1990年~1991年にかけて、京楽産業から「トランプ」をモチーフにしたデジパチが幾つか登場した。特徴的な絵柄やスーパーリーチの存在など、ファンには大きなインパクトを与えた。
ただ、ネット情報等を調べると、これら京楽「トランプ物」に関する認識は意外にまちまちで、機種名やスペックを混同して紹介するサイトも散見される。
今回は、90年代初頭の京楽・トランプデジパチについて簡単にまとめた。レトロパチンコファンの方々の参考になれば幸いである。
★トランプカード(京楽・1990年、旧要件デジパチ)
・大当り確率1/236
・ドットデジパチ。スーパーリーチなし。デジタル停止順序は左⇒中⇒右。
・初打ちは新宿「オデヲン」(閉店、跡地では現在「オリエンタルパサージュ新宿」が営業)。
★ニュートランプカード2(京楽・1990年、旧要件デジパチ)
・大当り確率:1/225
・デジパチ初の「スーパーリーチ」採用。
・当時、大のお気に入りであり、設置も非常に多かった。
・スーパーリーチは「大当りor一個先ハズレ」と激アツ。
・連続回転中、右デジタルに+6~8コマの移行法則アリ。リーチ時は法則崩れによる大当り判別可能。
・1992年のフジテレビドラマ「愛という名のもとに」(鈴木保奈美、唐沢寿明)第9話で登場。江口洋介演ずる時男はパチンコ屋の店員で、大当りした客をマイクパフォーマンスで煽る。ロケ地は品川区・大崎駅前「オリンピア」(現・「ニューオリンピア大崎」)。
(当時のドラマのワンカットより)
★ニュートランプカード(京楽・1990年、旧要件デジパチ)
・大当り確率:1/230
・ニュートランプカード2の兄弟機。
・一応コチラが本家だが、設置は「2」に遠く及ばなかった。
・絵柄やスーパーリーチ等は「2」と共通。大当り確率が「2」より少し悪い。
★トランプエース(京楽・1991年、新要件デジパチ)
・大当り確率1/215
・ニュートランプカード&2で好評のスーパーリーチを引き継ぐ。
・京楽・新要件デジパチ第1弾(同じく第1弾「ダービー3」と同時発表)。
・連続回転中の右出目移行法則アリ(+5~7コマ)。リーチ時に法則崩れで100%大当り。
※なお、京楽ニュートランプカードシリーズとして「ニュートランプカード3」も登場したが、コチラはマイナー機種の為、詳細不明。恐らくは、確率のみ異なる兄弟機と思われる。
という事で、平成初期の「京楽トランプデジパチ」、整理して頂けただろうか。
今後、初のスーパーリーチ搭載機を「トランプカード」などと紹介するサイトがあれば、「トランプカードは、ノーマルリーチのみのドットデジパチだよ!」と、心の中で軽く突っ込むのも一興であろう。
当時は、板橋区成増のパチ屋 トーヨーにありまして、よく打ちに行ってました。
リーチがロングになると音が変わり、直前でスローになるところなど、脳汁が噴出していました。
単発が連チャン気味に来て、午前中で5万近く勝ってしまった時は大丈夫だろうかと不安になり、お昼に切り上げた事もありました(^o^;)