25期 中川越の中学生時代のシュート 1969年
私的シューター論 ① 25期 男子バスケット部 細田浩
石神井バスケ部顧問、OB会長としてバスケット部を愛情を持って永く見てこられた故山下先輩を囲んだOB会の酒席は何時も楽しく愉快であった。お酒が進むにつれよく話題に上がったのは石神井バスケ部の歴代シューターでナンバーワンは誰かということだった。
あくまでも私の知る世代に限り、酒の席でのはなし。
ポイントゲッターではなくジャンプシューター。
大先輩の大塚氏、若杉氏、
直線的なシュートをどんな体勢でも決める24期沢氏、25期中川、サウスポーの27期伊藤氏、おそらく石神井バスケ部史上最多得点記録保持者29期角田氏、現顧問32期倉口氏、現高島高校顧問34期長尾氏、時代は上がって今も現役時と変わらないシュート力、オギ氏。
なかでも沢、中川はいつも話しの中心だった。
中川氏は天才的なジャンプシューターだった。そしてトリッキーなシュートも奇跡的に決めてしまうエース、キャプテン。
毎試合30点はスコアーしていたと思う。ほとんどがジャンプシュート。
スリーポイント制度が未だ無かった時代。
山下さんは、中川は天才的だけれど本当はとてつもない努力家なんだと思うヨと話されていた。
そう言えばと思い当たる節がある。チームメイトだった中学時の夏、ほとんど毎日あった練習前後に顧問に課せられた過大なシュートノルマを完遂した。日に何百本も入れることを自らに課し日々ゴールに向かっていた。そして高校時代の練習ノート。実践と反省の積み重ね。
ただシュートが大好きだっただけと彼は言うが。山下先輩の眼力もさすが。
彼に限らず名シューターは努力家ということ。
天才とは1%の才能と99%の努力。
もう一つ、シューターには絶対的条件があると私は思う。
それは強靭な精神力。
中、高、OB、社会人チームでひたすら幾多のシューターの外れボールを拾うリバンダーだった我が身が心底感じた事。
どのチームのエースシューターに共通していた。
ゴール下に度フリーのチームメイトがいても意に介さずシュートを放つ胆力。
この自己チュー的性格は努力で獲得するもの?才能?それとも生まれながらの?
若き競技者にどのよ伝えたら良いのか。
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