筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』22帖 玉鬘(たまかずら) 玉鬘、九州を離れ六条院へ

2024年09月08日 | xx源氏物語

『源氏物語』22帖 玉鬘(たまかずら)
玉鬘、九州を離れ六条院へ
光源氏35歳 太政大臣時代
玉鬘21歳/紫の上27歳

[玉鬘、筑紫へ下った]
夕顔の遺児玉鬘は、3歳の時、乳母(太宰少弐の妻)たちとともに筑紫(九州)へ下ります。
それから17年経ち、玉鬘は美しく成長しました。
肥後国に勢力を誇った大夫監から無理に求婚されたので、乳母は長男と相談し、玉鬘を連れて急ぎ上京します。

[玉鬘、源氏に引き取られる]
京についたものの頼るあてもないまま玉鬘たちは長谷の観音に参籠した。
そこで偶然に、かつて夕顔の侍女であった右近(今は紫の上に仕えている)と会います。その縁から玉鬘光源氏に引き取られ、六条院の夏の御殿の西の対に住むことになります。


巻名は光源氏が詠んだ和歌にちなむ。
「恋ひわたる身はそれなれど玉かづら
          いかなる筋を尋ね来つらむ」

※写真は、「八重山吹(やえやまぶき)」/無料(フリー)写真素材を使用

花の持つ特徴から、玉鬘(たまかずら)は、八重山吹に霞がかかっり夕焼けの残照に映えるようだと表現されています。

右近から「光源氏の大臣が自分の事のように、心配して探している」と知らされ、夕顔が亡くなった時のいきさつを聞いた乳母一家は驚く。


【源氏物語22帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

玉鬘(たまかずら)
頭中将と夕霧の娘。光源氏の養女となる。
源氏が放った蛍の光により、蛍兵部卿宮が玉鬘の姿を見るシーンがある。
光源氏も玉鬘を恋慕するが、最終的には強引な形で髭黒大将の妻となる。

夕顔(ゆうがお)
頭中将の元恋人であり、玉鬘の母親
なよなよと儚く可愛らしい印象の女性。頭中将の正妻からの嫉妬を恐れ、隠れて住んでいたところ、興味を持って近づいてきた光源氏と恋に落ちる。六条御息所の生霊にとりつかれ、命を落とす。

頭中将(とうのちゅうじょう)
左大臣家の息子であり、光源氏のいとこ。葵の上の兄である。光源氏にとっては親友であり、恋のライバルでもある。
夕顔との間に娘(玉鬘)をもうける。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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●『源氏物語』21帖 少女(おとめ) 夕霧が大学へ、そして六条院が完成

2024年09月01日 | xx源氏物語

『源氏物語』21帖 少女(おとめ)
夕霧が大学へ、そして六条院が完成
光源氏33歳-35歳 太政大臣時代
夕霧12~14歳/雲井雁14~16歳/冷泉帝15~17歳
秋好中宮(斎宮女御)24~26歳/紫上25~27歳

[夕霧の教育]
翌年、夕霧は12歳で元服した。
光源氏夕霧を六位にとどめ、大学寮に入れてきびしく教育することにした。そのころ、斎宮女御(源氏の養女)は中宮(秋好中宮)、光源氏太政大臣、右大将(もとの頭中将)は内大臣に昇進しました。


巻名は光源氏と夕霧の歌による。
をとめごも神さびぬらし天つ袖ふるき世の友よはひ経ぬれば」
「日かげにもしるかりけめやをとめごがあまの羽袖にかけし心は」

   
※上の写真は、「平安時代の衣装・女の子」/無料(フリー)写真素材を使用

少女は、「乙女」と表記されることもあります。
源氏物語では五節舞を舞う舞姫たちのことを指しています。


[夕霧と雲井雁の恋]
祖母大宮のもとで養育されていた夕霧雲井雁(内大臣の娘)は、いつしか相思の仲となっていた。
しかし内大臣は雲井雁を東宮妃へと望んでいたので、雲井雁を自邸へと引き取り、2人の仲を引き裂いた。一方、光源氏夕霧花散里にあずけた。

[夕霧、進士に及第]
翌春、夕霧は進士に及第し、秋には五位・侍従となった。
 進士(しんし)とは、律令制において式部省が行った秀才・明経に次ぐ第三の官吏登用試験。

[六条院の造営]
そのころ、光源氏は六条御息所の旧邸を修理して、六条院の造営にかかり、翌年8月落成した。
六条院には4つの町があり、光源氏紫の上は春、花散里は夏、秋好中宮は秋の景色を配した御殿に染み、少し遅れて明石の君が冬の景色の御殿に移り住んだ。

※六条院は、252m四方で総面積63,500㎡の巨大な邸宅
 東京ドーム は、広さ46,755㎡ですので、約1.35倍の広さ


【源氏物語21帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫」と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

