデザイン考えたの、彼女なんですよ。」
桜井「(「どうも」という感じで軽く会釈。編集部一同、笑い」
長原「『OL俱楽部』という、そのパチンコ台があれば、やってみたいと。」
岩井「残念ながら、今はもう、ちょっと…」
長原「どうしよう…その、メーカーとか判りますかね?」
岩井「あ、はい。」
長原「どこか判ったらいいんですけどね。」
岩井「えー、ちょっと待って下さいね。今、調べてみますから…」
長原「(別の編集部員にインタビュー)すんません、アチラの方は、なんかそういう『運動』をしてはるんですか?(編集部の一角にいるヘルメット姿の中年男性を指さして)」
編集「(一同、爆笑)いやいや、そういう訳ではなくて、あのー、表紙の仕事をしている方で…」
長原「(直接その男性に向って)何で、ヘルメットなんですか?」
ヘルメット男「あ、バイク乗ってるんで。」
長原「別に、ここ、部屋では脱いでもよろしいやん。(一同、爆笑)」
ヘル「面倒くさいんですよ。」
長原「ムレまっせ。」
ヘル「もう、いまさらムレても手遅れ状態ですから。(一同、爆笑)」
長原「(気を取り直して、岩井さんに)判りました?」
岩井「判りました。大一、大一ですね。」
長原「ダイイチ…?」
岩井「はい。」
(ようやくメーカー判明。さっそく大一へ向かう)
長原「いよいよ、その『OL俱楽部』、見れるかもしれません!」
桜井「わー、やったー。」
長原「コチラ。やっとやな…。」
(大一のビルに入る二人)
長原「(応対に出た女性社員に)ちょっとお尋ねしたいんですけども、こちらの会社で、あの、『OL俱楽部』っていうパチンコの台、作ってませんでした?」
社員「あ、以前作っていたんですけども。」
長原「今、作ってないんですか?」
社員「…作ってたんですけど、(投げやり気味に)注文入んないんで…(長原&スタジオ、笑い)」
長原「絵が悪かったんちゃうか?」
桜井「いや、企画がね…(あくまで他人のせいにする依頼者)
長原「ちょ、企画て…。(社員に)どっか出荷したとか、設置されてる店ってのは、調べようって思うたら…」
社員「あ、できます(PCで現状を調べた後)一軒だけなんですけど…」
(「東京都内では一軒だけしか残っていなかった」のテロップ」)
長原「一軒?どこ?」
社員「日暮里の「ニュートーキョー」さん…」
長原「日暮里?」
(日暮里「ニュートーキョー」に向かう。既に日もとっぷり暮れて、パチ屋のネオンがよく映える。)
長原「さぁ、ということで、日暮里の『ニュートーキョー』、着きました!」
桜井「イェーイ!」
長原「はい、こちらに『OL俱楽部』があるそうなんで、行ってみよう。」
桜井「はーい。」
(「ニュートーキョー」入店。確かに、「OL俱楽部」は、小さなシマに5台だけ並んでいた。なお、同店は本機や「スーパーヤジキタ」(奥村)「パチパチスタジアム」(三共)「CRギャルズ7」(三星)なども長く設置。)
長原「(台を指さして)これ!」
桜井「これですか?」
長原「(持たせ札には「OLクラブ」と書いてある)OL俱楽部!」
桜井「ホンマや、『OLクラブ』って書いてる。」
(持たせ札には、「初回357無制限、他1回交換」や「右打ち不要」などの表記もある。長原、さっそく、液晶の表示画面と、依頼者のイラストを照らし合わせる。)
長原「あっ、お?何か…ちゃうぞ。」
(「絵が違うようだ」のテロップ)
桜井「ちゃう。」
(ここで「ニュートーキョー」の唐島さん(店長?)にインタビュー)
長原「この(台の)デザインね、彼女がね、考えたんですよ。このパチンコがしたいという事で来たんですけど、この絵(イラスト)と違うんですよ。」
