1994年(平成6年)にオリンピアから登場した初期4号機「プレイガールクイーンII」
(ボーナス確率)
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
BIG 1/297 1/282 1/268 1/256 1/244 1/240
REG 1/862 1/862 1/819 1/780 1/744 1/481
集中 全設定共通:1/4096
パンク 1/82 1/84 1/86 1/89 1/91 1/91
(パンク確率に触れていないサイトが、意外と多いのには驚く。)
A-Cタイプではあるが、シングルボーナスの集中は、入りにくく抜けやすい「オマケ」的な存在で、200枚も取れれば御の字という所。また、レギュラー確率も低く抑えられており、全設定で「ビッグ偏向型」の荒波スペック。クレジット内で、ポンポンとビッグが来る事も多かった。
当時、歌舞伎町(コマ劇前)の「オデヲン」(現・「オリエンタルパサージュ新宿」)などで実戦。
新宿「オデヲン」…2号機時代「ガリバースペシャル」、3号機時代「アラジンII」「スーパープラネット」を打った店。パチンコの設置台数が非常に多く、スロは右端のシマに追いやられていた。
大勝ちの経験こそないが、洗練された筐体とサウンド、シンプルで味わい深いリーチ目、適度な技術介入性、小気味よいビッグの連チャンなど、幾つもの魅力が詰まった「名機」といえる。
オリンピアといえば、2号機、3号機時代に「バニー3姉妹」の虜となった。当時の実戦店を挙げてみると…
・「バニーガール」実戦店
⇒向ヶ丘遊園「銀座ホール」、新宿・歌舞伎町「日拓1号店」(西武新宿駅前)/「ニュープリンス」(一番街通り)/「パチンコ747」(コマ劇中央通り)
・「スーパーバニーガール」実戦店
⇒町田「TAC5」、下北沢「グリンピース下北沢店」、新宿・東南口「グリンピース」「パチスロ太平洋」「メトロ」、新宿・西口「ジャンボ」「アラジン」「NASA」、新宿・歌舞伎町「ムサシ」「日拓1号店」「日拓2号店」「パチスロ日拓(ビッグプレイ3)」「日拓4号店」「コスモ」「ニューメトロ」、高田馬場「国際センター」「白鳥会館」
・「バニーXO」実戦店
⇒町田「TAC5」、歌舞伎町「ラスベガス」(コマ劇前)
まぁ、金のあるなしに拘らず、当時はあちらこちらのホールに出入りしていた。バニーの「ズレ目」「フルーツ」、スーバニの「ズレ目」「中段単チェリー」「フルーツ」、そしてバニーXOの「7星に挟まれた単チェリー」。いずれも、シンプルかつクセになる面白さがあった。その洗練されたサウンドも、打ち込んだ大きな要素であろう。
しかし、4号機時代に入ると、「プレイガールV」という意表を突いたA-Cタイプの新機種が登場。Aタイプのバニーシリーズに慣れ切った私にとって、違和感タップリの路線変更だった。レギュラーボーナス不採用というのも、何かしっくりこなかったし、増えない集中の存在価値も、イマイチ判らなかった。
それでも、打ち込み回数が増えるにつれ、ゲーム性の意外な奥深さに気付く。ズレ目、7のテンパイ形、リプテン外れ、右リールのスベリなど、フラグ成立時のリール制御が判って来ると、これが結構面白いのだ。新百合ヶ丘「Z」の2階では、プリペイドカードでコインをチマチマ500円づつ買って、プレイガールVの「お勉強」をしていた。ボーナス告知ランプは、確か切られていた気がする。
また、プレイガールVにはリプレイハズシの効果もあった。「チェリーバー」でハズシの楽しみを覚えた私にとって、この技術介入性は大いに価値あるものだった。
こうして、オリンピア4号機の新たな魅力にハマりつつあった時期に、新宿「オデヲン」で後継機の「プレイガールクイーンII」に遭遇。先代との違いに興味があったし、何よりもパッと見た時、独特の洗練された下パネル絵柄に、不思議な魅力を感じた。
プレイガールクイーンIIは、先代のプレイガールVと同様、ボーナスと集中よりなるA-Cタイプで、新たにレギュラーボーナスを採用。確率こそ低いが、通常時のコイン持ちや設定判別に一役買っていた(設定6のみ、レギュラー確率が高い)。
一方、シングルボーナスの集中は、プレイガールよりもさらに突入率が下がったが、相変わらずパンクし易い設計になっていた。大抵は200枚ほどでパンクとなり、ビッグ一回分抜ければ万々歳といった感じだった。おそらく、集中に入った事すら気づかず、そのままパンクする事も多かった筈だ。ただ、シングル絵柄の「QUEEN」には愛着を感じた。
リーチ目については、プレイガールVのようなズレ目や7テンパイ形などではなく、7、BAR、チェリー、プラムといった特定絵柄の「一直線目」が基本だった。これは、その後の「ビーチガール」「ブルーマリーンII」「サンセットマリーン」「JOKER」などにも引き継がれる。
(プレイガールクイーンII、リーチ目の一例。左チェリー付きだとNGの場合が多く、左にボーナス絵柄のない一直線目も頻繁にガセる。さらに、チェリーとプラムの取りこぼし時は、強制的にガセ目が出現する制御になっていた。)
プレイガールVで有効だったリプレイハズシは、このプレイガールクイーンIIでも効果が高かった。左リールには2コマ余裕があったので、比較的楽に外す事が出来た。
こういった技術介入性に加えて、プレイガールクイーンIIの大きな魅力だったのが、ボーナス中の優れたサウンドであろう。小役ゲーム、ジャックゲームとも非常に完成度が高く、「出しては呑まれ」を繰り返すジリジリした展開でも、あのクラシカルなBGMを聞きたいが為に、遊技を継続していたと言っても過言ではない。