東京に戻って1週間、まだ明け方に目が醒める。でも今朝やっと「あ、東京にリセットされてる」と思った。一昨日くらいまでは明け方に目が醒めると、まだ時々マラケシュの鉄扉のホテルの部屋のような錯覚を起こしていた。普段は海外から戻ってもこんなことにはならないのだけど。
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フェズではメディナ(旧市街)ど真ん中からはちょっとズレたホテルに泊まっていた。当初は真ん中まで出るのに面倒で「ホテルのチョイスを間違ったな」と思っていたのだけど、今思うとその距離がいいリセットになっていた気がする。
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マラケシュでのホテルはメディナのど真ん中の鉄扉、ゲップが出るほどメディナを堪能して戻っても鉄扉の向こうもやっぱりメディナ、リセットはできない。なおかつ一人旅なので、日本語で誰かと話してとかもないので、物事の基準というか、大袈裟ではなく存在の基準のようなものが曖昧になってくる。この状態を楽しむ事もできるけど、あまり長くは危ない。
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海外でこの手の一線に近づいてるなと思った時の対策。
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1)都市部に出てスタバに行く。空気感がだいたい世界共通なので、それを利用してリセットする。でも今回はかなり遠かったのでいかなかった。
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2)ネットでニュースを見る。今回はこれはまったくしなかった。セビリアからマラケシュまでの2週間、ホテルのテレビのスイッチすら一度もいれなかった。
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3)SNSで世界と繋がる。今回はもっぱらこれ(笑)。僕には珍しくインスタのフォロワーが150くらい増えた。日本人はほとんどいないけど、こういう写真表現を理解してくれる人が世界のどこかにはいるんだと思える事が有難い。それでもSNSはやはりバーチャルなので限界あり。ギリで東京に戻ってきたカンジだった。
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この週末からはすっかりいつものモードに戻るんだろうね。でもそうするとまた退屈になってきて何処か行きたくなる、その繰り返し(笑)。
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写真は、マラケシュのホテルに戻るときに迷わないように、いつも目印にしていた青い鉄扉。