筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-823

2024年12月04日 | 21.万葉の花

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-823  作者/大監伴氏百代(だいけんばんじのももよ)

梅の花   散らくはいづく   しかすがに
                    この城(き)の山に    雪は降りつつ

【意味】梅の花がどこに散るのか それはわかりませんけれど
  たしかにこの城(き)の山に今 雪は降っておりますね

※「散らくはいづく」822の歌を受けている。
                                  〈散らく〉散っているところ。
※「しかすがに」逆接。しかしながら。そうはいうものの。
※「城の山」大宰府の北にある大野山。

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」大監伴氏百代を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文

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