昨日とは打って変わり一気に気温が下がり寒さが身体を刺す朝だった。
各地の紅葉が一気に進んだという。
本日は、新人戦4回戦、年明けの新人戦本大会への出場を懸けた一戦で決定戦である。
昨日の好調さが持続できれば石神井の優位性は変わらないとみて試合会場の巣鴨高校へ向かう。
昨年、石神井は16大会連続本大会出場を逃した。
本日の対戦相手は早稲田学院高校
石神井高校とは同じ練馬区、所在地も近所。お互いに常に気になるチーム。
早稲田学院は長身でスリーポイントシュートが得意のポイントゲッターNo.31とNo.1のキャプテンを筆頭にクレバーなガード陣が特徴のチーム。No.31以外高身長の選手はいない。
3回戦対早稲田高校戦では4Qに早稲田のプレスディフェンスに苦しみながらも4回戦へ進出してきた。
1Q 21:18
早学No.31いきなりディープスリーで先制。石神井強度あるプレスディフェンスで流れをつかもうとするも立て続けにNo.31がスリーポイントシュートを決め機先を削がれる。昨日と大きく異なる試合展開に焦りからか石神井ボールハンブルやイジーシュートを外すミスが多い。
2Q 19:22
No.31のスリーは好調スリーポイントラインのかなり外からノーモーション気味で打ってくる。更にNo.1のポイントガードのスリーも単発だが入る。前半の得点40点の半数はスリーポイントの得点。
昨日と異なり、石神井リバウンドも圧倒できない。トラディション時のボールハンドリング、キャッチミスも改善できず思い通り加点できない。
前半終了40:40の同点。
3Q 26:14
石神井No.10インサイドからの攻めに活路を見出しスコアーを重ねる。早学ファウルが嵩む。
早学No.31へのチェックも厳しくなりスリーの得点無くなる。3Q途中で交代、4Qへ備える。外へ、中へエースの任を一身に担ってきてスタミナ消耗が激しい。
石神井長身センターNo.10ポストプレー、リバウンドに大活躍。
残り1分40秒で4ファウル目をコールされる。早学最身長のエースNo.31をNo.10にマークに当てずミスマッチ気味の体格差はあるが機動力のある選手をマークに付ける作戦。多分球際の攻防は激しく粗い。負けられない気持ちが勝ったのであろうNo.10オフェンスファウルのコールはこの試合2回目。
勝負処と見極めたか、石神井ベンチメンバーチェンジは無し。8点差。
4Q 22:12
石神井リバウンドの奪取率は圧倒するもオフェンス時のミスはまだ多い。
早学必死のディフェンス。スリーポイントシュートも決まらない。敗色濃厚。早学キャプテン合間にコートのチームメイト1人1人に声をかける。
そのキャプテンシーに石神井応援席から称賛の声。試合終了。
○石神井88:66●早稲田学院
1Q 21:18
2Q 19:22
3Q 26:14
4Q 22:12
前日の3回戦で見せたチームの出来とは全く違った試合内容になってしまった。昨日の良いプレーは今日は出せなかった。「高校生、若いチームは調子の波が激しいから」と言ったある甲子園指導者の言葉を思い出す。
このままポテンシャルを内に秘めて終わってしまうのかと危惧が頭をよぎる。
今日の収穫はセンター。状況を強引に打開しようとする姿勢と気力であろう。結果も残した。これ迄のチームにはいなかったタイプの選手。アスリートタイプの体躯では無い、ぎこちないが必至の動きだが柔軟な手首から放たれるシュートは柔らかい。今日のような負け試合の流れを強引な力業で個人で打開したがワンマンチームになってはいけない。
今日の活躍はチームのワンピースのワンステップアップに過ぎない。問題は毎日変わるチームの好不調の波をどのように改善するかである。
どのチームも成長過程で、公式戦でありながら様々な試行錯誤を繰り返し個人やチームプレーのスキルアップに腐心する新人戦。石神井も本大会出場決定と共に新しい境地にステップアップした感があるが個人スキル不足は否めない。
成長曲線を描けるか、5回戦準々決勝都立新宿戦で試される。
新宿高校はこれ迄新人戦を戦った3チームのストロングポイントを結集したようなチーム。新宿も4校と戦い勝ち上がってきた実力チーム。バスケ部も長い歴史もある。
とびぬけた高身長のセンターを有し、他のメンバーも平均以上の体躯を有し運動能力に優れている。都立高校でこのようなメンバーが揃う世代はめったにないことだろう。伝統校の新宿も今年のチームはチャンスありと見て関東大会出場、ベスト8を当然狙っているだろう。
石神井も新人戦大会の成長の成果を見せて欲しい。
昨年の秋の新人戦予選敗退時の石神井チームを色づかない銀杏に例えた。そして春、夏には2大会連続Best32という成果を見せた。新人戦の後の練習量の成果がでたのでだろう。
紅葉は十分にエネルギーを蓄積して初めて気温差を契機として紅葉が始まる。
きのう今日、穏やかな日和から最低気温、大きな落差が紅葉を一挙に推し進めたがチームポテンシャルを顕在させ常態化させるにも十分なエネルギーの蓄積が前提であるのでは。まだ足りない練習によるエネルギーの蓄積不足への警鐘が去年の敗退であり、昨日と本日のチームの好不調の波の落差のように思える。
昨日の帰途秋晴れの空の下、屋敷庭に夏期のような旺盛に緑葉を纏う屹立する欅(ケヤキ)の巨木を見た。いまだにエネルギーを蓄積し続けて見事な紅葉まで成熟させるにはまだ時がかかるようだった。
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