今日は、「令和」の元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。
万葉集/巻5-833 作者/大令史野氏宿奈麻呂(だいりょうしやじのすくなまろ)
年のはに 春の来(き)たらば かくしこそ
梅をかざして 楽しく飲まめ
【意味】毎年春が来たならいつも 梅の花をこのように
髪に挿して飾り立てては 楽しく酒を飲みましょう
※「年のはに」毎年。
※「かくしこそ」〈かく〉副詞、このように。〈し〉強意。
〈こそ〉係助詞。
写真は大宰府展示館の模型「梅花の宴」を写したものです。
「令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。
天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文
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