1969年生まれの私、
潮風太子が第2団塊世代特有の視点で書く
コッソリ系ブログです。
今年もまた、
この場をお借りして、
暑中お見舞申し上げます。
連日お暑うございます。
m(_ _)m
「良きに計らえ!」
この殿様の一言で結局、
なんでも可能にしてしまうのが、
我が国、古来からのお家芸。
東京オリンピック2020開幕の朝を、
どんな気持ちで皆さん、
迎えられたのでしょうか?
なんか他人事だと思えた人は、
多分お気楽で幸福な人たち。
「なんとかしたよ…」と、
クタクタな気分で、
ホッとした人たちは開幕まで特に、
ここ3週間「良きに計らえ」に、
振り回された多くの労働の民。
この位置関係を踏まえて、
ここ3週間ほどの出来事を、
地べたの目線にて。
ゴタゴタ続きでどうなることやらと、
思っていた東京オリンピックも、
「やっぱりやります!」と、
なってからは無謀なまでに、
超急ピッチで開催に向け、
ありとあらゆる分野の人たちが、
大なり小なりあれど、
奔走していたことを、
マスメディアはあまり報じない。
酔っ払いがコロナウィルスを
あちこちでまき散らすのだから、
酒を出す休業拒否店に対して、
酒を卸す業者は店との取引を停止せよ!
街の酔っ払いどもを
片っ端から駆逐せよ!
でなければ
オリンピック開催ができない。
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という殿の「良きに計らえ」の一声で、
家臣の西村康稔経済再生担当大臣は、
酒問屋に対して店に酒を卸すな。
また卸すような問屋と店がいたら、
融資先の公的金融機関も、
金を都合するな。
さらに「御上」にチクれ!と、
声も高々に意気軒昂の記者会見。
ところが、
「そうは問屋が卸さない」。
まず酒問屋が一斉に、
「いい加減にせえ!」
と怒ると、
その筋の法律に長けている、
常識的で賢いインテリな銀行員たちも、
すかさず「それ違法だよ」と、
バカを嗜めるような口調で、
すぐさま総ツッコミ。
誰がそんな話に乗るかバカ!と。
後追いでネット民やマスメディアも、
それに乗っかって、
正義の味方のフリを始めた。
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法律違反であることが
明らかになった途端、
すぐさま朝令暮改で「お取下げ」。
問屋にしろ銀行屋にしろ、
長年苦労して築き上げてきた、
業界の信頼関係をアホなお上に、
簡単に壊されては
たまったもんじゃない。
そんな商人の世界は甘くない。
どうやら、
この家臣の「お大臣」様は、
エリートの割に社会の
リアルな仕組みについては、
正しく理解しておられない
お方のようで、
それが民衆にバレてしまったか。
日本が法治国家で本当によかった。
法律という絶対的権力の前には、
さすがのセンセイ方もひれ伏す。
しかし、
この一件以降この国全体が、
ユルユルになってしまったことは、
ご覧の通り。
バブル方式とやらで、
外国からやってくる選手と、
関係者の皆さんを、
羽田空港から有明の選手村まで、
直通で無事送迎するバスもまた、
全国からかき集めてなんとか、
数は揃えた。
が、まるで徴兵制度。
都庁におっ取り刀で、
ワクチン接種にはせ参じた、
地方の野武士たちが、
見た「蜜」の状態(惨状)に、
さぞや呆れたことかと。
開幕まであと2週間を
切っているというのに、
この状況とは…
更にはタコ部屋のようなところで、
大会終了まで半ば軟禁とは、
ここもまたオリンピックの戦場ナリ。
他県ナンバーの観光バスと、
荷物を積んでいるであろう、
トラックが並走で湾岸線を
疾走している光景も、
こういう時ならでは。
が時として、
道を間違えたのだろうか?
