私は政治経済の事にも疎く難しい事は
分かりかねますが~
やっぱり気になる
シフちゃん
の母国韓国の事・・・
韓国と日本の文化交流であったり
色んな意味で仲良しであって欲しいッスね~
日本に再び「韓流ブーム」が来る?
「政治」を理由に拒むのは中国と同じ
2017年1月16日(月)
「人気俳優出演ドラマ『花郎』、12月19日から韓中同時放送が決定!」
昨年11月、
たまたまこんなネットニュースを目にし、驚いた。
以前当コラムにて「中国で始まった『韓流排斥』の波紋」を掲載したとおり、
中国では昨年8月以降、韓国のドラマや映画など「韓流コンテンツ」を厳しく制限している(限韓令)。
在韓米軍への地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD=サード)配備を決定したことに対する報復措置だ。
そんな状況下での韓中同時放映、
しかも、
中国の放送局側は過去最大規模で放映権を入札したと言われ、
韓国内でもこのニュースは大きな話題となった。
花郎には日本や中国で人気のSHINeeや防弾少年団のメンバーも出演しており、
中国での前評判も高かった。
8月以降の露骨な韓流締め出しの動きで中国の韓流ファンからも不満が出始めており、
それに対応し一部で緩和の動きが出始めたのか。
記者含め、韓国のテレビ業界もそう思った矢先だった。
昨年12月19日からスタートした「花郎」が、第1話、第2話まで放送した後、
突如中国で放送中止となってしまったのだ。
同じタイミングで、番組のサイトからもドラマの情報が削除された。
花郎を放送するKBS側は、「中国側から何の説明もない」と話している。
昨年中国で社会現象となるほどの人気となった韓国ドラマ「太陽の末裔」に次ぐヒット作になると言われ、
KBS側も中国マネーを期待していただけに困惑が広がっている。
韓国経済を直撃
昨年8月以降表面化した「韓流排斥」の動きは、ここにきて一層厳しさを増しているように感じる。
中国人メンバーも含む韓国の人気アイドルグループ、EXOは、
12月中旬に開催予定だった中国南京でのコンサートが、公演日10日前に急遽中止が決定した。
中国で爆発的人気の韓国人俳優、ソン・ジュンギも中国製スマートフォンの広告を降板することが決まった。
今回のドラマ「花郎」のように、中国側がお金を支払った場合でもすぐに撤回し、
コンテンツの提供を中止するケースも出始めており、韓国側は対応に追われている。
中国でのコンサートの開催が急遽中止になった韓国の人気アイドルグループ、EXO。
中国人メンバーもおり、中国で今最も人気。(写真=Imaginechina/アフロ)。
12月に発表された韓国銀行の統計によると、
「音響・映像および関連サービス」の収入は9月以降大きく減少。
「韓流コンテンツ」でこれまで外貨を稼いできた韓国経済を直撃し始めている。
中国外交部の報道官は12月末の定例記者会見で
「(限韓令について)聞いたことがない」と否定しているが、
一連の動きがサードの配備による中国側の報復措置であることは間違いないだろう。
今回、韓国の政府や企業などを顧客にもち、
中国でマーケティングを担当している韓国企業のキム・ソンギュ社長(仮名)に、
中国での韓流締め出しの影響について話を聞いた。
中国での「韓流締め出し」はいつ頃始まりましたか。
キム:昨年の8月から段々と韓国系のコンテンツの反応が中国で弱くなった。
報道されているような「限韓令」が中国の政府側から正式に出ているわけではない。
中国のテレビ局や大手メーカーなどが、
中国政府側の意向を察して、自主的に韓流コンテンツを使用しないようにしている。
御社のビジネスにどう影響していますか。
キム:中国側の顧客がゼロになったわけではないが、8月以降ガクンと減っている。
この傾向が2017年も続けば、うちの売り上げに大きく響いてくる。
まだ韓国人アイドルや俳優を広告に採用している中国企業も多くあるので、
彼らに採用を続けてもらうよう訴えていく。
韓流は中国の文化に大きな影響を与えている。
ファッション、美容、住環境やインテリアなど、
多くの中国人が韓国ドラマから学び、実際に取り入れている。
韓流の最大消費地である中国でこけてしまえば、
韓国の政府や企業にとって本当に大きな痛手だ。
韓流締め出し、日本への影響
こうした一連の「限韓令」は、日本にどんな影響を与えるでしょうか。
キム:中国では韓流が減る一方、日本のコンテンツが増えている。
特に、最近では日本映画「君の名は。」の異例のスピード公開があった。
日本のキャラクターを使ったゲームなども増えていて、
企業とのタイアップも目立つ。
日本企業にとってはビジネスチャンスだ。
また、限韓令の動きを受けて香港や台湾、
日本での活動を増やす韓流スターやアイドルが増えています。
2017年はこの動きが顕著になるのではないか。(終)
最大消費地である中国での締め出しにより、新たなる消費地を探す韓流。
その矛先の一つとして、日本市場への投資も増えていくという。
しかし、
昨年の年末にこのインタビューをした直後、日韓関係は一気に冷え込んだ。
連日ニュースで報じられている通り、韓国・釜山での慰安婦像の設置問題だ。
駐韓大使が一時帰国し、日韓の関係に再び緊張が走っている。
韓流をめぐる日本と韓国の関係は非常に難しい。
韓流ブームは去ったと言われる一方で、
昨年の日本でのコンサート動員力を見ると
韓国グループ「BIGBANG」が2位の嵐に2倍の差をつけて年間1位に輝いた。
その観客動員数は185万人にものぼる。
2016年の日本レコード大賞の新人賞には、BIGBANGと同じ事務所の「iKON」が受賞し話題となった。
「再び韓流のゴリ押しか」とネットで物議を醸しているが、
彼らが新人ながら昨年日本で約34万人の観客を動員する力を持っているのも事実だ(観客動員数で年間20位)。
韓流の「真の実力」は
中国の韓流締め出しは、
韓国側に経済的な影響を与える好カードであったといえる。
しかしその一方で、
国が主導して他国の文化を排斥することは、
グローバル化する現代においては逆行する動きだ。
今後再び日本に力を入れていくという韓流だが、
冷めた政治の「日韓関係」を引き合いに「韓流は端からお断り」としてしまえば、
日本も中国と変わらない。
「韓流」のコンテンツがこうしたアジアの地政学を超えた普遍的な力を持っていれば、
「面白いから見る」「いい音楽だから聴く」といった捉え方で消費者は付いてくる。
昨年の観客動員数1位のBIGBANGも、「曲や音楽のスタイルが好きだから」と、
「韓流」抜きで単純に評価している声が意外と多い。
2017年、韓流は大きな正念場を迎える。
新たな市場として再び日本に力を入れようとするなか、
冷え切る日韓関係を踏まえた上で日本がどう韓流に対応していくのか。
この動きに注目したい。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/011300388/?P=1&ST=editor