8月11日は「山(やま)の日」です。
万葉集には、山(やま)を詠んだ歌があります。
今日は、自然を詠んだ 山(やま) の歌です。
万葉集から、「筑波山(つくばさん)」を詠んだ歌を紹介します。
万葉集/巻9-1754 作者/高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より
今日の日に いかにかしかむ 筑波嶺(つくはね)に
昔の人の 来(き)けむその日も
【意味】今日に匹敵するほどの 楽しい日などあるものか
昔の人が筑波嶺に 来たといわれるその日でも
※「いかにかしかむ」〈いかにか〉反語。
〈しか〉未然形。匹敵する。肩を並べる。〈む〉推量。
※「けむ」過去の伝聞。たという。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、筑波山/無料(フリー)写真素材を使用
「山の日」の由来は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。 2016年にできた、比較的新しい祝日です。 長い歴史を持つ海の日が祝日になったことで、山岳団体や自然保護関係者から「山の日も制定したい」という希望があり、祝日になりました。
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