高速道路直行便のはずの、
例のピンクのステッカーをつけた、
県外の観光バスが、
無関係の下道である、
晴海通りをノロノロ走って、
おっかなビックリの、
無茶な車線変更にも、
日本人特有のあ・うんの呼吸で、
環状2号線へと車線変更できるように、
バスに道を譲る多くの、
「常識的なドライバー」たちを見ると、
煽り運転と高齢者の殺人運転ばかりが、
クローズアップされる昨今にあって、
まだまだ日本も
捨てたもんじゃナイなと。
コンビニ配送車や、
宅配のトラックはじめ、
皆、営業やらで、
時間的には急いでいただろうに。
優しい日本人たちをみた。
そのすぐ後の沿道をみると、
この今回のオリンピック、
外国人ボランティアの人たちが、
意外と多いことに気づく。
この時点において、
東京オリンピック中止論が、
渦巻いていたせいで、
すっかりやる気をなくした、
日本人たちとは対照的。
彼ら「外国人ボランティア」の
頑張りはチキンと評価するべき。
どこのメディアが伝えていたか?
どうみてもアジア系外国人の、
ボランティアの女性が、
日本人の年寄りに
道案内をしている光景は、
微笑ましくも恥ずべき光景。
どっちがおもてなされているのやら。
開幕式のゴタゴタにも、
下で働く当事者たちは、
さぞかしウンザリだったろう。
最後の最後まで変更に次ぐ変更、
挙句の果てには担当者が次々と、
直前に辞任と。
しかし、これも興味深かった。
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当初はネット民がザワつく程度にしか、
思っていなかったのか、
黙れ愚民どもと、
軽く流すつもりでいた、
演出担当者の「1人」である
小山田圭吾の過去の虐待加害事件が、
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海外メディアで次々と、
いや「白人メディア中心」
といった方がいいか、
報道されると、
たちまち世界的反響となり、
挙げ句に開会式ボイコットなどと、
外圧がかかった途端、
これまた「良きに計らえ」で、
「小山田OUT!」で、
小山田圭吾をアッサリ斬首してみせた。
今だに自国民の意見より
白人崇拝主義ここにアリ!
ぶりもまた、
いかにも日本らしい。
とはいえ、
その下で働いている「演者」たちや、
周囲の関係者たちの困惑と、
「なんとかしなくては!」という、
焦りたるや想像だに難くない。
だいたい小山田圭吾なんて、
潮風太子世代の狭い範囲の人間しか、
知らんだろうと思うのだが、
恐らく彼に演出を依頼した側もまた、
潮風太子と同じ世代の連中なのだろう。
なんとはなしに察しはつく。
他にも適任者は大勢いただろうに。
そんなこんな、
スッタモンダありながらも、
結局は「良きに計らえ」
の殿様の声に応えて、
平民たちが力を合わせて、
仕事キッチリ頑張ったおかけで、
なんとか無事に、
オリンピック開幕まで、
こぎつけた。
開会式の昼に、
ブルーインパルスが東京の上空に、
五輪を描いた光景を、
直なりテレビなりで見て、
「なんとか間に合ったか」
と思った人たちが、
どのくらいいただろう。
しかし正直なハナシ、
ここまでが限界。
我々下々の者が、
行きあたりばったりの殿の、
「良きに計らえ」のご期待に、
沿えるレベルはこんなとこ。
これが目一杯。
ネット民や「知的文化人」たちから、
何と酷評されようと、
こういう状況でも、
結果を出さなきゃならなかった、
多くの無名の「労働者」たちの
気持ちなんぞ所詮、
秋の枯れ葉の如しとでも、
言いたいか。
開幕直前のバタバタしている脇で、
オリンピック開催反対デモ。
「なんにも責任負わないで、
好き勝手言えていいな」と、
横目で見ながら先を急ぐ、
多くの「働く人たち」。
反対だとか賛成とか、
言っていられない我々の、
そして多くの無言の声なんぞ、
誰もわかっちゃくれやしない。
そして、
そのもう一方で、
オリンピック開幕が近づくにつれ、
「大きな病院」の発熱外来専門の、
診察病棟の灯りが夜遅くまで、
つくようになり、
それに伴い駐車場で、
検査待ちと思しき車の台数も、
日に日に増えてきたことを、
どれだけの人たちが、
気づいていただろうか?
