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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

イプシロンR(山佐、4号機)って楽しかったよな…

2017-06-16 07:38:31 | パチスロ4号機




1999年(平成11年)に山佐から登場した4号機「イプシロンR」



(ボーナス確率表)



(払い出し表)



山佐の機種には好き嫌いもあった私だが、これは良く打っていた。
初打ちは新百合ヶ丘Z店。事前情報も無いまま、ハズシも自己流で
(恐らく取りこぼしまくり)適当に打ったが、設定が良かったのか
3000枚近く出して快勝。ただ、その後やたらと客付きが良くなり、
空き台探しに苦労する程の人気ぶりに。いつシマに顔を出しても
ほぼ満席状態で、なかなか実戦機会に恵まれなかった。そのうち、
この店ではIGTダイナマイトやアルゼのジロキチ、ビーマックス、
パイオニアのローズフラッシュ等に傾倒するようになり、本機を
触る頻度は減って行く。


それから暫く後、所用で四谷三丁目に出向いた際、90年代前半の
学生時分よく通った「T」というパチ屋に久々に入る機会があった。
かつて、バイトの日は講義終わりに早大正門から渋谷駅東口行きの
バスに乗り、四谷三丁目で降りてバイト先の書店に出向くスタイルを
とっていて、早めに現地に到着すると「T」とか近くの「R」といった
ホールでよく時間を潰していた。数年ぶりに足を踏み入れたこの店の
2Fスロコーナーで、たまたま本機を発見。初打ち時の快勝が脳裏を
よぎり、座ってみる気になった。シマは薄暗く、Z店とは対照的に
客付きガラガラで、台も選び放題である(とはいっても6台ほど)。


この時は安ゼニで食いついたが、ひたすら揉みまくる展開に見舞われて、
残念ながらノマレヤメで終る。しかし、機種情報はしっかり抑えており、
そこそこ長い時間ジックリと打った事で、3000枚出た時よりも遥かに
本機を面白く、そして奥深く感じたのだった。


それ以来、本機に対する「熱」は再び上昇。新百合Z店は勿論の事、
赤坂見附E店や新宿・歌舞伎町G(タワー)などでも実戦を重ねた。
仕事終りに会社前でタクシーを拾い、「歌舞伎町まで」と行き先を
告げて、メーターをガンガン上げてタワー店に出向いた事もあるが、
あれは、仕事のストレスの反動だったのか…。


こうも私を虜にしたイプシロンR。そこまでハマらせた原因は、
やはり秀逸なゲーム性にあった。山佐得意の多彩なリーチ目に
加えて様々な告知機能も搭載、飽きの来ない作りになっていた。
従来の山佐に比べて「高い技術介入性」が強調されていた点も、
攻略意欲を大いにそそった。後続のシーマスターXが増加すると
共に設置が減って行ったのは残念だが、私の中では今も確実に
「名機」のままである。


★代表的なリーチ目(抜粋)
・「王冠・赤7・赤7」一直線(全ライン有効)
・「王冠・ダイヤ・ダイヤ」一直線(全ライン有効)
・「王冠・BAR・赤7」の中段一直線
・「王冠・王冠・赤7」の小山型
・「王冠・赤7・王冠」の大V型
・「BAR・BAR・王冠」の右下がり一直線
・左上段赤7→中中段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左上段赤7→中「リプ・チェリー・ダイヤ」(二確)
・左上段赤7(下ベル)→右下段赤7(小役ハズレ)
・左上段赤7(下ベル)→右下段王冠(ベルハズレ)
・左上段王冠→中上段BAR(チェリー付)(二確)
・左上段王冠→中中段ダイヤ(チェリー付)(小役ハズレ)
・左中段王冠→中上段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中中段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中下段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中上段赤7(二確)
・左上段BAR(リプ付)→中上段BAR(チェリー付)(二確)
・左「ベル・リプ・ダイヤ」→中中段赤7(二確)
・左「ベル・リプ・ダイヤ」→中トリテン(小役ハズレ)
・左「ダイヤ・リプ・ダイヤ」→中リプ・ダイヤWテン(小役ハズレ)
・左「ダイヤ・リプ・ダイヤ」→中段リプ揃い(成立後)
・左「ダイヤ・チェリー・ダイヤ」(一確、成立後)
・左ボーナス図柄(チェリー付)→右対角ボーナス図柄(成立後)
・左中段ダイヤ(チェリー付)→右中段ダイヤ(成立後)


