今回は、1996年(平成8年)に高砂電器(現・コナミアミューズメント)
から登場した4号機「セブンスポットSS」のリプレイハズシ手順を紹介。
…というのは冗談で、本機はビッグボーナス非搭載。
レギュラーと集中役(スポットチャンス)のみ搭載の
Cタイプなので、リプレイハズシ自体が存在しない。
4号機では初となる、ビッグ非搭載のCタイプである
(ビッグ付のA-CやB-Cは、キンカリ、アラマス等が
既に存在)。2号機で数機種出て以来(トロピカーナA、
タッチダウン、フルーツチャンス、クレイジーバブルス)、
久々にデビューしたビッグ無しのCタイプということで、
当時注目された機種だ。
以前、JR田町駅界隈のパチンコ店マップ紹介の際、
頂いたコメントに絡めて本機に触れた事はあるが、
「いずれ記事にするつもり」と言いつつ、うっかり
失念して今になってしまった。お待たせしました。
なお、本機は高砂の「大証2部上場」の記念に
限定販売された、「メモリアル台」とされる。
(96年5月、パチスロメーカーとして初めて
大証2部に株式上場を果たした事で知られる)
自分の行動エリアでも、設置は非常に限られた。
★当時の実戦店
新宿・歌舞伎町(セントラルロード)「エルニド1」(閉店)
(「低換金で設定5、6多数」がウリだったが、大抵は夕方からの
実戦だった為、空き台に適当に座って、勝ったり負けたりだった。
設置期間もさほど長くなかったと記憶。後に、西武新宿駅寄りの
エビ通りに、姉妹店「エルニド3」が新規開業。コチラはさらに
ガッツリと通っていた。セントラルロード(中央通り)の方は、
同じ建物で地下のみが「エルニド2」に分かれた時期もある。)
(新宿エルニド1跡地)
(C)Google
★各役払い出し
・RBキャラの三つ揃い…レギュラーボーナス(15枚)
・7・7・7…シングルボーナス(5枚)⇒JAC当選で15枚(ハズレ有)
・ブドウの三つ揃い…6枚
・レモンの三つ揃い…6枚
・連チェリー…4枚
・単チェリー…3枚
・星・星・星…リプレイ
※RBキャラ(下パネルにも描かれたコロ助的キャラ)は
たぶん名前が付いているのだろうが、私は全く知らない。
セブンスポットだけに「スポット君」などと命名された
のだろうか…(未確認⇒情報提供歓迎)。
コイツ
※シングルは「赤7の三つ揃い」。他機種なら貴重な7が
シングルに格下げされていて、有難みも薄れていた。まぁ、
集中で7がバンバン揃うと、それはそれで景気良く感じたが。
★ボーナス確率
先述の通り、ビッグは非搭載でレギュラーとシングル集中のみ。
REG時のJAC当選は8回でなく6回で、獲得枚数90枚と少なめ。
(Cタイプが複数出ていた2号機時代のスペックを踏襲した形)。
その分、SIN集中役(スポットチャンス)は引き易い仕様で、
設定1でも1/400を切る。設定6なら1/277と、Aタイプの
ビッグ確率並みの出現率を誇った。一方で、集中のパンク
当選率(純粋なパンク)は、高設定ほど低くなっている。
但し、本機はREGでも集中がパンクする為、高設定ほど
「REGパン」し易い。よって、REGパンを含む各設定の
トータルパンク確率は、概ね「1/101」と平均化された。
但し、REGパンなら最後に90枚の上乗せが必ずあるので、
平均の最終獲得枚数もアップ。逆に、低設定だと通常の
パンク契機が増える為、平均獲得枚数は減りがちだった。
とはいっても、結局は「ヒキと展開」次第。設定不問で
ワンチャンス2000枚超えの長い集中もあれば、数ゲームで
あっさり終わってしまう「冷やかし」も少なくなかった。
REGを引くタイミングも重要で、集中⇒即バケは悲しい。
理想は、長めの集中が早い間隔で続き、一気に3000枚を
超えるような展開だが、なかなか思うようにならなかった。
(短い集中の連続で、コインが増える機会も多かったが)
また、本機はビッグが無い為、展開次第では投資が嵩み、
大怪我する危険もあった。なまじ集中の確率が高いから、
一度ハマり出すと、「もう少し回せば集中に入るかも…」
と、とかく過度な期待を持ってしまいがちだった。
★リーチ目
Cタイプの本機は、リーチ目=「バケ目or集中継続目」だが、
100%の鉄板目と呼べる形は、意外と少ない。その多くは、
ガセの可能性もある「パターン目」で、連続で出現すれば
アツかった。「左中段リプレイ停止(下段に切れ目の下の
RB図柄)⇒リプレイハズレ」は、バケ鉄板目となる。
一方、集中の継続目は、左・中で「7・リプ・チェリー」が
平行トリプルテンパイした形など。また、左枠内に「spot」
(払い出しのない図柄)が頻繁に出るようになるとアツい。
左にspotが止まり、中リールで何らかのテンパイを作って
右でハズれる形が続けば、集中継続目と考えて良い。但し、
鉄板ではない為、単発だとガセもある。なお、REG時にも
左にspotがよく出るが、バケの場合だと中リールが大きく
スベッて、「ズレ目」を形成しやすい特徴アリ。
また、そういった出目より判り易い集中継続のサインが、
シングルボーナス当選時における「JACゲーム」である。
シングルが当れば、必ずJACゲームが1回付いてくるが、
JAC当選図柄が「星・星・星」と「7・星・星」の2通り
あったのだ。これが、通常時だと「星・星・星」ばかり
揃うが、集中に入ると「7・星・星」の並びに変わった。
また、シングルはハズれる事もあったが、通常ハズレは
「7・星・ハズレ」がメインだったのに対し、集中時は
「星・星・ハズレ」が出易い仕様になっていたのだ。
即ち、通常時と集中時で、左センターラインに引き込む
JAC図柄の「優先順位」が違っていた。こうした変化で
集中の継続を判断できた台は、本機が初めてではないか。
(2号機ウィンクルなどは「シングル当選⇒JACハズレ」で
ボーナス(又はベル)を察知できたが)
(左)通常時のメインJAC図柄 (右)集中時のメインJAC図柄
但し、リール配列上、1枚掛けで左中段に7を引き込めない
「バッドポイント」が1か所のみ存在。同様に、左中段に
星を引き込めない位置も1か所だけあった。そこを押すと、
集中時でも星の三つ揃いになり、通常時も赤7・星・星の
JACが揃う(JACハズレならその逆)。よって、9割強は
集中継続目として信頼できたが、1割弱の確率でガセる。
1枚掛けの左リールの7、星の引き込み率が、そのまま
リーチ目の信頼度となった格好だ。
※その他の入り目(パターン目)
・中段チェリー(枠上RB)
・RBの中段テンパイ
・左「7・リプ・RB」⇒中段リプ揃い
など
グリンピースタワー店の1F入り口に設置されていたのも懐かしいですね。
目新しさで結構、打ったんですが。
Cタイプの迷機トロピカーナAの解析、記事にしておきました。
http://ameblo.jp/rozen-maiden-traumend/entry-12230795601.html
新台の選定会議でこの台は絶対にヒットすると猛プッシュし12台導入したのですが 結果はごらんの通り…
自分のキャリアのすべてをかける、ダメならこの台と心中覚悟と豪語し猛プッシュした主任は半年後に店を辞めました。
思い出深い一台です。