まるで太陽と月が同時に、
輝きを増し始めるような光景を、
この3週間ほど見てきた。
で、開幕して1週間が経過。
どうなったことか…
メダルラッシュで、
なんとか盛り上がってきた、
東京オリンピック2020..
メダルを獲得した、
日本人選手たちが皆、
くだらない「批判民」を気にして、
国民の皆さんというコトバを、
やたら多様している。
俺ら平民のコトまで、
いちいち気にするなと言いたい。
このオリンピックに、
直接的であれ間接的であれ、
係わるハメになった、
多くの無名労働者たちは、
賛成反対など意見も言わず、
黙々と己の仕事を、
このクソ暑い中を全うしてきた。
それが当たり前だから。
その結果、
対価として好ゲームの観戦と、
日本人メダリストの喜びの表情こそ、
無名労働者たちへのボーナスなのだ。
それだけで充分だ。
「とりあえずなんとかしたよ」の、
思いでテレビの画面を
観ているであろう多くの、
無名の労働者たちと、
その家族に幸あれ。
次回は文中でも少し触れましたが、
潮風太子がみる、
地べたの目線からの、
今回のコロナ禍について
一筆書かせていただきます。
それでは、
熱中症とコロナウイルスには、
くれぐれもご用心のほど。
また次回にて。
前回の続きということで。
今回はとんでもなく、
長い文章になってしまいました。
なのでテキトーに流し読みで、
お願い申し上げます。
m(_ _)m
本編前にチョイと補足説明を。
どうやら、
潮風太子世代からが、
いわゆる第2団塊世代の本格的、
ベビーブーマー群のようで、
この少し前の丙午の世代までが、
いわゆる反逆の世代という、
金八初期世代の校内暴力群にあたる。
よって潮風太子世代はちょうど
潮目の時期世代で、
象徴的な事象としては、
高校で進学校へ行く組
→上昇志向が強い非暴力派の
シラケ世代。
(前世代を子バカにしているのが特徴)
※この進化系がひろゆき氏やホリエモン。
高校で普通以下~バカ学校へ行く組
→旧型の先輩絶対主義信者群。
(縦社会式部活生活が長く
そういう思考しかできない組)
※敬語にこだわるのが特徴。
反逆の世代のほとんどはこのタイプ。
この2つのタイプが半々に、
なってきた世代。
こういう位置関係であることを、
まず念頭に、
おいていただいてから、
本題へ。
散々書いてきたものの、
一応、潮風太子は後者の方。
念のため加筆。
「ソロソロ上に上がらないか?」
と社の「偉い人」から言われた、
潮風太子。
とうとう肩叩き(退場)か?
いやいや栄転のチャンス?
はたまた悪魔の囁きか、
単なる冷やかしか?
互いに腹の探り合い(笑)
ただ即業務命令ではナイようで、
要するに打診。
前回にも書いたとおり、
落ちこぼれジジイ社員である、
私メにニワカ指導者につづき、
今度は管理職へのオファーとな?
もう今の好き勝手のびのびやれる、
現在のポジションで充分。
むしろ長年かけて、
ようやく得た既得権を、
そう簡単に手放す気などナイ!
これがホンネ。
どういう風の吹き回しかいな?