★デジタル予告機能(先行機ハイブリッドから発展継承)
レバオン後、効果音が発生してリール窓左下の払い出し表示部で
7セグアクションが起こるとチャンス。アクションは以下の5種類。
(1)左右7セグの横棒が上昇
(ハズレ、全小役、BR対応)
(2)左右7セグが照準器のように中央→外に拡大
(チェリー、ダイヤ、ベル、BR対応)
(3)左右7セグが「無限大」(∞)の形を示す
(ベル、ダイヤ、BR対応)
(4)(1)のアクションの前に7セグが全灯(BR確定)
(5)効果音のみ鳴り、7セグアクション発生せず(Big確定)
※(2)(3)は小役以上確定なので、小役ハズレで入り。小役を
目押ししてノーテンなら二確となる。


★上パネル点灯告知
第3停止後、ボスン!という派手な効果音と共に、上パネル全体が
点灯(中央のεマークも赤く点灯)すればボーナス確定。完全告知
ではなく、成立後の1/5で発生。インパクト絶大で気持ち良いが、
不意を突かれて腰が浮く事も。周囲の客へのアピール度も高かった。


★リプレイ成立後のワンチャン機能
リプが揃った次プレイでビッグ図柄がテンパイすれば、ボーナスの
期待度が大幅アップ(リプの次プレイ専用の特殊テーブルが存在)。
赤7右下がりテンパイは二確。中段に王冠停止ならビッグ一確。
脇役になりがちなリプレイに「付加価値」を与えた斬新な機能。


★ビッグ図柄テンパイ時のSPテンパイ音
赤7or王冠がテンパイした時、ジャキーンと派手な効果音が鳴れば
チャンス。ビタ止まりテンパイor4コマスベリテンパイだった場合
のみ発生。小役以上確定で、ビッグ単独テンパイなら二確目となる。




とまぁ、上記5つの特徴がどれも「刺さる」ものだったからこそ、当時
あれだけ本機に肩入れしたのだと思う。そういえば、「イプシロン」は
ギリシア文字で「5」の意味も有する訳だが、通常時の主だった特性が
「5つ」存在する、という点に由来しているのだろうか…(未確認)。


とはいえ、本機の特筆すべき点はさらにある訳で、とりわけ「高い
技術介入性」が目立った。通常時の小役狙いについては、ダイヤに
挟まれた中段チェリー(1枚)がリーチ目の為、通常時に当該箇所を
キッチリ狙っていれば、BR未成立時は角チェリー(2枚)で落ちる。
また、配列上、リプ以外の小役を全て取りこぼす可能性があるので、
ベルやダイヤを目押しする事で、1000円当りの平均回転数もアップ。


さらに、ビッグ中のリプレイハズシも非常に効果が高かった。但し、
変則押し時のイジワル制御により小役を取りこぼす事があったから、
正確な手順の実行が求められた。


(ハズシ手順の一例)
(1)1,2回目は通常時の小役狙いと同じく、左枠内に「ダイヤに
挟まれたチェリー」を狙う。下段ダイヤ停止なら中・右もダイヤを
狙う。中段ベル停止時は、中リールにベルを狙って右は適当押し。

(2)3回目から右押し。右枠内に王冠を狙い、王冠が止まったら
中リールはチェリー付BAR狙い。王冠非停止なら中は赤7を狙う。
小役が上段受けになったら、左は「ダイヤに挟まれたチェリー」、
中段or下段受けなら「下にチェリーの付いた赤7」を狙う。なお、
右→中でベルがクロステンパイした場合は上段受けとみなす。

(3)逆押しでリプが中段テンパイしたら、左の上or中段に
「上チェリー付赤7」を狙ってハズす(2コマ余裕)。一方、
下段受けテンパイは、左枠内「下チェリー付赤7」でハズす。

(4)残り10Gから順押し・小役狙いに戻す。適当打ち比で
プラス30枚程度の増加(約400枚)が見込めた。



(山佐「イプシロンR」の項、了)