唐島「ああ、違いますね。」
長原「ね?」
唐島「ええ。」
長原「でも、『OL俱楽部』って、これしかないですよね?」
唐島「そうですね。」
長原「もう一ぺん電話しよ!」
桜井「電話?」
長原「大一さんに。」
桜井「はい。」
長原「絵が違う、いうて」
(公衆電話で大一に問い合わせる。開発部の田中さんが応対。)
長原「あの、彼女が描いたね、絵じゃなかったんですよ。これは、どういう事でしょう?」
田中「えーと、もしかしたらですね、あの、大当りがかかった時に、(依頼者のイラストが)出てくるんじゃないかと、あの、ちょっと部内の中で言っている者がいるんですけども…。」
長原「はぁはぁはぁはぁ…」
田中「それ、どうでしょうね。そこまで確認できませんか?」
長原「あ、そこまで確認するんですね?ひとつ今から、頑張って大当り出るように…」
田中「頑張ってください。」
長原「うん、打ってみますわ。」
(再び、店内に戻る二人)
長原「OL俱楽部、大当り出るまで打ってみよー!」
桜井「イェーイ!」
長原「さぁ、大当りすれば、画面が変わるそうなんで。一つ、頑張ってください!」
桜井「頑張ります―!」
長原「はい、どうぞ座って下さい。」
(恐る恐るハンドルを握り、玉を打ち出す依頼者。これが、彼女にとっての「人生初打ち」であろう。長原、ブッコミを指さして、「この辺狙って」とアドバイス。)
桜井「どこに入ったらいいんですか?」
長原「(ヘソを指さして」ここ。ここ入ったら(デジタルが)回るねん。」
桜井「あー。」
長原「キミ、気合が足らんで!。」
桜井「え、気合十分なんですけど?」
(長原、気合を入れ直すべく、彼女に自分のグラサンを手渡す。それを素直にかける依頼者。)
長原「そう、ここ、ここ。お、リーチ、リーチ、リーチ。」
(日テレ「DAISUKI」よろしく、「リーチ」の赤文字が画面を横切る。しかし、ノーマルであっさりハズレ。)
長原「あー、アウト。あかん。あー。」
(長原も依頼者の隣で打つ。依頼者の台に再びリーチ。液晶にハートマーク出現の「ハートリーチ」だが、惜しくもハズレ。因みに、本機のSPリーチは右デジタルが滑ってテンパイするとアツい。)
長原「(依頼者のリーチがハズれて)なんや~!」
(と、またまた依頼者にリーチ。今度はただのノーマルリーチのようだ。すると、あっさり下段にショートヘアー(紫)のOLが揃って大当り。ノーマルリーチの信頼度は、かなり低かった筈だが…)
長原「あっ、来た!」
桜井「来た!」
長原「キタキタキタ!やったー!そのまま打っとけ、そのまま打っとけよ。」
桜井「すごい、すごい!」
(人生初の大当りに、かなり興奮している様子の依頼者。長原は下皿の玉をドル箱に落としてやる。だが、肝心の大当り画面にさしたる変化はなく、依頼者の描いたイラストが出てくる様子もない。)
長原「絵が…絵が変わんないね?」
桜井「変わらないですかね。」
長原「もういっぺん、電話で聞いてみよか?な、行こ。」
桜井「え、でも、もうちょっとしたら、多分(自分の絵が)出るから…」
長原「ほな、俺聞いてくるで。」
桜井「はい、お願いします。」
(再び、大一の田中さんに電話する長原)
長原「あの、OL俱楽部、はい、打ちました。で、あの、大当りしました。そっからね、画面が全然変わんないんですよ。」
田中「あのですね…、ちょっと調べましたら、基本的に大当りのところで(依頼者のデザインを)使ってたんですけど、『キャラクターデータ』といいまして、データの容量のですね、えー、問題がですね、発生したんですよ。要するに、容量がオーバーしてしまった。で、オーバーしてしまったもんですから、やむを得ず、その部分をカットしたという事が、先ほど調べて判ったんですが。」