と思っていたら、
人伝に聞くところ、
こういうコトらしい。
以前書いた初弟子が、
その後、
すこぶる優秀で連日のように、
大変なお褒めをいただいていると。
次の弟子組も、
なかなかのデキとの評判らしく、
コレ師匠である私メが、
指導者として意外な才能を、
ここに来て開花させたようだ…
という勝手な評価かららしい。
正直に書く。
弟子が優秀だと評されるのは、
大変に嬉しいハナシながら、
あくまでも、
それは本人の実力。
あえて書くなら
潮風太子的には、
単なるビギナーズラック。
とでも書くか。
私メの力ではないことは、
謙遜でもなんでもない。
間違い、勘違い、
買い被りにもほどがある。
むしろ、
ありがた迷惑なハナシだ。
日本人、
特に潮風太子より上の世代は、
こういうエセ美談が好きだ。
優秀な選手の裏に、
名コーチあり的なヤツだが、
それは違うと、
ハッキリ言いたい。
断じてそんなことはナイ!
そういう馬鹿げた思考が、
この国をここまでダメにしてきた。
本気でそう考える。
今から20年ほど前か、
日本の多くの企業でISO取得が、
一大ブームとなったことがあった。
これより10年ほど前には、
QC活動というのが流行り、
これは社内での作業の改善と、
効率化が主なる目的のモノで、
だいたいどこの会社でも、
年に一回ほど「QC大会」なる、
発表会的な一大イベントが開催され、
優秀な発表をした職場には、
社長賞的な金一封が贈られるという、
いかにもバブル的なおめでたい、
行事があったもの。
しかし、このQC祭りも、
バブル景気崩壊後、
ほとんどの日本の企業という企業が、
皮肉なことにQCの真骨頂、
「改善」と「合理化」を、
人員を整理する方向へと活用し、
結果、社内の改善と効率化を
推し進めると大量のリストラ、
職場や工場、
営業所の統廃合などという、
皆が不幸になるというオチに。
まさに「あとの祭り」というヤツ。
それから約7,8年が経過して、
ようやくひと段落したころ、
再び思い出したように、
今度はISO取得騒動。
QCとの違いはISOは世界標準という、
単なる社内のローカル基準標準化から、
世界的レベルの批准という、
公的スキルの統一化。
ココが決定的に違う点で、
ISOについては以前書いたので、
ISOについての詳細は割愛するとして、
このISO騒動、
要は作業の文章化というのが、
メインのミッションとなるのだが、
QCでは単に箇条書きで淡々と、
作業工程を書くだけでOKだったが、
このISOにおいては、
こと細かく作業手順、
コツまで文章化しろ!
というのだから旧態依然としていた、
職人世界の「現場」では、
当然困惑という事態に。
この時代、
潮風太子はまだ若造なので、
「親方」(上司)から
連日怒鳴られながら、
仕事するのが当たり前の頃。
いや当時の
「バカ組」(別名負け組)
の若手は皆そう。
それも、
そのほとんどは理不尽な暴力ばかりで、
蹴りを食らったのも、
一度や二度じゃない。
それでも「すいません」と謝る。
今なら
超パワハラもいいところだろうが、
この時代はどこも似たようなもので、
直接暴力もさることながら、
言葉の暴力というのは日常茶飯事、
当たり前。
本当にイカレた時代だった。
そんな状況だったので、
当然のことながら離職者も
後を絶たずで、
せっかく入社したのに、
理不尽な「暴力」で退社に追い込まれ、
脱落していった仲間たちを、
何人も見てきた。
「代わりはいくらでもいる」と、
「能書き垂れるな身体で覚えろ」
が彼ら暴力装置の口癖。
ただ、もうその頃すでに、
先の少子化と超高齢化が、
深刻な問題になるであろうこと、
薄々、
皆気づいていたが、
一応に知らないフリを通していた。
といういう状況。
とはいえ、
このまま行けば確実に、
観念論的な技術の継承では、
ショートするのはミエミエ。
そこで「国際標準のマニュアル」、
とやらが技術の継承になると、
考えられるようになったのは、
ある意味必然的なことで、
来るべくして来た時代の変化。
そういうカンジだった。
「だいたいこんなカンジ」
「悔しかったら仕事を覚えろ!
仕事は見て盗め!」
連日、業種に関係なく、
こんなセリフが日本国中、
あちこちで聞かれたものだが、
最近はどうだろう?
