玄関のカレンダーが1月のままだった。
今日いきなり11月に変えた。
でもなんだか違和感がある。
よく見たら去年のだった。
玄関ドアがあまりにドロドロ泥汚れなので、ポリメイトで
拭こうと思った。
ティッシュ3枚重ねて、指先でグイとひと拭きしたら、郵便物投入口の出っ張りに
中指薬指をいきなりぶつけた。
しびれた。
久々の突き指感だ。
ドア拭きはひと拭きでおしまい。
たて3センチ横15センチくらいの妙にツヤツヤの部分が1ケ所残った。
けっこう目立つ。
昼飯と晩飯を買って帰ってきたら1階の玄関ホールに宅急便屋さんがいて、
部屋番号を押している。
仕事が終わるまで待っていたら、管理室の人に声かけられる。
「何の御用?」
「住人です」
「宅急便の後ろについてオートロックいっしょに入り込もうというんではないですね」
「7階の住人です」
平日の昼間、迷彩柄のシャツで膝と尻にバッテンの補修テープを貼ったカーゴパンツの
おっさんが玄関ホールで宅急便の配達の後ろに待ってたら、やはり怪しいか。
5年ぶりに出したスニーカーを履いて1階の集合ポストへ
新聞を取りに行く。
7階から1階まで階段を降りたら、靴底がすっかり無くなって
足袋のようになった。
ウレタンの靴底が朽ち果てていたのだった。
7階まで新聞を手に階段を上る。
白い靴底のかけらが、ちぎったパンのようにずっと落ちている。
ちぎったパンをたどって無事自分の部屋に戻ることができましたとさ。
今日の天気のことをきかれて、
「また10時頃からスカッと晴れるんじゃないですか」
とか昨日適当なことを言ってしまったが、全く外れた。
適当ついでに「山沿いは雪降るんでは?」とか、本当に適当なことを言ったもんだ。
なんか、カバンの中が焼き肉のたれ臭い。
昨日スーパーで買って袋がもらえなかったのでカバンに入れたイベリコ豚弁当か?
帰宅途中、スーパーでイベリコ豚弁当を買い、コンビニに寄って、
本を受け取る。
コンビニを出てふと気が付く。
イベリコ豚弁当が無い。
コンビニに戻ってレジでたずねたが、無い。
スーパーに戻ってたずねたが、こっちにも無い。
いいか晩飯無しで、チョコでも食っておこうと家へ帰って
カバンを開けたら弁当が出てきた。
そうだった。袋もらえなかったんで、カバンに入れたんだった、弁当。
ひと月ぶりに卵を4個買った。
2個でスクランブルエッグを作り、トースターから出したパンに載せる。
載せているうちにトーストを持った左手が熱さを我慢できなくなって、
なんとかしようとしたのだが、なんともならなかった。
パンの上に山盛りにしたスクランブルエッグは全て床に落ち、パンは流しに落ちた。
赤くなった左手の手のひらを冷やすのに水を出したらパンは水浸しになった。
落ちたスクランブルエッグを捨て、ウエットティッシュで床を拭いたら、
案の定デロデロ真っ黒ホコリだらけで、なんだか虫の死骸まで付いていた。
3秒ルールなんてとてもじゃないが適用できんことを再確認した。
「はんざわ」も「あま」も「いまでしょ」も「CS」も
知ってるのがあたりまえ知らない人はいないという前提で
話しかけられるのが近頃つらい。
土下座がどうしたとかものまねしてるらしいんだけど、ポカンとしていると、
「食いついて来ねえな」とか言われてしまう。
食いつくもなにも、何のことかわからんのだよ。
「知らない」と言うと「そんなはずはない」とか返されるし。
本人が「わからん」と言ってるんだから。