Youtube 90年代動画紹介(6)
Youtube神動画投稿者・ライルさん(Mr.Lyle.Hiroshi.Saxon)の90年代映像を堪能するコーナー。
今回取り上げるのはコチラ。
https://www.youtube.com/watch?v=CBwc1W-po9I
タイトルは「1991 Shinagawa Pachinko」
文字通り、1991年(平成3年)に撮影された、東京・品川のパチンコ店内の様子。
そのパチ屋だが、JR品川駅東口(港南口)にかつて存在した、「ジャンボ会館・品川店」というホール(跡地はパチンコ「エテルナ5」(閉店)→現在は「カラオケ・ビッグエコー」)。
今や、すっかり都会的・近代的なビジュアルに染まった港南口も、大規模な再開発が進む前は、昭和然として、レトロ感・場末感の漂うエリアだった。線路沿いにあったテニスコートも懐かしい。
私自身、父の親戚が古くから北品川に住んでおり、何かと「お呼ばれ」する機会も多かった為、品川駅をよく利用したクチだ。まぁ、大抵はデッカイ「高輪口」を使っていたが、東口にパチ屋があると知ってからは(その親戚に教えて貰った)、たびたび出向くようになった。
当時、品川駅のホームから東口に出るには、構内の長くて暗い地下通路を通り、小さな改札を抜ける必要があった。その駅舎も、近代的な高輪口側とは全く違って、こじんまりとした、昭和の香りに満ちた造りだった。改札脇には、「常盤軒」という小さな立ち食いそば屋もあった。
東口の駅前ロータリーの右手(角地)では、当時「ミナト」というパチ屋が営業(現「ゴリMAX」)。
一方、「ジャンボ会館」は、ミナトの裏路地を入った四つ角にあった。因みに、店のシンボルマークは、「潮吹きクジラ」(動画を0:09で静止すると、扉に描かれたマークが一瞬映る。また、各シマの端にも、オレンジ色のクジラのイラストがある)。
因みに、私はスロ4号機時代(2000年前後)にも、たびたび港南口に足を運んだ。特に、ジャンボ近くの「アサヒ出玉王」(後に「セブンボンバー」→閉店)というスロ屋の実戦が思い出深い。2Fのアルゼ「ドンちゃん2」(複合役狙いを鍛錬)や、1F奥のサミー「玉緒でポンDX」などを追った。私にとって港南口といえば、「ジャンボ、ミナト、出玉王」の3軒である。
さて、件の「ジャンボ」、動画を見れば一目瞭然だが、当時は1Fがパチ、2Fがスロだった。
1Fでは、「フィーバーフラッシュI」(三共、旧要件デジパチ)のデジタル回転音が鳴り響く。「マジックカーペットI」(三共、旧要件ハネモノ)のBGMも、うっすらと聞こえる。さらに、「ラッキーナンバー、おめでとうございます」という、ダミ声のマイクパフォーマンス。
余談だが、この店には、かつて三共の「ターゲットI」(一発台)が置いてあり、五つ穴回転盤のうち、「短穴」「カギ穴」どちらに入っても大当りという、一風変わったルールだった(短穴4000発、カギ穴6000発と終了個数は違う)。
ただ。この時期(客の格好から、1991年「夏」と推測)は、一発台の撤去も進んでおり、既に外されていた可能性もある。
一方、2Fスロコーナーには、「ワイルドキャッツ」(アークテクニコ3-1号機)と「コンチネンタルI」(瑞穂、3-1号機)の「両雄」が居並ぶ。どちらも当時を代表する連チャン機で、思わず涙腺が緩む。まさに、平成初期のパチ屋・スロ屋の「風情」が、存分にみてとれる映像。
そして、この時代のスロブームを表すかの如く、シマはほぼ満席状態。
キャッツ(多分「貯金Ver」)の派手なサウンド(腰が浮く強烈なBIGファンファーレ、猫ふんじゃったの小役ゲーム音、小役払い出し音、JAC音など)。
ややキャッツに押され気味だが、コンチI(この直後、オイタが過ぎて「検定取り消し」となる)のビッグサウンドも聞こえる。こちらもファンファーレは迫力十分だが、「爆音機」のキャッツが隣では、仕方あるまい。