ところがこのISO騒動。
このあと意外な世代交代劇を、
国内あちこちで、
生み出すこととなる。
「マニュアル至上主義」の台頭。
第2団塊世代あたりから始まった、
デジタル世代の台頭は、
クソジジイどもを黙らせるには、
完璧なマニュアルの作成が、
一番手っ取り早い方法だと、
同世代の輩どもたちが、
密かに気づき始めた時から、
始まる。
完全なる「マニュアル」の完成こそが、
己を守る「武器」となり、
「生命線」となり、
これからの最強の必須アイテムだと、
盲信していくことになる。
そう旧式世代の「彼ら」と、
対等に対峙できるのは、
「完璧な能書き」と結果が、
最も有効な攻撃方法。
そう考えるに至ったから。
会社側がISOを提唱し始めたのをみて、
多くの第2団塊世代以降の面々、
特に野心のある連中は、
これ世代交代の
絶好のチャンスとみて、
どこの業種、会社、職場であれ、
「マニュアルつくり」に、
精を出すようになったもの。
これが後に、
社会を動かす側と社畜になる側の、
明暗を分ける分水嶺となったか。
今にして思えば。
さらに追い打ちをかけるように、
「東京オリンピックをやろう!」
と言い出したあの、
石原慎太郎都知事が当時発した、
「ISOを取得していない企業は、
東京都の入札から外す」
発言以降、
急激にこれからはISO、ISO!
と学者やら、
経済評論家やら、
著名経営者たちが、
アホみたいに言い出すようになると、
これまたアッとあう間に、
都内中小企業はおろか、
日本国中がISOで、
盛り上がることとなり、
やがて会社側が本格的に、
ISO9001取得と言い出して、
現場に「レポート」を即提出するよう、
親方連中に業務命令を
出すようになると、
ワープロも使えない先輩連中は、
当然のことながら若手に丸投げ。
かくして潮風太子も、
ご多分に漏れず、
その「命令」を食らうことに。
ところが「当社」においては、
所詮バカ社員の潮風太子ほか、
同世代の面々は、
先輩の一語一句を書き留め、
文章化するなんぞ、
面倒くさいにもほどがある。
遊びたい盛り。
サービス残業の宿題なんぞ、
クソくらえとなり、
そこでイラストを多用し、
文章を簡潔にした、
「マニュアル」を
作ってみることにした。
普段は昼行燈の潮風太子が、
珍しく張り切って音頭をとって、
若手総出で作成してみると、
コレが意外や意外。
わかりやすいと皆に好評となり、
結果、現場会議で即採用となる。
が達成感もそこまでで、
いざISO取得というレベルで、
会社側に提出されると、
「これはバカが読むための
マニュアルだ」
と会社会議の席で幹部連中から、
一笑に付されたと、
会議から戻ってきた親方から、
全面やり直しを半ば怒りで、
命じられることに・・・
「はて?」どういうことかいな?と、
疑問に思っていたら、
このISO取得に関して、
どうもコーチ役として、
経営コンサルタントとやらが、
いっちょ嚙みしているとのこと。
すべて文章化しなければ、
OKが出せないらしい。
「はぁ?」と思ったのも束の間、
会社の上層部から直々に、
「潮風くんも
ISO取得グループに参加して」
とワケのわからん業務命令。
そこで以前にも書いた、
所詮、経営コンサルタントの
金儲けのための
一大イベントじゃねぇか!
のアノ件となる。
結局のところ、
怪しげな経営コンサルタントの、
指示の通り、
ポイントを押さえながらの、
長々した文書だらけの、
高額な「マニュアル」とやらが、
9001.14001と作られ、
「ウチにもありますISO」となった。
「ISOはじめました」である。
要は結果的として、
経営コンサルタントを通じて、
「金」で買ったということに。
が、そんなモノが、
倉庫の肥やしになるのに、
時間はかからなかった。
それでどうなったか?
