薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2月フォト狂句 (地)

2013-02-28 10:10:33 | 日記
(地)
義理(ぎい)張(は)いの 返(かえ)いが大(ふと)か チョコ一個(ひとつ)


原文<義理交際(ぎいはい)の 返いが大(ふと)か チョコ一個(ひとっ)>


      扇香(2月6日掲載分)(チョコレート)

(寸評)
上五を修正しました。なまじ義理チョコを貰ったために、(こんなことを言うと、女性陣からきっと叱(が)られるでしょうが)「余計な」神経を使わなければいけないという私のような「内気(いめ)な」、か弱い男の心理状態が想像されて可笑しくなりました。

それこそ浮世の義理というものには、チョコに限らずいろんな場面で義理の大小(?)に応じて、それぞれに対処しなければなりません。場合によっては家計にも響きかねない義理(ぎい)張(は)いもありますが、それが日常生活の潤滑油の働きもしていると言えなくもありません。

隣に住む人の名前さえ知らない潤いのない都会生活者には到底分からないであろう「人情味」も、世知辛い現代には大切なものに思えてきます。

そんなことを考えると不便な田舎暮らしもまんざらではないと思いなおしたりします。
                       寸評 黒柱先生