入居してからかれこれ2ケ月。
今年の夏以降に学んだことを書き留めます。
・施設に入居するには要介護認定を受けることが必須。
申請から認定まで1ケ月半かかった。
・要介護認定を受けるためには介護保険証が必要。
父親は「今まで何十年ずっと使わなかったから」と捨てていた。
・要介護認定を受けるためには申請日の2ケ月前以降にかかりつけ医に行ってなければいけない。
父親は6ケ月以上行ってなかった。
かかりつけ医の先生に要介護認定を受けますと伝えて了解を取る必要あり。
それと別に施設に提出する診療状況提供書を書いてもらう必要あり。3万円かかった。
・入居するとき持って行く服やタオルに名前を書く。
みんなのものをまとめて洗濯したあと持ち主に戻さなきゃいけないから。
・施設内はスリッパ厳禁。
すべってすっころぶから。バリッと引っぱがすスニーカー必須。
・ナイフカッターハサミ持ち込み不可。
入居日に背負って行ったリュックにカッター3本と果物ナイフ1本ドライバー1本所持。
「ドライバーは換気扇掃除するのに要るだろう」
「ナイフはキィウィ食べるとき使うだろ」
とか言ってた。
そのほかにカフスボタン、蝶ネクタイ、サスペンダーもリュックから出てきた。
礼服もワイシャツもネクタイも自分で捨てちゃってるのに。
・陶磁器の湯呑み厳禁。
歯磨きしてるときに取り落とすと洗面台が割れてしまう。
鮨屋の湯呑み1個マグカップ2個と抹茶茶碗を持ちこんでた。
家で抹茶なんか飲んだことないじゃん。
・毎月の費用の自動引き落としに銀行届出印が必要。
今月現在2回申請書の印相違。銀行届出印の候補は全部で5個。
今の通帳は、見ても届出印がどれだかわからない。
・座椅子不可。
入居当日、座椅子から立ち上がるときよろけて尻もちをついた。
翌日椅子を背負って持って行き、座椅子を背負って父の家へ持ち帰った。片道徒歩40分。
こんなん背負ってバスには乗れない。
おおむかしに買ったフレームザックが役立って驚いた。
机は1週間後にこれもまた背負って持って行った。
・テレビ用のイヤホン必須。
テレビのボリュームが93ということもあった。
「うるさいんだよこのイヤホン。ここに置いて聴いてるんだ」
ボリューム93だと置いてても音がやかましい。
・家の中で捨てられては困るものを隠さなくてはいけない。
父親は入居前日まで家中のものをかたっぱしから捨てていた。
食器や鍋釜や礼服とかは別にかまわないけど、健康保険証や生命保険証書や
クレジットカードや年賀状は捨てられると困る。
実際介護保険証は捨てられていたし、ひょっとすると銀行届出印も捨てられたかもしれない。
・入居金を振り込むために銀行の窓口へ行くと、ひとまずオレオレ詐欺に引っかかった爺扱いされる。