ISOはチョイチョイ、
チェックが入るので、
その都度「ちゃんとやってます」。
と毎回同じものを提出するものの、
実際の現場では、
へたくそイラストの、
「バカでもわかるマニュアル」が、
重宝される結果に・・・
しかし、
それからその後は、
厳しい指導ができない。
褒めて伸ばす指導もできない。
そもそも仕事に対して意識が、
テキトーすぎる潮風太子は、
存在感の薄さも相まって、
長年、マイペースな
もぐら社員生活を送ることになる(笑)
いや、それは極めて幸運なことだった。
が、実は問題はそこから。
あれから20数年が経過した頃、
現在は違う職場の潮風太子に、
以前の職場の仲間から、
「最近は派遣が多くなって、
マニュアルの徹底が勘違いされている」
とのハナシ。
聞けば、
「あの頃は上の連中を
ギャフンと言わせるために、
俺らが作った革命的アイテムだったが、
今ではミスの言い訳の
物的証拠となる逆パワハラツールに、
変容しつつある」とのこと。
「これだけやればいいのでは?」
「JIS規格では実際には、
ここまでOKじゃないですか」と、
今や「マニュアル」は、
技術力アップのための、
スキルアップの手段というより、
限界点の基準設定の証拠に、
成り下がってしまったという
コトらしい。
これでは技術力アップ、
スキル向上など到底望めなくなる。
要するに、
なまじ公式マニュアルとやらを、
作成してしまった故に、
そこから脱却できなくなるという
事態に陥ってしまっている。
ということ。
これはどこの業界でも、
最近ある問題だそうな。
よって現在多くの「現場」で、
「♪今以上、それ以上~」
ってな思考には、
到底なりえない状況に、
なってきているというから、
なんとも皮肉なハナシだ。
これは
現在の潮風太子の職場でも、
そういう問題があって、
そこで指導法の問題ということに、
最近になって至ったのか?
逆転の発想とやらで、
私メのようなダメ社員に、
会社上層部の誰かは知らぬが、
ヤケクソな白羽の矢を立てた。
こういう構図となる。
思い当たるフシはある。
ここ10年ほどか、
潮風太子に
「聞きに来た」者に対して、
指導には今2つのパターンがあって、
一つは昔ながらの
怒鳴りながら指導する、
スパルタ式。
もう一つは最近のトレンドである、
褒めて育てるというヤツの2つ。
俺としてはスパルタ式には、
常に批判的な立場をとるけれども、
実際には、このやり方が、
一番手っ取り早くて確実で、
伸びしろも大きい・・・
けども、
ちゃんと育つ確率の低さと、
このやり方で覚えたヤツは、
ほぼ全員が人間的に、
間違った方向へいくヤツがほとんど。
だから、このやり方には、
否定的な立場を取ってる。
だから俺はやらないし、
そもそも出来ない(笑)
けれどもその逆、
褒めて育てる考え方には、
子育てならいざしらず、
いざ「プロを育てる」という、
指導法においては全面的に否定。
このやり方でキチンと育つ確率は、
今まで見てきた中では1%未満。
とにかく、
すぐできた気になるものの、
ちょっと壁にぶち当たると、
せっかくの有望株なのに、
「オレ向いてないんで」と、
あっさり辞めていく連中の多いこと。
その後、
そういう連中がどうなったか、
と一応、確認してみると、
これまた殆どのケースで、
その後も職を転々とするように
なってしまう傾向にある。
本人やその家族のことも考えると、
このやり方にも否定的に
ならざるを得ない。
やはり厳しさも必要。
ということになる。
だから俺はルールを覚えてくれ、
という教え方をしているんで・・・
人に迷惑をかけない。
皆が気分よく仕事ができるように、
するには、
どういう準備をしたらよいか・・・
ここにこだわる教え方をするんで。
というハナシから始めて、
答えてきた経緯がある。
普遍的絶対ルールと、
ローカルルールというのが、
どこの職場にも存在する。
なので潮風太子は、
まず「ルール」を先に教えて、
では、どうすればよいか?
