25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

面白い! 120年前の日本のバスケット(籠球〈ろうきゅう〉)のルール その1 25期 中川 越

2024-06-15 20:33:21 | 日記
前回の投稿で、『籠毬競技 (弄球遊戯叢書 ; 第1編) 』高橋忠次郎 著 榊原文盛堂 明37年〈1904〉をご紹介した。90年前の書と記したが、計算違いをしてしまった。120年前のことになる。同書には、競技規則として、15項があげられている。とても興味深い。今回はその5までをご紹介し、若干の解説を付すことにする。

『籠毬競技 (弄球遊戯叢書 ; 第1編) 』
第4章 競技規則 
一、最初開戦の時は審判官(教師)が技場の中央即ち直立して球を空中に高く投ぐべし
【今のようなセンタージャンプが行われていたようだ。中川】
二、球を送るには手又は頭其他孰(いず)れの部分にて送るとも差支(さしつかえ)なしと雖(いえど)も 足にて送る事は嚴禁たり 若(も)し之(これ)を犯したる時は敵に自由投げを爲(なさ)らるるなり 自由投とは其(その)首将が球を持ちて前なる横線上に立ちて 巳(おの)が組の方の籠(かご)に入るることの自由の特権を言ふ
【パスは、足によるキック以外は、身体のどの部分を使ってもよかったようだ。「頭」とあるので、ヘディングもOKだったのか? 反則すれば、自由投=フリースローが即与えられたようだ。中川】
三、敵の受球を妨害すべきは勿論なりと雖(いえど)も故(ことさら)らに転倒せしむるが如(ごと)き麁暴(そぼう)の行為と敵の持ちたる毬(まり)を奪取するが如き事あるべからず 若しこを犯したる時は自由投げをせらるるなり
【パスキャッチを妨害したり、倒したり、殴ったり? 粗暴な行為は禁止! 反則すればフリースロー】
四、演技者各自は其指定せられたる技場内にて自由に活動すべし 決して横線より一歩たりとも踏み出すべからず 但し足を除きたる身体の部分が出てたる時は(手又は頭等)敢(あえ)て差支(さしつかえ)なきものとす 若し之を犯したるものは前の第二項の制裁を受くべし
【サイドラインを踏み越えてはいけないが、踏み越えなければ、他の身体の一部がラインを越えてもかまわない。今と同じ。中川】
五、球を受取りたる時は速(すみやか)に其場(そのば)より投ずべし 決して馳(は)せ進みて投ずるが如き卑劣手段を行ふべからず 若之(もしこれ)をし犯す者は第二項の制裁を受くべし
【ボールキャッチ後は、1歩たりと動いてはいけなかったようだ。「馳せ進」めばトラベリング。これは「卑怯手段」となる。】


新調ユニホームの躍動 石神井バスケ女子 2024年度 関東大会予選 インターハイ予選の記録 25期」細田 浩

2024-06-15 08:41:31 | 日記
石神井高校バスケ部女子の奮闘が著しい。
コロナ禍の中で部員が激減し、大会出場が危ぶまれる危機的状況を何とか乗り越えてきた。
長いパンデミックの最中、様々な制約や困難を女子バスケット部の為に尽力いただいた前任の顧問や、OB外部コーチを担ったY君には頭が下がる。
2年前の投稿「ユニホームがボロボロ」の中にもあるが、
新顧問からの新ユニホームの為の援助要請があったのはコロナ禍がようやく落ち着いた2022年のOB会忘年会席上であった。コロナ明けの3年ぶり開催で参加者も少なく十分ではないがいくばくかの援助費をOB会長から渡すことができた。
新調のユニホームは、2023年7月末の大泉高校との交流戦、山下杯でお披露目となり優勝に花を添えた。
今年2024年の4月、新一年生が10名以上が入部して現在女子部は1、2年生のみだが、20名を越す大所帯となった。
今年のメンバーは、経緯を経て1.2年のだけとなり、各大会3年生が中心の対戦チームとはハンデはあるが、実践経験を積むことをチャンスと思い、経験と力を蓄積して欲しい。



関東大会予選の結果
■2024(令和6)年度関東大会予選
一回戦 会場:石神井高校
○石神井91:38●山脇学園
二回戦 会場:東京電機大高校
○石神井93:13●都園芸
三回戦 会場:石神井高校
●石神井50:73○東海大高輪台
戦評:どの試合も観戦ならなかったが、
スコアーから推測すると1,2回戦は90点以上の得点を記録している。
得点の優劣で争う競技で多くの得点を獲得できるチームの特徴は良い資質を備えているチームに見える。
ディフェンス力は、大会Best32に入った3年生中心の東海大高輪台に70点台の得点に抑えたことは、ディフェンス力も備えているように見える。

■2024(令和6)年度インターハイ予選の結果
一回戦 会場:石神井高校
○石神井69:54●目白研心

二回戦 会場:石神井高校
○石神井79:36●跡見学園
三回戦 会場:都飛鳥高校
●石神井67:82○都飛鳥

インターハイ予選の三試合を観戦した。決してサイズのあるチームではないが、オールコートゾーンプレスをスタートメンバー、ベンチメンバーを交互に繰り出し仕掛ける。一二年生のみのチームの為、その成熟度は、強度はまだまだないがチームの理解度は高いものがある。得点の七割程度がターンオーバーから素早いトランジションの得点。

特定のシューターはいないが、スリーポイントシュートをスターターほとんどが打てる。セットオフェンスはからの攻撃は単純で攻め手を欠きショットクロックオーバーを犯す場面が散見された。チームプレーの向上はこれから取り組む課題である。


インターハイ予選の1回戦を観戦して、ゾーンプレスが機能して勝利したが、まだ体力面、特に上体の力特に腕力が無く、保持したボールに腕を差し込まれ奪取されることが多くあり不安になったが、2回戦、3回戦と勝ち上がるごとに相手をボディコントロールでかわしボールをキープしプレーを停滞させない。チームにリズムとテンポが生まれる。勝ち上がる毎に目を見張る進歩を見せチームの安定感が増していくのがわかった。
勢いを前面に出しどのプレーにも全力で挑む姿勢を全プレーヤーが自然に身に着けている好感が持てるチームだ。
これからは、基礎体力の強化によって、サイズは無いが攻守ともにアジェリティーに富んだスピードがある躍動するチームが生まれそうで楽しみである。
若いメンバーのチーム作りを、部員全員が携われるオールコートゾーンディフェンスの組織化から始めるプロセスは良い方向に進んでいる。
戦略眼に富む新コーチ陣の指導の下、新調したユニホームが各選手にフィットするのは夏に鍛えた結果が実を結ぶ半年後11月の新人戦である。