長原「なるほど…。という事は、あのー、判りやすく言えば、『ボツ』ということで?」
(「開発の最終段階でボツになったらしい」のテロップ)
田中「(笑いながら)まぁ、そうですね。」
長原「…また、なんかの機会があれば、ぜひ桜井のを使ってあげて下さい(社交辞令)」
田中「そうですね、はい、判りました(社交辞令)」
長原「はい、どうもお手数おかけしました。」
(電話を切る長原)
長原「ヤツに言いにくいなぁ…でも、言わなアカンもんなぁ。じゃ、ちょっと言うてきますわ。」
(再びシマに戻ると、依頼者は手元のドル箱満タンで、しかも足元に3箱も積んでいる。明らかに「ビギナーズラック」の状態。)
長原「おるおる…。おー、頑張ってるやん。」
桜井「はい、もう、全然イイ感じですよ。」
長原「あのさ、あの君の作品さぁ…」
桜井「はい、あっ…(リーチに気を取られ過ぎて、長原の言葉はうわの空)」
(「パチンコに夢中で心ここにあらずの依頼者」のテロップ)
長原「あのー、最終選考まで残ったんやて。」
桜井「はい。」
長原「で、実際、この画面に入れとったんやて。入れると、この、容量を…(ゲホッとむせる)、オーバーして…(またむせる。ホールの喧噪や空気の中での会話は、レポーターにとっても一苦労)、駄目になってしまったんよ。」
桜井「え?」
長原「ていうか、ボツやねん。」
桜井「あぁ、あ、そうなんですか?」
長原「残念やったな。」
桜井「あ、まぁ残念なんですけど…でも、あ、あっ!(相変わらずパチンコに夢中の依頼者。液晶ではハゲ親父の上司が右上がりにテンパイして、ハートリーチ。すると、そのままオヤジが揃って大当り)オッサンや、やったー!(あまり残念な様子には見えない)」
長原「(大当りが)ついた、ついた―!大当り!」
桜井「すごーい!あ、ここに入れて…(左のミニアタッカーを指さして)」
長原「すごい、すごい。強い。」
桜井「はい、凄いですねー。」
長原「なぁ、もうちょっと、打っときぃな。」
桜井「あ、打っときますー。」
長原「な。強い!」
(「ニュートーキョー」での勝負を終えて…)
長原「しかし、残念やったな。」
桜井「はい。」
長原「採用されへんかって。」
桜井「はい。でもこれ、これ貰ったんで(両手には、景品がドッサリ入った袋。)戦利品ですー。」
長原「これ貰ったって…」
桜井「あ、貰った。私が稼いだっていうんですか。」
長原「(笑)まぁまぁまぁ…漫画家なるの?」
桜井「漫画家…ですよ、売れっ子の。」
長原「売れっ子の?」
桜井「売れっ子。」
長原「ていうか、だって、初めて来て、沢山勝てんねやから、パチプロなったほうがエエんちゃう?もっともっと。」
桜井「はーい、頑張りまーす(軽いノリ)。これ、食べますか?(袋から景品のチョコを出して)」
長原「いや、ええわ!もう帰れ、もう。」
(VTR終了)
(再びスタジオ)
長原「という事でですね、まぁ、実際彼女の作品は、採用されなかったんですけども…。メーカーさんに聞いたところでは、その時の開発した担当者が、もういなかったんで、だから細かい事まで判らなかったんですけども。まぁ、しかしですね、彼女は初めてにしては、メチャメチャ強いんですよ。普通ああいうのんて、パッと見たら「ヤラセ」ってあるじゃないですか。ないんですよ。彼女、ホンマに強いんですよ。だからもう、今漫画描かんとね、ずーっとパチンコやっとるんですよ(スタジオ、笑)」
石田「パチプロや。」
長原「パチプロやねん。(スタジオ、笑)」