明石の姫君(あかしのひめぎみ)
光源氏と明石の君の娘。
紫の上に引き取られて養育される。東宮妃として入内し、四男一女を出産する。
夫の東宮が天皇として即位し、中宮となる。

女三の宮(おんなさんのみや)
21帖の時代では、六条院にいない。六条院の住人となるのは、光源氏と結婚してからである。

第二部の重要人物。朱雀院の内親王。藤壺の中宮の姪であり、紫の上のいとこ。
光源氏の正妻として降嫁するが、子どもっぽく頼りない性格で源氏をガッカリさせる。
柏木と不倫関係になり、息子・薫を出産。源氏の冷たい態度と罪の意識に耐えられず出家する。

花散里(はなちるさと)
桐壺帝の妃である麗景殿の女御の妹にあたる姫君。
容貌は美しくないが、慎ましく静かな人。長く訪れなくても恨みごとを言わない。
光源氏からは大切にされ、六条院の夏の御殿に住まわせてもらえる。
夕霧と玉鬘の母代わり

夕霧(ゆうぎり)
光源氏と葵の上の息子。
イケメンだが、真面目で恋愛下手である。雲居の雁と妾の藤典侍だけしか
妻がいなかったが、柏木の没後、未亡人の落葉の宮に惹かれ、妻とする。

玉鬘(たまかずら)
六条院の住人になるのは、22帖以降。
頭中将と夕霧の娘。光源氏の養女となる。
源氏が放った蛍の光により、蛍兵部卿宮が玉鬘の姿を見るシーンがある。
光源氏も玉鬘を恋慕するが、最終的には強引な形で髭黒大将の妻となる。

秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)
前の東宮(桐壺帝の弟)と六条御息所の娘。冷泉帝のもとに入内し、中宮となる。
光源氏は秋好中宮に興味は持っていたが、かつての恋人の娘なので遠慮し、後見役に徹した。

明石の君(あかしのきみ)
光源氏が須磨・明石に退去していた際に出逢った明石入道の娘。
源氏が帰京してのち明石の姫君を出産する。真面目でプライドが高い。

内大臣(頭中将)
左大臣家の息子であり、光源氏のいとこ。葵の上の兄である。光源氏にとっては親友であり、恋のライバルでもある。
夕顔との間に娘(玉鬘)をもうける。

雲居の雁(くもいのかり)
21帖の時代では、両方の親から引き裂かれます。
頭中将の娘であり、夕霧の正室。
夕霧とは幼馴染で、二人とも大宮に育てられた。子だくさんであった。
夕霧が落葉の宮に心を寄せるようになった際には嫉妬するシーンが描かれている。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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●『源氏物語』20帖 朝顔(あさがお) 朝顔の姫宮への恋慕と拒絶

2024年08月25日 | xx源氏物語

『源氏物語』20帖 朝顔(あさがお)
朝顔の姫宮への恋慕と拒絶
光源氏32歳秋-冬 内大臣時代
朝顔斎院?歳/紫の上24歳

[光源氏、朝顔(前斎院)を訪れる]
朝顔斎院は、父式部卿宮の喪に服して斎院を下り、桃園宮に帰ります。
以前から朝顔に関心のあった光源氏は桃園宮を訪れたが、朝顔は会おうとしません。光源氏朝顔に対し熱心に恋文を贈ります。


巻名は光源氏と朝顔の歌による。
「見しおりのつゆわすられぬ朝顔の花のさかりは過ぎやしぬらん」
「秋はてて霧のまがきにむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔

※写真は、「青い朝顔」/無料(フリー)写真素材を使用


[光源氏の夢に藤壺が現れる]
紫の上は光源氏の朝顔に対する求愛の噂を聞いて悲嘆にくれます。
ある雪の夜、童たちに雪転がしをさせて楽しみながら、光源氏は紫の上をなだめるつもりなのか、これまで出会った女性達のことを振り返り「どの人も素晴らしく、多くの人を傷付けた」などと語るのでした。
その夜、亡き藤壺の宮が源氏の夢に現れ、ふたりの過ちが知られてしまったことを恨んでいると告げます。源氏は密かに藤壺の宮の供養を行い、来世こそ、ともに生きたいと願うしかありませんでした。


【源氏物語20帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

朝顔の姫君(あさがおのひめぎみ)
桃園式部卿宮の娘であり、斎院である。光源氏のいとこにあたる。
若い頃から光源氏は朝顔の君に求愛する。朝顔は光源氏に好意は持ちつづも、拒み続ける。
手紙の遣り取りのみ行うプラトニックな関係。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫(わかむらさき)」と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

藤壺の中宮(ふじつぼのちゅうぐう)
先帝の内親王。「藤壺の宮」とも呼ばれる。桐壺の更衣亡き後、桐壺帝は顔がそっくりな藤壺を入内させる。光源氏の初恋の相手であり、光源氏と藤壺の間には不義の子(冷泉帝)が誕生
桐壺帝が亡くなった後は、出家する。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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●『源氏物語』19帖 薄雲(うすぐも) 藤壺の逝去と冷泉帝の苦悩

