以前、マーブルX(奥村、1990年)の0リーチ(通常時)が100%当る理由を書いたが、冗長で判りにくい部分も多かったので、改めて書き直した(前回記事は、勝手ながら削除させて頂いた)。
(1)大当りの判定について
マーブルX(以下「マーブル」)の大当り判定カウンターは、「0~224」の225通り。大当り判定値は「0」で、大当り確率は1/225。
また、マーブルにはデジタルの出目を決定する「出目カウンター」がある。左出目用、中出目用、右出目用の3種類があり、カウンターの範囲はいずれも「0~14」の15コマ(0~9は数字に対応、10~14は絵柄に対応)。主にハズレ目作成に用いられるが、右出目カウンターは、大当り出目作成にも用いられる。
マーブルでは、チャッカー入賞時に大当り判定を行う。ハズレの場合、単発・連続回しを問わず、チャッカー入賞時に拾った出目カウンターの数値を、そのままハズレ出目として表示する。
(例)
・判定ハズレで、左・中・右出目カウンターが「1」「2」「3」だった場合、ハズレ目「123」を表示
・判定ハズレで、左・中・右出目カウンターが「1」「1」「3」だった場合、「113」のハズレリーチが掛かる。
・判定ハズレで、左・中・右出目カウンターが「1」「1」「1」だった場合、「112」のハズレリーチが掛かる。
(たまたま三つ揃いの目を拾った場合は、右出目を強制的に+1してハズす)
一方、大当り判定に当選した場合、大当り出目を決めるのは右出目カウンターである。この場合、カウンター値を拾うタイミングは、単発回し時と連続回転時とで異なる。
・単発回し時…チャッカーに入賞した瞬間の右出目カウンター値を参照
・連続回し時…デジタルが始動した瞬間の右出目カウンター値を参照
単発回し時の場合は、チャッカー入賞時に大当り出目も決定している。一方、連続回転中は、チャッカー入賞時に大当りする事は決まっているが、どの出目で大当りするかは、保留ランプが消えてデジタルが回り始めるまで決定されない。デジタル始動時に、右出目カウンターが「5」を拾えば、5のリーチが掛かって大当りする。
(2)大当りカウンターと左・中出目カウンターの同期(同調)
マーブルの大当り判定カウンターの範囲は、225コマである。一方、出目カウンターの範囲は、左・中・右の何れも15コマである。
ここで、各出目カウンターは「桁上がり」の関係にあり、左出目カウンターが一周すると中出目カウンターが1上がり、中出目カウンターが一周すると右出目カウンターが1上がる。
よって、左出目カウンターと中出目カウンターを一括りでみると、出目カウンターの範囲は15×15=225コマとなる。
つまり、大当り判定カウンターと左・中出目カウンターの範囲は共に225コマで、しかも乱数の移行スピードも同じである。すなわち、両者は完全に「同期」(同調)しているのだ。
さらに、大当り判定カウンターの始点となる「0」(大当り値)は、左・中出目カウンターの始点「0・0」の位置と、ピッタリ重なり合っている。
左・中出目カウンターは、主にハズレ出目作成に用いられる。大当り判定に外れた場合、もし左・中出目カウンターが「0・0」を拾う事があれば、理論上は0のハズレリーチが掛かる事になる。
しかし、大当り判定値「0」と左・中出目カウンター「0・0」の位置は、ピッタリ重なる。つまり、大当り判定にハズれた時に、出目カウンターが「0・0」を取る事は基本的にありえないのだ。
一方、「0」以外の図柄については、大当り判定に外れた時に、左・中出目カウンターがゾロ目を拾う事があるので、その絵柄のハズレリーチが掛かる。出目カウンターが「5・5」なら「5」のハズレリーチ、「12・12」なら「$」のハズレリーチという具合だ。
このように、マーブルの出目決定方式によれば、0のハズレリーチは基本的に存在しない。
よって、0リーチの出現は、大当り判定に当選し、かつ右出目カウンターが「0」を拾った事を意味するので、必ず大当りする。
但し、これには大きな「例外」がある。大当り終了後の保留玉4つについては、たとえ0リーチが掛かっても、外れることがある。これは、大当り中の内部処理が煩雑になる事で、大当り判定カウンターと出目カウンターとの間に、一時的なズレが生じる為と思われる。
さらに、一部のホールでは、通常時の0リーチが頻繁に外れる怪現象が起きた。当時の必勝G誌では、この類の報告が91年6月ごろから相次ぎ、北海道・岩見沢市「K」、鳥取県・西泊「N」、埼玉県・草加「N」などが、「怪しいマーブルの店」として取り上げられた。他にも多くの読者情報があったが、中にはマーブルと当時の新台「マーブルDX」を取り違えたものも見受けられた。
マーブルのプログラム上、通常時の0リーチが外れる事は考えにくく、これはノーマルに手を加えた「裏基板」との説が濃厚となった。しかし、当時のガイド誌は、岩見沢「K」を実名で取り上げて記事にしてしまった為、店側から後日「内容証明」で厳重抗議され、謝罪広告を掲載した。
また、解析担当だった「クマちゃん先生」が、ある企画で北海道を訪れた際、岩見沢「K」に立ち寄って裏マーブルの真偽を確かめようとしたが、既に撤去後であった。
Vゾーンが割りと形状やばげでパンクのリスクがちょっとある台でしたね
どこぞのおばちゃんの隣で打ってましたが自分9カウントまで入らず焦っておりました
すると隣のおばちゃん怒ってここを押さえなきゃだめよとVゾーンを指で押さえたのです
そんなんで入ったら苦労せんわ・・・と心の中でつぶやいたら入りましたよVゾーン
納得いかなかったけど「どうも」と軽く礼を言い当たりを消化しました
ちなみに地元の某ホールでも0リーチが外れたとのうわさはありました