を自分で考えさせる。
となると、
何がわからないかが早い段階で、
わかるので質問も実践的かつ、
具体的な内容になる、
当然、人間関係(悪口)含めて。
よって基本は教えない。
基本は入社直後に、
「初等教育専門職」にやってもらう。
その基本についての、
マニュアルを、
例の「へたくそイラスト形式」で、
作って渡し、
「これだけはマスターさせてから、
俺のところによこすなら、
面倒見るよ」というハナシで、
指導役を引き受けた
経緯だったこと、
ここを前回は書かなかったので、
補足説明として追加。
それが今回たまたま、
本人らの素質もあって、
ハマったということ。
なのに、
「潮風さん!これ使えますね!」
「指導者のマニュアルつくりましょう!」
と言ってきやがった。
だいたい指導する側が、
マニュアルに縛られてどうする?
一体何のためのキャリアよ?
マニュアルに頼るな!
どうも物事の本質を、
わかっていないヤツが、
最近多すぎて困る。
こんな状況では、
この国の未来は、
かなり暗いと思う・・・
とてつもない長文に、
お付き合いいただき、
誠にありがとうございました。
m(__)m
ではまた次回にて。
別のネタを・・・
夏の甲子園の予選が始まる。
と思ったら連日の大雨。
予選の予定は無事消化できるのか?
今年の甲子園どうなることやら。
ただ確実にやることは決定済み。
さすがの朝日新聞社も、
コレがあるから、
いつものように威勢よく、
政府批判を兼ねて、
オリンピック開催断固反対!
とか言えないと、
巷ではもっぱらヒソヒソ話。
オリンピック中止に追い込んで、
甲子園開催とはさすがにマズい。
そんな中、
東海大相模野球部監督の
門馬敬治監督が今夏限りで退任。

とのニュースに目が留まった。
門馬監督(51)ということは、
私、潮風太子と同じ、
昭和44年生まれとな。
(念の為Wikipediaで確認)
そういえば、
これまた西の大監督、
大阪桐蔭野球部監督の、
西谷浩一監督も同い年。
今や日本高校野球界、
東西2大重鎮監督が、
潮風太子と同い年とは…
それに引き換え私メときたら。
風格ゼロ。
威厳ゼロ。
大成感皆無のマイナス100。
ただ存在感の薄さだけは特筆級。
飄々とのらりくらり、
派閥に属するでもなく、
仕事はほぼ二の次、
自己都合最優先。
典型的ダメ社員ですね。
と言われても、
仰る通りです。
としか(;^_^
こういう奴が会社組織では、
一番質が悪い。
が、
なんとか慢性的人不足もあって、
ここまで生き残ることができた。
運としか言いようがナイのは、
素直に認めよう。
しかし、
ここで少しばかり、
そんなダメ社員が、
どうしてここまで生き残れたか、
改めて自己検証してみると、
勤め人に必要な絶対的条件。
・挨拶力
・準備力
・謝罪力
コレをどの職場においても、
この3点だけは常に意識して、
守ってきたことかなと。
これが一つでも欠けていると、
確実に命取りとなる。
と最近、
新人指導の場で、
こういう話をするようになった。
すると、
「そんな三拍子揃ってる人なんか、
いませんて」と、
同じ返答をされる。
とこれまた毎回、
「これ幼児に話す内容と同じ」
と同じ返しをするハメに。
「朝は元気に自分から挨拶!」
「準備は自分でやる!」
「忘れ物しない」
「言われる前にやる!」
「悪いことをしたらすぐ、
ごめんなさい!」
「相手の気持ちを考える」
その言い方を変えただけ。
と説く。
「子供にできることが、
4大出た奴に理解できない…
俺はそれが理解出来ねんだよなぁ」
と「テープレコーダー式」に、
返すのにもソロソロ飽きた。
(といってもまだ2回)
昨今、役所や企業、学校などで、
不祥事や大問題が発生すると、
必ずリスクマネージメントがどう、
などとやたら言う傾向にあるが、
リスクマネージメント云々以前に、
社会全体として、
この当たり前の感覚さえ、
ちゃんと持っているかどうか?