2024年08月18日 | xx源氏物語

『源氏物語』19帖 薄雲(うすぐも)
藤壺の逝去と冷泉帝の苦悩
光源氏31歳冬-32歳秋 内大臣時代
藤壺36~37歳(死去)/紫上23~24歳/冷泉帝13~14歳
明石君22~23歳/明石姫君3~4歳

[紫の上、明石姫君を養育]
明石の君は悩みぬいた末に娘の将来を考え、光源氏に娘をゆだねる決心をしました。冬の寒い日、明石の姫君は二条院に引きとられます。紫の上はこの娘を託されると、かわいくてならず、明石の君へのやきもちを忘れるほどです。明石の君は、明石の姫君が紫上にかわいがられていると聞いて、安心します。

[藤壺の死]
翌春、光源氏が頼りにしてきた、太政大臣(葵上の父)が亡くなり、まもなく光源氏の最愛の人、藤壺の宮もこの世を去ります。光源氏は泣き暮らします。

※上の写真は、「藤」/無料(フリー)写真素材を使用


巻名は光源氏が藤壺の死を悼んで詠んだ和歌にちなむ。
「入り日さす峰にたなびく薄雲
       もの思ふ袖に色やまがへる」

※上の写真は、「晴れわたる空と薄雲」/無料(フリー)写真素材を使用


[帝、実父が光源氏だということを知る]
ある夜、冷泉帝僧都から、実父が桐壺院ではなく光源氏であるという出生の秘密を聞き、非常に驚いて光源氏に譲位しようとした。光源氏はそれを固辞します。
※上の写真は、「京都御所紫宸殿」/無料(フリー)写真素材を使用


 

【源氏物語19帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

藤壺の中宮(ふじつぼのちゅうぐう)
先帝の内親王。「藤壺の宮」とも呼ばれる。桐壺の更衣亡き後、桐壺帝は顔がそっくりな藤壺を入内させる。光源氏の初恋の相手であり、光源氏と藤壺の間には不義の子(冷泉帝)が誕生
桐壺帝が亡くなった後は、出家する。

冷泉帝(れいぜいてい)
表面的には、桐壺帝と藤壺中宮の子であるが、実は光源氏と藤壺中宮の子。
藤壺中宮の没後に、出生の秘密を知り、帝位を源氏に譲ろうとするが断られる。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫」と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

明石の君(あかしのきみ)
光源氏が須磨・明石に退去していた際に出逢った明石入道の娘。
源氏が帰京してのち明石の姫君を出産する。真面目でプライドが高い。

明石の姫君(あかしのひめぎみ)
光源氏と明石の君の娘。
紫の上に引き取られて養育される。東宮妃として入内し、四男一女を出産する。
夫の東宮が天皇として即位し、中宮となる。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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●『源氏物語』18帖 松風(まつかぜ) 明石の姫君を紫の上の養女に

2024年08月09日 | xx源氏物語

『源氏物語』18帖 松風(まつかぜ)
明石の姫君を紫の上の養女に
光源氏31歳秋 内大臣時代
紫の上23歳/明石の君22歳/明石の姫君3歳/夕霧10歳

[二条院東院の造営]
秋、二条院の東院が造営され、光源氏は西の対に花散里を、東の対に明石の君を移そうと思っています。
しかし、明石の君は身分が低い自分がどのように待遇されるか不安だったため、東の対には入らず母の明石の尼君と姫君とをつれて、父入道の大堰の別邸に移ります。
明石の君明石の姫君と共に、大堰の邸に移りましたのに、光源氏の訪れはなく、虚しく時は過ぎていきました。涙を抑え形見の御琴を弾きますと、松風が琴の音に合わせ悲しく鳴り響き……
『変わらじと 契りしことを頼みにての響きに音を添へしかな』


巻名は明石の尼君が詠んだ和歌にちなむ。
「身を変へて一人帰れる山里に
           聞きしに似たる松風ぞ吹く」


※写真は、「松の木」/無料(フリー)写真素材を使用


光源氏紫の上明石の君母子が上京したことをそれとなく伝え、口実を作って大堰を訪れます。
初めて対面した明石の姫君の可愛らしさに、長い別居生活を悔やみます。
光源氏明石の姫君の将来のためにも、紫の上の養女として二条院に引きとりたいと相談します。
紫の上明石の君に対する嫉妬に苦しむものの、子ども好きのため明石の姫君を養育することに同意します。


【源氏物語18帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫」と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

明石の君(あかしのきみ)
光源氏が須磨・明石に退去していた際に出逢った明石入道の娘。
源氏が帰京してのち明石の姫君を出産する。真面目でプライドが高い。

明石の姫君(あかしのひめぎみ)
光源氏と明石の君の娘。
紫の上に引き取られて養育される。東宮妃として入内し、四男一女を出産する。
夫の東宮が天皇として即位し、中宮となる。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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