城跡公園を歩いていると、小川のほとりで
ふっと目に止まった野草があった。
どこかで見たような。
ずっと昔、遠い記憶の中の野草。
もしか・・・・
小さな葉を一枚摘んで香りをかいでみた。
懐かしく、やさしい匂い。
薄荷(ハッカ)だった。 正式な名称、日本薄荷。
昭和三十年代、私が小学生の頃は、
東京にも原っぱがたくさんあってよく見かけた。
縁日で売っているハッカのお菓子の匂いがした。
子供たちは甘いものに飢えていた。
遊んでいるときに見つけると、葉を摘んで指で揉み、
その匂いでハッカ菓子を思い出していた。
水辺に多く出る、シソ科の多年草。
淡いピンクの花をつける。
洋種のミントの香りよりも淡い匂いがする。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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