疑わしい輩が多くなってきた。
そこが根本的な問題なのだが、
どうもそこすら解っていない、
オトナが最近多くなった気がする。
なんでまた、
高校野球の監督のハナシから
入ったかというと、
我々世代の「指導法」といえば、
それこそスパルタ式が主流。
その「王道」の流れを
汲んでいるのが、
門間監督や西谷監督、
といえなくないか。
が恐らく、
この「王道派」のシステム継承者も、
彼らが最後の世代となるだろう。
思うに潮風太子世代が、
このターニングポイント世代に
あたるからだ。
どういう事かというと、
私、潮風太子はアンチスパルタ派。
いや、
自分で言うのもなんだが、
途中で変節した変節漢。
といった方がいいか。
そう、
この世代は思考が、
結構二分していて、
皮肉なことに、
「結果」を残してきたのは、
むしろスパルタ支持派。
というのが現実。
アンチスパルタ派の殆どは、
屁理屈大好きの偏屈者ばかり(笑)
よって、どちらが主流派かは、
書かずもかな。
これは高校野球を見れば、
一目瞭然。
昭和から平成にかけ、
学校型スポーツ(一部文化系も)は、
ほぼこのやり方が主流だった。
ここまでは。
それがPL学園が象徴するように、
体罰至上主義が行き着くと、
部員同士の暴力沙汰から、
不祥事が続き結果として、
連続出場辞退を招き、
そのうち「優良部員」が、
集まるどころか、
野球部員そのものが、
集まらない状態となり、
野球部自体が瓦解してしまう事態に。
同じように、
こういう学校があちこちで、
悪い意味で脚光を浴び始め。
その結果、
生き残った学校が「甲子園常連校」、
いやプロ野球選手養成校という
形となって、
「プロ養成校」だけに、
優良選手が集中した結果、
皮肉なことに、
少子化傾向ということもあり、
ほとんどの高校の野球部が、
勝ち負けできるレベルの、
「野球部」でなくなった。
公立高校野球部の現在の惨状は、
我々世代からすると、
考えられない有様。
球拾い3年なんてハナシは、
今や真偽疑わしい、
フィクションの領域だ。
このままいくと、
数校のプロ選手養成校、
だけが残り、
ゆくゆくはNPBのMLBファーム化、
と現場では懸念とも揶揄ともいえる、
悲観的な声が、
近年聞かれるようになった。
これは少年球界も同じ。
結果として、
厳格な指導者のもとでは、
「優秀な選手が育ち」
のびのび型指導者の下では、
甲子園はおろか、
いわゆる一流プロ野球選手が育たない、
というコトになってしまう。
現在活躍している野球選手の経歴を、
選手名鑑などでみると、
それが顕著。
よって結果からみると、
門間・西谷式が大正解!
となる。
ただこの門間・西谷式、
ただ単にスパルタ式だから、
結果が出せたわけではナイこと。
ここに注目しなければならない。
これは野球に限らず、
現在の日本社会においても、
こういう傾向が見てとれる。
そこで生き残れたスパルタ式と、
淘汰されゆくスパルタ式、
逆に失敗したアンチスパルタ式と、
そんな中でも進化発展している、
アンチスパルタ式の違い。
ここを潮風太子なりに検証してみたい。
キーワードはマニュアル問題。
そう思っている。
アンチスパルタ派の必須アイテム、
「マニュアル」。
これについて自省を込めて、
アンチスパルタ派のハシリとして、
このマニュアル至上主義がもたらした、
現在の弊害と功罪について、
若い人向けにも、
これまでの流れから、
書き残しておきたい。
ということで今回はここまで。
前フリ長くなりましたが、
次回にて本編。
ではまた次回にて。
近々。。。