12月3日は「みかんの日」です。
万葉集には、みかんを詠んだ歌があります。
今日は、万葉集で植物を詠んだ みかん の歌です。
万葉の時代は、「橘(たちばな)」と呼ばれています。
万葉集/巻8-1489 作者/大伴家持(おおとものやかもち)
我(わ)がやどの 花橘は 散り過ぎて
玉に貫(ぬ)くべく 実になりにけり
【意味】わが家の庭の橘の 花はすでに散り果てて
紐を通して薬玉(くすだま)に できる立派な実になった
※「玉に貫く」紐を通して薬玉(くすだま)にする。
薬玉は五月の節句に邪気を払うために用いる。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
「みかんの日」の由来は、みかんは漢字では「蜜柑」と書かれ、昔はみっかんと呼ばれていました。 そうしたこともあり、「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせから、全国果実生産出荷安定協議会と、農林水産省によって、11月3日と12月3日がみかんの日に制定。