閉会式では浅田選手がフリーで使用した曲やバンクーバーで使用した曲が流れたそうで、
ロシアは粋なはからいをしてくださいますね
ところで、韓国のネットユーザーがおかしいと言っている女子の金メダルですが、
ジャッジの勉強もしたことのない私が言うのも変ですが、今回のジャッジは正しかったような気がします。
長年みているだけのアマチュアですけれど、金メダルのソトニコワ選手はジャンプの質も良かったですし、
スピンも独創的な難しいポジションで、回転速度も早く、なにより軸がブレない!!
ステップもスピードがあり、最後まで勢いがありました。
一方 ヨナ選手はジャンプの質の良さは健在でしたが、スピンが少しバンクーバーの頃より弱くなったかなぁという印象を持ちました。
レイバックスピンはビールマンポジションをしませんでしたし、後半少しスピードがなかったようにも感じました。
ジャンプの回数だけ見ると、二人共同じ7回(コンビネーションは1回と数える)跳んでいます。
でも跳んでいるジャンプの種類がソトニコワ選手のほうが基礎点が高かったのです。
3連続ジャンプだけでも ソトニコワ選手は 3F+2T+2Lo (3フリップ+2トーループ+2ループ)で9.24、
ヨナ選手は 2A+2T+2Lo(2アクセル+2トーループ+2ループ)で7.04
ここだけで2.2点差、
もうひとつ、コンビネーションジャンプ
ソトニコワ選手 2A+3T 8.14
ヨナ選手 3S+2T 5.5
ここで2.64点差
最初のコンビネーションは二人共同じ 3Lz+3T 基礎点 10.10 加点がソトニコワ選手1点 ヨナ選手1.6点
でも次の3Fは 基礎点5.3点 加点がソトニコワ選手1.5点 ヨナ選手1.2点
最終的にソトニコワ選手は技術点が61.43点 ヨナ選手は57.49点 プラス加点で、
ソトニコワ選手が 75.54点 ヨナ選手が 69.69点となったのでした。
こうしてみると、とてもまっとうな採点だったと思います。
以前 柔道の山口香さんがこんなことをおっしゃってました。
「選手は勝負に勝ってチャンピオンになった時が終わりではない。始まりです。その後の一生をかけて、チャンピオンにふさわしい人間になっていかなければならないのです」
ヨナ選手は金メダルをとって、本当は引退したかったのかもしれません。
その時の技術を保っていることは素晴らしいのですが、(簡単なようで実はとっても難しいと思います)
そこからの向上がなかったことも連覇を阻止したのかもしれません。
世界女王になっても安藤美姫さんはスピンポジションを難しいのにしたり、女子では誰もやってない後半に5回ジャンプを跳んで点数を重ねる努力をしました。
浅田選手も世界女王になってもジャンプを一から見直し、今回8トリプルを成功させました。
これは3Aを跳ぶことのできる選手でなければ成しえない快挙です。
ヨナ選手に もうひとつ、なにかしら新たな武器があれば連覇だったかもしれません。
雑感でした。
エムケーホームズ