上岡「(冷静に)ビギナーズラックというヤツでね、あれからのめり込んで損するんですわ。(場内、笑い)」
(CM入り)
※なお、依頼者の桜井さんは、その後「花津ハナヨ」に改名。2005年には「ビッグコミックスピリッツ」にて「CAとお呼びっ!」を執筆、連載。同作は2006年、日本テレビ系でドラマ化された(主演:観月ありさ)。単なる「自称」ではなく、まさに自他ともに認める、「本物」の売れっ子漫画家となった。
※番組で登場したパチンコ台について
「OL倶楽部」(大一、一般電役、1996年登場)
・大当り確率は1/211。賞球は6&13。
・ヘソに賞球(6個戻し)がある為、玉持ちは良い。
・カラー液晶画面を採用
・デジタル停止順は左⇒右⇒中
・大当り図柄は全9通り(OL絡みの図柄がメイン。ハゲ上司の図柄もアリ)。有効ラインは5ライン。
⇒ブランク図柄は「バラ」。ひょっとすると桜井さんのデザイン(バラに囲まれた女性)を活用した可能性も。
・リーチは「ノーマル」の他、「花びら」「ハート」「ガンバレ」「天使」とSPが4種類。SPは右デジがスベってテンパイすると期待度高し。「ハート」「ガンバレ」は、周回が多くなるほど期待度アップ。
・メインデジタルが揃ったら、デジタル左脇の権利用ミニアタッカー(電チュー)に2個入賞させる。
(ミニアタッカーは計2回開放。1回につき1個づつ入賞させる)
・大当り中は右打ち不要。ヘソ下のアタッカー連動で出玉を増やす(出玉は約2300個)。
・大当り中もメインデジタルが回るので、ダブル・トリプル(それ以上)も可能。
・しかも、ダブル時は、連チャンのタイミングに拘らず、まるまる2回分の出玉を得られる親切設計。
⇒同社の先行機「リアルゴール2」(一般電役、1995年)の特徴を引き継いでいる。
(ダブル時に出玉ロスが起こらない理由)
通常の一般電役は、デジタルが揃ったら権利用アタッカー(電チュー)に5個入れて、親アタッカー(出玉獲得用)の保留4つを満タンにして、親アタッカーを計5回開放させる(さらに子アタッカー、孫アタッカーの連動で出玉を増やしていく)。
この仕組みだと、親アタッカーの保留が多く点灯した状態で連チャンすると、残った保留の分はまるまるロスとなる。よって、大当り発生の直後よりも、終了間際でダブった方が、出玉的には断然「得」となる。
一方、本機はデジタル当選後、権利用ミニアタッカーに2個入賞させればOK。にも拘らず、親アタッカーには、他機種同様、保留ランプが4つ備わっている。つまり、大当り中は、親アタッカーの保1のみ点灯して、保留に3個分の「余裕(空き)」が生まれる。
よって、大当り中に速攻ダブルが来ても、親アタッカーの保2と保3が点灯する為、出玉ロスは起こらない。さらに、ダブル時でも保4に空きがある為、速攻トリプルが来ても、最低2.5回分の出玉が保証される。
但し、権利用アタッカー1個当りの出玉が、約1200個と多い。よって、メインデジタル当選後、ミニアタッカーに確実に2個入れないと、出玉は一気に半減する(他機種よりも被害がデカい)。特に、本機はメインデジタルが揃ってから、ミニアタッカー開放までの時間が短い為、玉切れには注意が必要だった。
キャラ人気爆発したSBJは口外できない契約になってたみたいですし
アニメ化までして未だに新台でるヒット作なのに
NETは続編でまったく違う人使ったりもう少しキャラクターを大事に使えよと思う
NETが一時期その権利を手放したせいで
毎年恒例のカレンダーにもRIOは使えなかったことがあった。
ばくばくBANKもそうで驚いた、レトロの域ですよ