そして、「ヤロー占有率9割以上」という、むさくるしくも香ばしい客層(女性スロッターは、まだ少数の頃)。頭上では、赤いパトランプがクルクル回る。白シャツ、ネクタイ、黒のスラックス、片手でカギをチャラチャラ…という店員のファッションも、当時を偲ばせる。
0:40~0:51の、「両替機に立ち寄る女性」を上から捉えた映像も、個人的にグッとくる。当時は、台間の玉貸機から、百円で玉をジャラッと借りた時代。手元の小銭がなくなれば、シマ端の両替機まで足を運び、札をくずして「補充」した(千円対応で、釣銭の出る玉貸機もあったが)。
0:55~1:17では、コンチIを遊技中の客にライルさんがレンズを向けて、上⇒下⇒上⇒下とカメラを振り、JACゲーム払い出しの模様を撮影(最後は、JACハズレで「フェイント」を喰らう)。
私にとってコンチIは、当時「嫌」というほど打ち込みを重ねた台だ。某・攻略誌に攻略ネタ(と呼べるかは微妙…)を投稿して採用され、幾ばくかの原稿料(賞金)を貰った事もある。そんな思い入れタップリなコンチIの「リアルタイム映像」を残してくれたライルさんには、感謝の思いで一杯だ。
★追記(2015.5.9)くりくりさん
コメント、有難うございます。確かに、パチンコ大賞の「キーン」音も聞こえますね。コンチの下皿問題は正確なコメントを出しかねる為、ホール関係者だった方の書込みを待ちたいと思います。なお、キャッツのG誌ホールデータ初掲載は、京急蒲田の「じゃらん」(後に「ピア京浜蒲田」)というスロ屋ですね(同誌91年5月号。モーニングからビッグ7連を記録して快勝。)。翌6月号では、大森「天竜会館」でのデータも掲載しています(地下が全台キャッツ。6000円投資からB6連→単発R→BRR3連→単発R→BBBRB5連で快勝)。
(追記ここまで)
ワイルドキャッツ、コンチ1、Fフラッシュ、マジカぺと91年当時のゴールデンラインナップ!あまりの懐かしさに私も涙を禁じえません。
映像48秒にパチンコ大賞1チャッカー解放音が聞こえる
気がするのですがいかがでしょうか?
また、残念ながら手元に資料が残っていないのですが、パチンコ必勝ガイド(スロに非ず)誌上での初実戦データが品川区もしくは大田区あたりのお店だったように記憶しているのですが・・・ひょっとしてこちらのお店かもなどと勝手に思ったりもしました。
最後にここで質問して良いのかわかりませんが、コンチネンタルシリーズにおいて下皿が深いものと浅い(上げ底)筐体があるように思うのですが、どのような基準で違うのか(出荷時期、お店の要望etc)ご存知でしたらご教授いただけませんでしょうか?
自分の憶測という、どうでも良いことに何度もコメントして申し訳ありません。
小銭をじゃらっと置いてパチってたのも懐かしいです。個人的には、やはりCR機の導入が業界的にも個人的にも大きな転機になってるなと思います。今のパチンコで、CR機と現金機の区別ってあるんですかね。パチやスロを完全に引退して11年過ぎました。
完全正解ではなかったものの私の記憶もあながち捨てたもんじゃないと安心しました。
当時は月刊だったG誌を一ヶ月間何度も何度も読み返した事を思い出します。
コンチやキャッツなどがずらっと並んで、シマの騒音を形成しているのが本物ですよね。レトロスロゲーセンなんかで一台だけ打てても、やっぱり寂しいものです。
ユニバ系の下皿についてですが、私の記憶だとリバティIII/IVやセンチュリー21などの2号機までは深い下皿で、コンチなど連チャン3号機は浅くなったのが、4号機で再び深い下皿に戻ったように思います。箱を使わせるために容積の少ないお皿が流行ったんでしたっけ?コンチで深いお皿のは見たことが無いです。もしかしたらお店が勝手に交換したのかもしれませんね。
ユニバの機械は、ホッパーからのコインの払い出しもだんだんと遅くなっていきました。ゴト対策だったのでしょうか。ものすごく速い払い出しが格好良かったんですけどね^^