筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-820

2024年02月22日 | 20.万葉の花鳥風月

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-820  作者/筑後守葛井大夫(ちくごのかみふじいだいぶ)

梅の花   今盛(さか)りなり   思ふどち
                             かざしにしてな   今盛りなり
【意味】梅の花が今満開だ 気の合う仲間で花を折り
  髪飾りにでもしようじゃないか 花は今こそ満開だ

※「思ふどち」気の合った同士。
※「かざし」髪にさす飾り。
※「してな」〈し〉サ変連用形。
                         〈て〉強意・未然形。〈な〉終助詞・勧誘。

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文


写真下は、太宰府天満宮の「飛梅」


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