2月23日は「富士山(ふじさん)の日」です。
万葉集には、富士山(ふじさん)を詠んだ歌があります。
今日は、自然を詠んだ 富士山(ふじさん) の歌です。
万葉の時代も、「富士山(ふじさん)」と呼ばれています。
万葉集/巻3-0318 作者/山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)
田子(たご)の浦ゆ うち出(い)でて見れば ま白(しろ)にそ
富士の高嶺に 雪は降りける
【意味】田子の浦から視界の開ける ところまで出て眺めると
富士の高嶺にもう真っ白に 雪は積もっていたことだ
※「田子の浦」静岡県静岡市清水区蒲原から由比町にかけての、
駿河湾に臨む海岸。
※「うち出でて見れば」西の方から行くと静岡県静岡市清水区にある
薩埵峠(さったとうげ)から見る富士山と
駿河湾の景色が絶景とされている。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」フリー写真素材を使用
「富士山の日」の由来は、日付は「ふ(2)じ(2)さん(3)」(富士山)と読む語呂合わせと、この時期、富士山がよく望めることから。記念日は「山の展望と地図のフォーラム」が制定した日として、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
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