返信遅くなりました。
m(_ _)m
やはり状況が悪化してきたので、
書くことにします。
今回は少々重いネタです。
予め書いておきます。
3月1日付、
朝日新聞朝刊1面トップの記事。
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この記事より少し前、
2月中旬の頃。
ミャンマー出身のA女史と、
久々に談笑。
仕事の話をしながら、
ミャンマーの近況について、
ご愛想の世間話程度に振ったところ、
それまでケタケタと笑いながら、
いつも通り陽気な笑顔だったA女史が、
急に真顔になって目線が下がり、
途端に現場が重い雰囲気に。
2月初頭、
ミャンマー軍による
軍事クーデターから、
アウン・サン・スーチー女史はじめ、
政府要人を次々と軍が拘束。
と同時に、
ミャンマー軍事クーデターの、
ニュースがひっそりと、
報道され始めていたことから、
この話題を振ったのだが、
A女史はそれまでとは一変し、
言葉を慎重に選びながら、
私たちに丁寧な口調で話し始めた。
「最近、ネットの回線が、
制限されていて突然切れたり、
急に繋がったりで、
一日数時間程度しか使えない状態で・・・」
という。
それも不定期に繋がったり、
突然切れたりを繰り返すので、
スカイプはもちろん、
メールでの連絡などが、
できなくなってきたりで、
「繋がった時にメールが
送信されてきたりするもんだから、
突然、真夜中にやり取りすることに、
なったりするから寝不足に・・・」
と続く。
「国全体が?」と聞けば、
「全体、全体!
おそらく軍が電話やネットの回線を、
押さえているんだと思う」と。
あくまでも当時の、
彼女個人の意見としてだが、
「軍が中国とやりとりするのを、
傍受されないようにしてる
からだってみんな言ってる」とも。
「今の軍は皆、頭悪いから、
こんなこと考えられるはずナイ」
という。
要するに、
今回のクーデターの黒幕は、
実のところ中国だと、
ミャンマーの民衆の多くは
思っているということ。
ここでいう中国とは
中国共産党を指す。
念のため。
さらに
「軍の上の連中は中国から、
大きなお金
(多額の賄賂の意)もらって、
完全に言いなりになった」
というのが、
彼女いや多くのミャンマー人、
一般市民の見立てだ。
ただ私は、
その話を聞きながら、
素朴な疑問を持った。
昨年、
アウン・サン・スーチー女史と、
習近平が会談をしたことで、
いろいろ問題はあるものの、
中共はミャンマーに更なる、
経済協力体制を約束、担保したハズ。
実際に経済成長著しい、
ミャンマー経済にとって、
「中国」は必要不可欠な
存在であるし中国にとっても、
軍がおとなしい方が、
なにかと都合がいいだろう。
それゆえに中共が、
ミャンマー軍に対立を煽る理由、
というのがわからないし、
今や国際的発展途上国の
仲間入りを果たした、
ハイスペックなミャンマー経済を、
軍人の彼らが、
まともに運営できるハズなどないし、
むしろ軍人顔して、
用心棒としての「みかじめ料」だけで、
充分楽して金儲け・・・
その上、
中共はじめ他国企業からの
コッソリ賄賂を懐に入れ
私腹を肥やし、
テキトーに対応しているだけで、
それこそ今までの苦労が報われた・・・
とさえ思えるだろうに、
なんでまたクーデターをやる
必要があるのか?であった。
今どき、
あからさまな軍政国家に、
巨額投資するような、
国や大企業などナイことは、
誰でもわかりそうなもの。
それなのになぜ?
「よくないこと起きると思う」
諦め気味に少々意味深な言葉で
彼女は締めた。
これが2月中旬のハナシであることを、
改めて書いておきたい。
ロヒンギャ問題について、
「朝日新聞」とは真逆な見解の、
彼女でもあるので、
あくまでも個人的な意見として、
聞くようにしてはいるが、
彼女の話の方が納得できる点が、
ほとんどなので、
それゆえ彼女の話は、
毎回のことだが興味深かった。
ただ、この時点において、
私はイマイチ腑に落ちずにいた。
そんな中、
日ごろ懇意にしていただいている、
上海在住のJPpress記者、
花園祐氏のブログ「陽月秘話」、
2月22日付の記事、
「ミャンマーの対中感情について」
において同JPpress記者、
川島博之氏の記事と当てて、
リアルなミャンマー人の
対中感情について、
忌憚なく書かれている内容から、
ようやく腑に落ちた。
なるほどな…と。
大変興味深く
拝読させていただきました。
(引用お許しのほど)
と同時に、
これでミャンマーに、
直近の危機が迫っていることを、
ようやく悟った。
が、ジャーナリストでもない、
一民間人の私には何もできない。
さて、どうやって記事にして、
アプローチするべきか?
書いたとて所詮フェイク扱いだろう。
かといって、
このまま何も書かずに…とも。
時間だけが過ぎていく…
そして2月末、
とうとう善良なる市民である、
ミャンマー人デモ隊に対し、
軍が鎮圧のため発砲。
犠牲者が出たとの報道。
冒頭の画像に至る。
この報道でも一切、
触れられていないが、
このとき私は不思議に思った。
ツイッターなどSNSが、
まともに機能していない状況下、
いわば口コミだけで、
これだけ大勢の群衆が、
どうして集えたのだろう?と。
ということは、
彼らが軍と衝突している光景こそ、
軍のバックについている、
中国共産党との死闘を選択し、
彼らのミャンマーという、
自国を中共から守るという、
「防衛戦争」そのものなのだ。
かつてイギリスの植民地だった、
歴史を学んでいる
ミャンマー人たちは、
二度と過ちは繰り返すまい、
と思う・・・。
祖国に対する、
彼らの熱い想いを察するに、
胸が締め付けられる。
反面、最強のバックをつけた、
ミャンマー軍が無敵モードで、
ミャンマーの民衆への
殺戮を繰り返すのも、
皮肉なことに納得できよう。
こんなとき2019年に、
クソ野郎に刺殺された、
ビルメロ外交官だった、
小山智史氏がいたら・・・
ミャンマー軍との直接のパイプを、
先進国の中で唯一、
日本がもっていることは周知の事実。
こういう場面こそ!
だが・・・である。
小山智史氏の死去の記事を、
以前書いた時、
国益を損なうとはこういうことだ!
と捨て台詞として書いた。
そして、それが現実となった。
とりあえずこのあたりで、
締めなくては。
これでも8回書き直して、
できるだけ簡潔に書いたつもり。
だが、
どのくらい伝わってくれるだろう。
書力の無さが情けない。
そもそも、
日本のマスメディアはじめ、
さんざん日本の軍国主義化に、
血相変えて反対している、
ブログ等の論壇組も、
「反戦」政治家の面々も、
他国の内政干渉とばかりに、
見て見ぬ振りとは、
これまた如何なものかと。
逆に今の中共の怖さがよくわかる。
が、憤りが募る。
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日に日にミャンマーの状況は、
悪化の一途。
当たり障りないような、
報道の仕方で、
デモの事実のみを伝える、
日本の「おマスコミ」。
ミャンマー市民の、
真の生の声は一切報じない。
地べたの目線からの、
報道はいつになったら、
やるのやら。
何が女性差別だ!
人権がどうたらだ?
PCR検査をさっさとやれ!
今日も明日も朝から偉そうに、
ヘタレワイドショーがON AIR。
あゝ無力ナリ。