万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/坂本八幡神社境内 (大伴旅人の邸宅跡)
太宰府市坂本3丁目14−23
万葉集/巻8-1541 作者/大伴旅人(おおとものたびと)
我が岡に さ男鹿(をしか)来(き)鳴く 初萩の
花妻(はなつま)どひに 来(き) 鳴くさ男鹿(をしか)
【意味】私の住む岡に牡鹿が来て鳴いている。今年初めての萩の花が咲き、明日鹿がやってきて妻問いをしていることよ。
太宰府赴任後間もなく妻をなくした太宰帥大伴旅人の暮らしぶりは、心寂しいものでした。萩の花が咲染める初秋、牡鹿が雌鹿を求めて鳴く甲高い声にも、妻を思う自分の心を重ねずにはおられない気持ちを詠んだ歌です。
写真下 歌碑が置かれている坂本八幡神社 (大伴旅人の邸宅跡)
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!
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