ピーマンを炒めてみた。
軽くサッとシャキッと。
食ってみた。
生じゃん。
浴室の洗い場の風呂椅子をどけたら、床がみっしり水垢色だ。
うっかりその上を歩いたら滑って転ぶ。
ずっとそのあたりは足の踏み場としては使ってなかったので助かったが。
「こっれ、やっべえよ」
「え、やばいの?痛んでんのこれ、食っちゃいかん?」
「ちげーよ」
「え? チゲ鍋?」
「はぁ?」
「・・・・・・」
黙る・聞き流す・無反応で生きるしかないか。
なんだ、この新聞の上にある袋は?
ゴミ袋じゃん。
バナナの皮やジャガイモの皮、茶殻やカイワレのスポンジが透けて見える。
口を結んでここに置いて忘れて捨てなかったのか。
これは先週の木曜の分だな。今朝はちゃんと捨てに行ったから。
「ポイントカードはお持ちですか」
「あ、あります、あります。はい」
「このカード、きのくにやさんのカードですね」
「へ」
「さんせいどうのカードは、こちらのようなカードです」