薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2011年12月うれしい~~

2012-02-06 12:03:16 | 日記
総評:
さて、お忙しい師走にもかかわらず、今月も先月を上回る沢山のご投稿有難うございました。課題吟47句、自由吟24句でした。さつまっぽさんにも初登場していただきました。
 
課題吟は、力作が多く見られたようです。それに比べると自由吟が少し物足りない感じはありましたが、フォト狂句らしい作品もありました。終盤の「追い込み組み?」の健闘が光っていたようです。その中でジャックさんの旺盛な創作意欲は我々も見習わなければと思うことでした。


(地)
クリスマス 鍋は磨かん 出世束子(そら)
扇香(12月3日投稿分)(束子)


(評)
この句も「言葉」の組み合わせの面白さを味わわせてくれるのではないでしょうか。
「出世」と「束子」の出会いがこの句を成功させたといっても良いと思います。同時に「束子が出世してクリスマスツリーの飾になった」という発想の意外性も光っています。

人が思いつかないような発想を心がけよとは先人の教えですが、この句はその教えを見事に生かした一句でした。結構でした。



第30回にがごい会フォト狂句最優秀賞発表!
(自由吟の部)
 
(天)
クリスマス 爺婆(じばば)ん財布(ふぞ)は 空(か)れけなっ
 扇香(12月27日投稿分)(サンタの絵) 
         
(評)
句としては、クリスマスでなくてもお年玉でも成り立つのですが、サンタの大きな袋とそれに反比例するかのような爺様婆様の財布との対比が面白く詠まれているように思いました。
フォト狂句ならではの面白さが味わえる作品ではないでしょうか。
それと、素材の組み合わせが大切である事を思い出させてくれる句でもあります。
句の素材を見つけることも重要ですが、何と何を組み合わせるかが、面白い作品が出来るかどうかのポイントになるようです。
 
扇香さん、お見事!二連覇!!


2011年11月今月もゲットo(*^▽^*)o~♪

2012-02-06 11:46:58 | 日記
(自由吟の部)
 
(天)総入歯(がんぶい)が 落(あ)えやせんかち 心配(せわ)な笑(わ)れ
 扇香(11月26日投稿分)(顎が外れそうな笑い顔)          

(評)写真と句が表裏一体になっているこれぞフォト狂句という作品でした。一読必笑の句とはこのことです。この句を読んで笑わない人は、よっぽどの横(よん)ご杵(ぎね)か、全くユーモアを理解できない可哀相な朴念仁だけではないでしょうか。これ以上の説明や解説は無用の長物でしょう。

選者にあれこれ言わせる隙もない素晴らしい作品でした。文句無く今月の「天!」


(地)狂句(く)い出合(でお)っ もちっと生きっ 
欲(よっ)が出(で)っ  
         ジャック(11月9日投稿分)(にがごい誌表紙絵)

ジャックさんの気持ちが痛いほどわかる句です。
扇香さんや茶畑さんが言われるように、読む者の胸を熱くする作品です。他にも、まるで待ち焦がれていた恋人に出会った時の喜びを表すように、「にがごい誌」を抱いて寝ようかなどといった気持ちがそのまま句になったようなものがありました。
少しベテランになったり、ろくに勉強もせず句歴を鼻にかけたりするようになると、とかく技巧をこらしたり、奇をてらったりするようになる事が多々あります。

作者のありのままの気持ちが素直に表出され、それが自然と句になっていく事が「句作りの原点である」ことを、改めて思い起こさせてくれる大変貴重な作品だと思います。

その代表作としてこの句をいただきました。
私自身も大いに反省させられた一連の作品でした  

ジャックさんはアメリカにお住まいで狂句にお誘いしたら
いきなり・・・私もうれしい~~~